【保存版】Photoshopツールバーの使い方:全ツールの説明付

Photoshopツールバーの使い方

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Photoshopツールバーの見方
この部分がツールバーです

Photoshop(フォトショップ)にはたくさんのツールがあって覚えるのが大変ですよね。この記事ではツールバー(ツールパネル)の使い方と各ツールの基本機能を初心者でも分かるように丁寧に説明します。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
調べたいツールが決まっているときは、ctrl (⌘)Fでツール名を入れて検索しよう

1. Photoshopのツール 早見表

Photoshopツールバーの説明一覧

こちらからPDFで見ることができます

上の図に、ツールバーの各機能の一覧をまとめてみました。ものすごーくたくさんあって嫌になりますよね。でも、いきなり全てを覚える必要はありません。Photoshopの使用目的によっては覚える必要のないツールもたくさんあるはずです。 ご参考までに、よく使われるであろう機能にはをつけてみました。

早見表を見ながら作業しよう

この早見表にざっと目を通したら、作業中にいつでも確認ができるようにパソコンやタブレット、スマホなどに保存しておきましょう。作業中に逐一「ふむふむ、このツールはここにあって、こういう機能なんだな」と確認するようにすれば、覚えがはやくなるはずです。

2.ツールの切替方法

ここからは隠れているツールの選択方法およびツールの切替方法について説明します。ツールバーのアイコンをよく見ると、ほとんどのアイコンの右下に「小さな三角」があるのが分かります。この三角は「他にも同グループのツールが隠れてますよ」ということを表しています。

同グループのツールを一覧表示して切替

ツールの切替
隠れているツール一覧表示

アイコン右下の「三角マーク」を長押しするか、アイコンを右クリックすることで、隠れているツールを含めて一覧で表示してくれます。一覧から使いたいアイコンをクリックすれば切り替えができます。

(おすすめ)1クリックでツール切替

次のツールを表示
隠れている次のツールに切替

キーボードのalt(option)キーを押しながら、切り替えたいツールアイコンをクリックすることでもツールは切り替えられます。これにより、隠れている同グループの次のアイコンへと切り替わります。

ショートカットを使って切替

ショートカットでツールを切り替える方法もあります。ショートカットは、キーボードのアルファベットキーを押すだけのものになります。ctrlや、altキーなどを同時に押す必要はありません。

例えば、 移動ツールに切り替えるときには「V」を押すだけ。 ズームツールに切り替えるには「Z」を押すだけです。とはいえ、覚えるのが大変ですよね。そこで覚えられるまでは、各ツールの上にカーソルをかざすことでショートカットを確認しましょう。

Photoshopショートカット確認

すると、上の画像のように「移動ツール(V)」と表示されます。この(V)というのがショートカットキーを示しています。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
自分がいちばん使いやすい方法でツールの切り替えをしましょう。
サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

ここからは、各ツールの機能と使い方をもう少し詳しく説明していきます。ツールバーの上から、各グループごとに解説していきます。よく使うであろうツールにはをつけました。

動かす系

移動ツール

最もよく使うツールでしょう。画像や文字などをドラッグして移動させることができます。水平・垂直にまっすぐ移動させたいときは、Shiftを押しながらドラッグします。

選択範囲の作成系(単純な形)

四角や円形などの選択範囲を作るためのツールグループです。

長方形選択ツール

ドラッグした範囲が長方形の選択範囲となるツールです。Shiftを押しながらドラッグすることで正方形の選択範囲となります。

楕円形選択ツール

ドラッグした範囲が円形の選択範囲となるツールです。Shiftを押しながらドラッグすることで正円形の選択範囲となります。

1行選択ツール

クリックした箇所に、高さ1pxのに細ながーい選択範囲を作ります。線を描いたりするときに使えます。

1列選択ツール

クリックした箇所に、幅1pxのに細ながーい選択範囲を作ります。

選択範囲作成系(複雑なもの用)

重要
選択ツールを使っているときに、はじめから選択をやり直したいときはキーボードのESC(エスケープキー)、1つ前に戻りたいときはバックスペースキー(macならdeleteキー)を押しましょう

なげなわツール

フリーハンドでドラッグした範囲が選択範囲になります。選択範囲の自動調整はされないので、やや使うのが難しかったりします。

多角形選択ツール

クリックした点が直線で繋がり、多角形の選択範囲になります。例えば、三角形の選択範囲を作りたければ、三角になるように4点をクリックします。※4点目は、1点目と同じ位置ですね。

マグネット選択ツール

こちらもなげなわツール同様に選択したい範囲をドラッグして囲い選択していくツールです。しかし、こちらはフォトショさんが写真内の輪郭を読み取り、磁石のようにピタピタと選択範囲を自動調整してくれます。選択中に「あ、ミスった!ほんの少しだけ戻りたい」というときは、落ち着いてキーボードの「バックスペースキー(delete)」を押しましょう。

自動選択系

クイック選択ツール

ブラシで塗るように選択できるツールです。選択範囲は自動で調整してくれます。選択ブラシの太さは、オプションバーで変えられます広く選択しすぎてしまった場合は、alt(option)キーを押しながら、選択を取り消したい部分を塗っていけばOKです。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

自動選択ツール

このツールを選んで、選択したい部分のどこかをクリックすれば、自動で選択範囲を作ってくれます。クリックした部分の色と似ている色の範囲を自動選択するので、輪郭や色の差がハッキリとしているイラストなんかにはよく使えます。一方で写真なんかだと、何かと境目が曖昧なのであまりうまくいきません。選択範囲を調整したいときは、さきほどのクイック選択ツールに切り替えて、ちょこちょこと塗っていきましょう。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
選択範囲の反転
選択範囲を上手に作るテクニックとして[選択範囲を反転]を使いこなす、ということがあります。写真上の人物を選択したいときも、あえて背景を選択して、その後に選択範囲をひっくり返せばうまく選択できたりします。[選択範囲の反転]は、Photoshopメニューバーの[選択範囲]メニューの中にあります。

切り抜き系

切り抜きツール

ドラッグした範囲を四角に切り抜きます。いわゆるトリミングですね。表示されている画像だけでなく、カンバスごと切り抜かれてしまうので注意しましょう。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
『画像を四角く切り抜く方法』で切り抜きツールの使い方例を解説しています。

遠近法の切り抜き

歪んだ台形を綺麗な長方形に補正して切り取ってくれます。たとえば、あるチラシを斜めから写真に撮ってしまったときにこのツールを使えば、チラシを正面から見たように補正することができます。

遠近法の切り抜きツールの使い方

こちらの記事で、遠近法の切り抜きツールの使い方を初心者の方向けに説明しています。


スライスツール

“スライス”とは、1つのカンバス上の画像を複数に分けて効率良く保存できる機能のことです。このスライスツールは、スライス画像を作るためのツールです。ドラッグした範囲が1つのスライス(1保存画像)になります。

スライス選択ツール

クリックでスライスを選択します。選択後、スライスのサイズを変えたり、スライスの位置を移動させることができます。

色選択・作業補助系

スポイト

こちらは、とてもよく使うツールです。クリックした点の色を抽出され、描画色に設定されます。「この写真のこの部分の色を使いたいな」というときにクリックして使いましょう。

カラーサンプラー

クリックした点のカラー情報を表示できます。カラー情報は右側の[情報パネル]に表示されます。※[情報パネル]はカラーサンプラーツールを使えば、自動で登場するのでご安心ください。

3Dマテリアルスポイト

3Dマテリアルの色をクリックして抽出します。3Dマテリアルを扱わないのであれば使うことはないでしょう。 CS6 Extendedから登場

ものさしツール

ドラッグの開始点から終了点までの距離を情報パネルに表示してくれます。またものさしツールを使えば、写真の傾きを簡単に補正することができます(↓こちらの記事で詳しく解説しています)。


注釈ツール

クリックした部分に注釈ラベル(メモ書き)を入れることができます。あくまでも作業者用のメモ書きになります。注釈の文章は、画面右側の[注釈パネル]から入力することができます。複雑な作業を行うときには便利かもしれませんね。

カウントツール

こちらも作業者用ツールです。クリックした部分に1、2、3…とカウントマークをつけていくことができます。画像内の何かの数を数えたいときに便利です。あまり登場する機会はないかもしれませんが…。 CS6 Extendedから登場

画像修正系

スポット修復ブラシ

画像内で綺麗にしたい部分(人の顔の写真ならホクロやニキビなど)をクリックorなぞることで、その部分が周りになじんで綺麗になります。オプションバーのブラシサイズを変えることで、馴染む範囲を調整できます。

修復ブラシ

こちらは、どの部分に馴染むようにするのか自分で決めることができます。まず、サンプルポイントをalt(option)キーを押しながらクリックすることで「この部分のように綺麗にする」というのを決めます。その後に、修復したい部分をクリックすると、サンプルポイントのように修復されます。

パッチツール

まず、修復したい部分をくるっと囲って選択します。その後、選択された部分を綺麗な箇所にドラッグすると、選択部分がドラッグ先のように綺麗になります。

コンテンツに応じた移動

まず動かしたいものを選択しておきます。その後、選択された部分を動かしたい位置にドラッグします。すると、まるではじめからそこにあったかのように、背景にうまく馴染んで移動されます

赤目補正ツール

フラッシュ撮影の写真などで、赤くなってしまった目の部分をクリックすると赤目が補正されます。

ブラシ系

ブラシツール

なぞる(ドラッグする)ことで、線を描きます。ブラシの色や太さ、種類は「オプションバー」や「ブラシパネル」で設定することができます。詳しくは下の記事をどうぞ。


鉛筆ツール

なぞる(ドラッグする)ことで、線を描きます。鉛筆のようなシャープな線を描くことができます。

混合ブラシツール

水彩絵の具のように、なぞった部分の色と、選択中の描画色が混ざります。例えば、赤を選択しながら、青の上をドラッグすると紫色になります。

色の置き換えツール

なぞった部分の色が、現在選択中の描画色に置き換わります。写真などの一部の色を置き換えるときに使えます。オプションバーで、許容値などの設定ができます。


許容値とは?
許容値とは、”なぞり始めた点の色”にどのくらい近い色の部分まで置き換えるか、という程度の設定です。例えば、許容値を10%と小さくすると、なぞり始めた点の色と、ほとんど同じ色の部色しか色の置き換えがされなくなります。

スタンプ系

コピースタンプツール

同じ写真や模様、アイコンなどをたくさん貼り付けたいときに便利なのが、スタンプツールです。まず、スタンプしたいモノをalt(option)キーを押しながらクリックします。これによりクリックした部分がスタンプのサンプルとなります。次にスタンプしたい箇所をクリックしていけば、さきほどのサンプルがペタペタと貼られていきます。

パターンスタンプツール

まず「オプションバー」でスタンプの模様や大きさを設定します。クリックにより設定したスタンプをペタペタと貼り付けていくことができます。

ヒストリーブラシ系

ヒストリーブラシ

元に戻す機能は、大抵どの編集ソフトにもありますが、Photoshopは素晴らしいことに画像の一部だけを元に戻すことができます自分が戻したい部分だけ戻すことができるのです。それを可能にするのがヒストリーブラシツールです。まず、画面右側のヒストリーパネルから”ここまで戻したい”という段階にチェックを入れましょう(下の画像のオレンジの◯で囲まれたところのようなイメージです)。その後、画像の中の直したい部分だけをヒストリーブラシでなぞっていきます。するとなぞられた部分だけが、チェックを入れた段階の画像に戻ります。

ヒストリーブラシ

アートヒストリーブラシ

アートヒストリーブラシは、ヒストリーブラシの機能に加え、画像にアート効果を加えることができます。アート効果の種類はオプションバーの[スタイル]より設定できます。

消しゴム系

消しゴム

なぞった部分が消されます。消しゴムのサイズや、柔らかさ、透明度はオプションバーで設定できます。

背景消しゴム

ドラッグ開始点(なぞりはじめた部分)と同系色(近似色)の部分だけが消されます。

マジック消しゴム

クリックした部分と同系色(近似色)の部分が一気に消されます。

塗りつぶし系

塗りつぶしツール

クリックした部分から色が変わる境目まで一気に塗りつぶします。「どのくらい色が変わるまで塗りつぶすか」というのはオプションバーの[許容値]から選ぶことができます(値が大きいほど見境なく塗りつぶされます)。

グラデーションツール

ドラッグするとドラッグした方向へとグラデーションがかかります。グラデーション色の設定、透明度などはオプションバーから変更できます。


3Dマテリアルドロップ・ツール

3Dマテリアル用の塗りつぶしツールです。 CS6 Extendedから登場

ぼかし・こすり系

指先ツール

ドラッグすると、その部分が指でこすられたようにボケます。本格的な絵画の編集などで細かい表現にまでこだわりたいときに便利でしょう。

ぼかしツール

境界をなぞるとその部分がボヤッとぼけます。ぼかす強さ、大きさはオプションバーで設定できます。

シャープツール

境界をなぞるとその部分がハッキリと、シャープになります。シャープさの程度、大きさはオプションバーで設定できます。

部分的な色調補正用

次の3つのツールは、よく分からない形をしたアイコンと、どういう意味か読み取りづらい名前から、使い道がよく分からない、という方も多いかと思います。しかし、3つとも写真を加工する上でとても便利な機能なので、頭に入れておきましょう。

覆い焼きツール

ブラシでなぞった部分だけを明るくします。たとえば、ポートレート写真で顔だけを明るくしたい…というときに便利です。

焼き込みツール

ブラシでなぞった部分だけを暗くします。覆い焼きツールの反対の機能ですね。

スポンジツール

なぞった部分だけ彩度を上げたり、下げたりできます。オプションバーで彩度を「上げる」「下げる」の設定ができます。

パス系

このパスというのは、どちらかというとPhotoshopよりもIllustratorが得意とする分野です。Photoshopの用途が写真加工なら、使う機会はないかもしれません。パスは奥が深いので、詳しくはまた別の記事で説明します。

ペンツール

数点をクリックすることで、パス(ベジェ曲線)を描きます。

フリーフォームペン

ブラシツールと同様にフリーハンドでドラッグすることで、パスを描きます。

アンカーポイントの追加

パスのアンカーポイントを追加します。

アンカーポイントの削除

パスのアンカーポイントを削除します。

アンカーポイントの切替

既存のアンカーポイントの方向線の向きを変えたり、削除したり、長さを変えたりします。

文字入力系

横書き文字ツール

ドラッグした範囲に、横書きのテキストボックスを作成します。フォント種類やフォントサイズは、オプションバーや文字パネルで変更できます。

縦書き文字ツール

ドラッグした範囲に、縦書きのテキストボックスを作成します。
なおPhotoshopでの文字入力の方法はこちらの記事で全てまとめています。


横書きマスク

横書きで入力したテキストの輪郭が、そっくりそのまま選択範囲になります。

縦書きマスク

縦書きで入力したテキストの輪郭が、そっくりそのまま選択範囲になります。

パスの操作系

パスコンポーネント選択

クリックしたパスを選択すると共にアンカーポイント・方向線を表示します。またドラッグでパスをまるっとそのままスライド移動させることができます。

パス選択

クリックでパスのアンカーポイントを選択します。ドラッグや方向キーにより、アンカーポイントの位置、方向線の長さ・向きを調整できます。

オブジェクト挿入系

長方形ツール

ドラッグした大きさに長方形を作成します。Shiftを押しながらドラッグすることで正方形になります。また、オプションバーで「シェイプ」or「ピクセル」or「パス」どれ作るかを選択できます。よく分からなければ「シェイプ」を選択しておけば間違いありません。

角丸長方形ツール

長方形ツールの”角の丸い”版です。角の丸みの程度は、オプションバーで設定できます。

楕円形ツール

ドラッグした大きさに楕円形のシェイプを挿入します。Shiftを押しながらドラッグすると正円になります。

多角形ツール

ドラッグした範囲に多角形のシェイプを挿入します。オプションバーで角数を設定できます。最もよく使うのは三角形ではないでしょうか。

ラインツール

ドラッグした長さ分の線を挿入します。オプションバーでは「線の太さ」だけでなく、「点線」にしたり「線の端を丸く」するなどの設定ができます。

カスタムシェイプ

オプションバーで「矢印」「ハート」などの図形を選び、ドラッグにより選んだ図形を挿入します。

図形の作り方についてはこちらの記事でくわしく解説しています。

作業画面の表示変更系

手のひらツール

ドラッグすることで作業画面上の”画像表示位置”を動かすことができます。上下左右のスクロールがPCのタッチパッドでできる場合は使う機会はないでしょう。

回転ビューツール

画像の表示を作業しやすい角度に傾けることができます。ただの作業画面の表示変更なので、画像自体には何の変更もされません。

ズームツール

クリックした部分を拡大することができます。とはいえ、ズーム機能については使用頻度が高いと思うのでショートカットを覚えてしまった方が良いかもしれません。

覚えておきたい!
  • Ctrl+:拡大する
  • Ctrl:縮小する
  • Ctrl0:画面サイズに合わせた表示に

※Macの場合は、Ctrlの代わりに (command)キーですね。

※ショートカットの拡大や縮小が効かない場合はCtrlshift+のようにShiftも同時押ししてみましょう。

4. 最後に

Photoshopにはなかなかパッとは覚えきれないほどの種類の機能がありますね…。サルワカでは今後、各ツールごとの実際の使い方をどんどん解説していきたいと思います。お楽しみに!

サルワカ