【Photoshop】画像の配置と開き方:ファイルを新規作成するには?

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この記事では、Photoshop作業のいちばんはじめの部分である①画像の開き方②画像の配置方法③画像の新規作成方法を詳しく解説していきます。はじめは、ものすごく丁寧に説明していくので必要に応じて読み飛ばして頂ければと思います。

主な対象バージョン
Photoshop CC/CS6/CS5/CS4/CS3

1. 画像をPhotoshopで開く方法

加工したい写真をPhotoshopで開いてみましょう。ファイル形式は.jpgファイルでも.pngファイルでも構いません。画像を開く方法はいくつかあります。

1-1.フォルダから右クリックで開く

右クリック→Photoshopで開く

ファイルが入っているフォルダーに行き、画像を右クリックしましょう。Macなら[このアプリケーションから開く]、Windowsなら[プログラムから開く]をクリックし、[Photoshop]を選びましょう。

1-2.Photoshopのメニューから開く

Photoshopでファイルを選択して開く

Photoshopを開き、メニューバーから[ファイル]⇒[開く]をクリックします。開きたいファイルをクリックした上で、[開く]をクリックしましょう。青枠で囲んだ部分は触らなくてOKです。

※「選択対象」は「すべての読み込み可能なドキュメント」のままにしておきましょう。ここで例えば「JPEG」を選んでしまうとJPEGファイル以外を開けなくなってしまいます。

※「形式」では開くファイル形式を選択できます。例えばPNG画像をJPEGで開きたいときには「JPEG」を選択します。

1-3.フォルダからPhotoshop上にドラッグして開く

ファイルをドラッグして開く

ファイルをPhotoshop上にドラッグすることでファイルを開くこともできます。簡単ですね。

2. キャンバス上に別の画像を配置(挿入)

開いた画像の上にさらに画像をのせたいときには、どうしたら良いのでしょうか。さきほどと同じ手順で画像を開くと、別のファイルとしてPhotoshop上で開かれてしまいますので、次の2パターンのどちらかで画像を配置しましょう。

2-1.Photoshopメニューから画像を「配置」する

Photoshopで画像配置

Photoshopのメニューバーの[ファイル]⇒[配置]から画像を重ねて貼り付けることができます。画像を選んで[配置]をクリックすれば完了です。

Photoshop CCの「リンクを配置」「埋め込みを配置」とは?

photoshop  cc

Photoshop CCからは「配置」が無くなり、「埋め込みを配置」と「リンクを配置」の2種類が登場しています。そのため、Photoshop CCの方はこのどちらかを使って、画像を挿入する必要があります。

リンクを配置
「リンクを配置」により挿入した画像を編集すると、元の画像(フォルダ内に保存されている画像)まで一緒に編集されます。
埋め込みを配置
「埋め込みを配置」により挿入した画像を編集しても、元の画像には反映されません。

効率的に画像を編集するなら「リンクを配置」は便利ですが、元のデータが大切なら「埋め込みを配置」にした方が安心ではあるでしょう。

2-2.フォルダからファイルをドラッグして画像を挿入

写真を重ねて開く

個人的におすすめなのは、フォルダーの画像をPhotoshop上にドラッグする方法です。この方法の良いところは、複数の画像を選択してドラッグすれば、まとめて配置できることです(さきほどのPhotoshopメニューからだと1枚ずつしか画像を配置できません)。

ここまでの手順で何となく掴めてきたかもしれませんが、とりあえずPhotoshopで何か開くときにはフォルダからファイルをPhotoshop上にドラッグすればOKです。

ポイント
Photoshopでのデータの開き方がよく分からなかったら、とりあえずフォルダからファイルをドラッグしてみる!

3. PhotoshopでPDFデータを開く

PDFデータについては、開くときの取扱いが他の画像データとちょっと異なります。とくに難しいことはないのですが、参考までに紹介しておきます。

「PDFを読み込み」での設定方法

PDFを読み込みの設定
PDF読み込み時に表示される画面

PhotoshopではPDFデータを開こうとすると、上のような画面が表示されます。ここでは各項目の意味と設定の方法をざっと説明します。

※画像上の番号と、以下説明の番号は対応しています。

PDFを開く際の設定

  1. 選択:「ページ」を選択するとPDFデータをまるっと取り込みます。「画像」を選択するとPDFに含まれる画像を個別に取り込みます。
    PDFを読み込みの画像選択とページ選択
  2. サムネールサイズ
    プレビュー上の表示の大きさを変えます。実際に取り込まれるサイズには影響しません。
  3. 名前
    なんでもOKです。
  4. トリミング
    PDF画像のふちの切り取り設定です。基本的に「バウンディングボックス」を選んでおけばOKです。
  5. アンチエイリアス
    チェックを入れると画像の輪郭のギザギザ(拡大しないとなかなかわかりませんが…)を滑らかに見せるように加工してくれます。
  6. ファイルサイズ
    ファイルサイズを変更します。「縦横比を固定」にチェックをつけておくと、横幅だけを変えれば、縦幅も自動で合わせてくれます。
  7. 縦横比を固定
    基本的にチェックをつけておけば良いでしょう。
  8. 解像度
    そのままで基本OKでしょう。一度取り込んでみて、画像が荒いな…と感じたら再度開いて値を変えましょう。
  9. モード
    Web用データなら[RGB]、印刷するなら[CMYK]、白黒印刷をするなら[グレースケール]を選びましょう。
  10. ビット数
    ここの説明を参考に決めましょう。
  11. 警告を非表示
    チェックをつけなくてOKです。

4.「スマートオブジェクトとして開く」とは?

スマートオブジェクとして開く

スマートオブジェクトとは、簡単にいうと「縮小と拡大を繰り返しても、劣化しない画像のデータ形式」のことです。

スマートオブジェクト
スマートオブジェクトにすると…

Photoshopで開いた写真はスマートオブジェクト化していないと、一度でも縮小すると画像が劣化してしまうのです。そのため[スマートオブジェクトとして画像を開く]を選ぶと、画像がスマートオブジェクトに変換された上で開かれるので縮小・拡大を繰り返しても綺麗な画像を保てるのです。

スマートオブジェクトについては、こちらの記事でものすごーく詳しく解説しているので是非読んでみてください。

サルワカくんの顔(喜)
サルワカくん
スマートオブジェクトは便利ですが、少し作業ファイルの容量が大きくなることに注意しましょう。

5. ファイルを新規作成する

既存の画像の加工ではなく、新しく絵を描いたり、ゼロからロゴを作ったりしたいときには新しくファイル(キャンバス)を作りましょう。ここではファイルの新規作成方法と、設定のポイントを細かく解説していきます。

5-1.新規作成の流れ

まずはざっくりと説明します。各設定項目はあとで詳しく説明します。

Photoshopファイルを新規作成

まず、Photoshopのメニューバーの[ファイル]⇒[新規]をクリックしましょう。すると、以下のようなポップアップが開きます。

新規カンバスの設定
新規作成ファイルの設定

この画面では、ファイルのサイズや解像度などの設定を行います。

設定の手順

  1. ファイル名を入れましょう。
  2. ファイルサイズ(幅・高さ)を指定しましょう。
    テキトウに指定する場合も、幅・高さはそれぞれ1000pixel以上にすることをおすすめします。解像度は、よく分からなければ一旦初期設定のままでOKです。
  3. カラーモードを選びましょう。
    Web用のデータなら[RGB]、紙に印刷するときには[CMYK]を選びます。
  4. カンバスカラーを選びましょう。
    ロゴなどで背景を透明にしたいときには「透明」を、それ以外は「白」を選択すれば良いでしょう。
  5. ここまで設定できたら「OK」をクリックします。
サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
細かい設定の方法については、このあとすぐに説明します。

新規カンバスが開いた

OKをクリックすると、このように新しいカンバスが開きます。

5-2. 新規作成の設定のポイント

新規作成の各設定項目について、もう少し詳しく解説していきます。

A4やB5などのサイズにする方法

A4、A5などの日本標準用紙規格

この「プリセット」の中には様々な規格のサイズがあらかじめ入っています。最も便利なのは「日本標準用紙規格」でしょう。A4やA3、B5などですね。自分でサイズを指定するときには、この「プリセット」を指定する必要はありません(勝手に「カスタム」が選択されるので)。

“センチ”や”ミリ”でサイズを設定する方法

ピクセルとcmなどの切替

pixel以外の単位でサイズを指定したければ、ドロップダウンで[mm]や[cm]を選びましょう。

カラーモードの設定方法

カラーモードRGBかCMYK

さきほどもちょっと説明しましたが、RGB=Web用カラー、CMYK=紙に印刷するとき用カラー、グレースケール=モノクロのカラー設定です。目的に合わせて選びましょう。

カラーモードのbit数とは?8bit?16bit?

カンバスカラーは8bitか16bitか

bit数とはものすごくざっくりというと「色の細かさ」です。bit数が大きいほど、1ピクセルあたりに使われる色の数が多くなります。一眼レフなんかで撮った写真なんかを綺麗に加工したければ[16bit]。特に画像の綺麗さに強くこだわらない場合は[8bit]を選びましょう。

サルワカくんの顔(怒)
サルワカくん
実際のところ、8bitでも16bitでも私たちの目ではなかなか見分けられません。

カンバスカラーの設定は?背景色とは?

カンバスカラーの設定

画像の背景を白にするか、透明にするか、背景色にするかを選べます。たとえば背景が透明なロゴ画像を作りたければ[透明]を選びます。[背景色]とはPhotoshopのツールバーで見るアレ↓の後ろ側の色です(ここに入っている色が自動でカンバスの背景色として使われます)。

Photoshopの背景色とは?

“今開いている画像”と同サイズのカンバスを作るには?

ちなみに、Photoshopでは何かの画像をコピーした状態で[新規作成]しようとすると、そのコピー画像のサイズが自動で「幅」と「高さ」に入力されます。つまり、画像編集中に「もう1つ同じサイズのカンバスを作りたいな…」と思ったときには、カンバス全体を選択⇒コピー した状態で[新規作成]をクリックすれば、全く同じサイズのカンバスを簡単に作れるわけですね。

6. 新規作成のサイズ・カラー設定を保存する

毎回同じサイズ、カラー設定をするのに、新規作成のたびに設定を入れるのは面倒ですよね。そこで、よく使うサイズやカラー設定は保存して、すぐに呼び出せるようにしておきましょう。この設定の保存は「プリセットを保存」から行うことができます。

プリセットを保存・呼び出し
プリセット(カンバス設定)を保存⇒呼び出す手順

保存したいサイズ設定やカラー設定を行った上で、画面右側の[プリセットを保存]をクリックします。すると、「新規ドキュメントプリセット」というウィンドウが表示されるので、ここに分かりやすい名前を入れてOKをクリックします。これで設定が保存されました。呼び出すときには、プリセットのドロップダウンから選ぶだけです。

7.まとめ

まとめ
  • 画像を開くとき、配置するときに困ったらフォルダからPhotoshop上にドラッグすればOK。
  • スマーオブジェクトとして開けば、縮小・拡大しても画像が劣化しない。
  • 新規作成時は日本標準用紙を選べばA4、A5などのサイズを指定できる。
  • カラーモードはWebならRGB 、印刷ならCMYK。
  • 画像を綺麗に加工したければ16bitを選ぶ。
  • 新規作成のサイズ・カラー設定は保存して効率化。
サルワカ