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今回はフォトショップで色々な形の図形を作成する方法を徹底的にまとめていきます。フォトショ初心者の方でも分かるようにイチから解説していくので、必要に応じて読み飛ばして頂ければと思います。
1. 図形の描き方の基本(初心者向け)
はじめに、フォトショップでの基本的な図形の挿入方法をまとめていきます。
1-1.図形作成には図形ツールを使おう
図形を挿入するためのツールには全部で6種類あります。ツールのアイコンを右クリックするとこのように一覧表示にできます。
図形ツールを選んだ後、オプションバーの左側で[シェイプ]が選ばれていることを確認しましょう。[シェイプ]なら拡大しても図形がぼやけませんし、図形作成後でも色を変えることができます。
1-2.長方形ツールで四角形を作る
長方形ツールを選びキャンバス上をドラッグすると、ドラッグした大きさの四角形を作ることができます。
1-3.楕円形ツールで円形を作る
楕円形ツールを選びドラッグすると、ドラッグした大きさの円形を作ることができます。
正方形や正円形を作りたいときは、キーボードのshiftを押しながらドラッグしましょう。これでタテとヨコの比が同じ図形を作ることができます。
1-4.角丸長方形ツールで角のまるい四角形を作る
角のまるっとした四角形を作りたいときは、角丸長方形ツールでドラッグしましょう。
角の丸み具合を変える方法
角の丸み具合を変えたいときは、オプションバーの[角丸の半径]の数字を変えましょう。px数が大きくなるほど角が丸くなります。
1-5.多角形ツールで三角形や五角形、星などを作る
多角形ツールにより、三角形や五角形などの多角形を作ることができます。
オプションバーの角数の数字を変更することで、何角形にするか決めることができます。
角数を3にしてドラッグすれば三角形を作ることができます。
多角形ツールで星を作る方法
星を作るときは多角形ツールを選んだ状態でキャンバスのどこかをクリックします。設定ウィンドウが開くので、角数を5に、星にチェックを入れ、OKをクリックしましょう。これで星が作られます。[辺のくぼみ]は星のへこみ具合を表します。
1-6.ラインツールで色々な線をひく
ラインツールを選択してドラッグすると、まっすぐな線をひくことができます。
線の太さを変える
線の太さは、これまたオプションバーで設定しましょう。
点線をひく
オプションバーで設定を変えれば、点線や破線をひくこともできます。[詳細オプション]をクリックすれば、点線の「1つ1つの点の長さ」や「点と点の間隔の広さ」を設定できます。点線の1つ1つの点を太くしたければ、オプションバーの[線の太さ]のpx数を大きくしましょう。
タテやヨコにまっすぐ線を引きたいときはshiftキーを押しながらドラッグしましょう。これで、水平(0°)、垂直(90°)、ナナメ45°の線へと自動調整されます。
1-7.カスタムシェイプツール
カスタムシェイプツールとは、決まった形の図形やアイコンのようなものをスタンプのように挿入できるツールです。
例えばPhotoshopにあらかじめ用意されているものだと、ハートや矢印、音符など様々な図形を挿入することができます。
また、カスタムシェイプの素材をPhotoshopにインストールすれば、より豊富な表現ができるようになります。
カスタムシェイプツールの「使い方」と「無料素材」については、少し長くなりそうなので以下の記事で詳しくまとめました。ぜひ目を通してみてください。
1-8.作成後に図形の大きさや角度を変える方法
図形・線をドラッグして作成してから「やっぱり大きさと向きを変えたい!」ということはよくあると思います。そんなときは、ctrl/⌘+Tを押して、自由変形モードにしましょう。
自由変形モードになったら、角の□をドラッグして大きさや向きを変えましょう。ちなみにドラッグするときに同時にshiftを押すと、タテとヨコの比率を保ったまま縮小・拡大ができます。
2. 図形の塗りや線の色を変える
繰り返しになりますが、オプションバーの左側で[シェイプ]が選ばれていないと、これから説明する手順で色を変更することができません。
2-1.塗りの色を変更する手順
色を変えるときには、オプションバーの[塗り]や[ストローク]をクリックします。[塗り]は図形の中の色を表し、[ストローク]は図形周りの輪郭線を表します。
[塗り]or[ストローク]をクリックすると、色選択のウィンドウが開くので使いたい色を選びましょう。ちなみに、赤の斜線の入った四角は「透明(塗りつぶしなし)」を表しています。
こちらは[塗り]と[ストローク]の色を変えてみた例です。ライン線にはストロークの色が使われます。
2-2.色を塗り分けたい図形は別のレイヤーで作成しよう
図形の色を変えるときに誰もが一度はハマってしまうでところかと思うので補足しておきます。
たとえば、この2つの図形の片方の色を変えたいとします。
[塗り]の色をオレンジにしたところ、両方の図形の色が変わってしまいました。
なぜなら同じレイヤーの上に2つの図形が置かれてしまっているからです。同じシェイプレイヤー(この記事で説明しているような図形がのったレイヤーをシェイプレイヤーと言います)の上にある図形の色と位置はセットで動いてしまいます。
※レイヤーの考え方はこちらの記事でゼロからていねいに解説しています。
色を図形ごとに変えたいときは
図形ごとに色を変えたいなら、以下の説明のように、1つの図形を作ったあとに新しくレイヤーを追加してから別の図形を作りましょう。
レイヤーパネルの下の[新規レイヤーを作成アイコン]をクリックしてレイヤーを追加します。
追加されたレイヤーの上に別の図形を作成します。
色を変えるときはレイヤーパネルで色を変えたい図形のレイヤーを選んでから…
[塗り]や[ストローク]の色を変更します。
するとアクティブなレイヤー(選択されているレイヤー)の色のみが変わります。このようにレイヤーを追加することで、色を塗り分けましょう。
2-3.(参考)レイヤーパネルから[塗り]の色を変えることも
またレイヤーパネルから色をぱぱっと変えることもできます。シェイプレイヤー(図形のレイヤー)の左にある四角をダブルクリックすると、色の選択ウィンドウ(カラーピッカー)が開きます。ここから色を選ぶことでも図形色を変えることができます。
4. 図形で画像を切り抜く方法
フォトショップを使っていると、画像を図形で切り抜きたいということも度々あると思います。ここでは、例として写真を円で切り抜いてみることにします。
2
図形をつくる
切り抜きたい形の図形を画像の上にのせます。このときオプションバーの番左で[シェイプ]が選ばれていることを確認してください(ピクセルはNGです)。詳しくは後のセクションで解説します。
3
図形を画像の下に移動
レイヤーパネルで図形レイヤーをドラッグして画像レイヤーの下に動かします。レイヤーパネルが見当たらない場合は、画面最上部のメニューバーの[ウィンドウ]⇒[レイヤー]をクリックしましょう。
4
画像のレイヤーを右クリック
画像のレイヤー名のあたりを名クリックします。図形の方ではないことにご注意を!
5
クリッピングマスクを作成
メニューが表示されるので[クリッピングマスクを作成]をクリックしましょう。
6
画像が切り抜かれる
これで図形の形で画像が切り抜かれます。切り抜きを解除したいときは、もう一度画像のレイヤーを右クリックして[クリッピングマスクを解除]を選びましょう。
5.シェイプ・パス・ピクセルの違いは?
図形挿入のツールを使うときに、オプションバーの1番左側に表示されている[シェイプ][パス][ピクセル]とは何なのでしょうか。
もし、シェイプ・パス・ピクセルの違いを知りたいという方はこちらを読むとサクッと分かるはずです。
6. 図形作成についての困りごと対応マニュアル
6-1.図形がぼやけてしまう
原因①キャンバスのサイズが小さい
キャンバスサイズが小さいと、図形はぼけてしまいます。少なくとも幅・高さは500px以上にしましょう。フォトショップでのキャンバスの作成のポイントは画像の新規作成方法で解説しています。
原因②図形が[ピクセル]になってしまっている
さきほどこちらで解説したことですね。オプションバーで[シェイプ]を選びましょう。
6-2.図形の色が塗られない
原因①パスが選ばれている
さきほどこちらで解説した通りです。オプションバーで[シェイプ]を選びましょう。
まとめ
- 長方形ツールや楕円形ツールを使って、図形を作成
- shiftを押しながらドラッグすると、正円形や正方形を作ることができる
- 図形のもろもろの設定はオプションバーで
- カスタムシェイプでオシャレな図形を挿入できる
- パターンを使って図形をユニークな模様で塗りつぶせる
- クリッピングマスクで図形の形に画像を切り抜ける
- 図形は基本的に[シェイプ]にしておく