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今回はフォトショップでガイドとグリッドの使い方をまとめていきます。作業がとても楽になる便利な機能ですので、積極的に活用しましょう。
1. Photoshopのガイドの使い方
1-1.ガイド線とは?
フォトショップのガイド線とは作業しやすくするために表示させる細い線のことです。作業者向けのものなので、画像をJPEGなどで保存するときにはこの線は入りません。
1-2.ガイド線を作成する方法
①定規を表示
ガイド線を表示させる前に「定規」を画面に表示させます。画面最上部のメニューバーから[表示]⇒[定規]をクリックしましょう。
作業画面の上端と左端に定規が表示されます。
②定規からドラッグしてガイドを作成
定規からガイドを表示したい位置までぐーっとドラッグします。
これでドラッグした位置に水色のガイド線が作成されます。
縦(垂直)にガイド線を引きたいときも同じです。左側に表示されている定規からガイドを表示したい位置までドラッグしましょう。
1-3.ガイドの位置を移動させる方法
作成したガイドの位置調整も簡単です。[移動ツール]を選び、ガイド線をドラッグすれば位置を動かすことができます。
1-4.値を指定してガイド線を作成する方法
定規からドラッグする以外に「位置を値で指定してガイド線を作成する」方法もあります。
画面最上部のメニューバーから[表示]⇒[新規ガイド]をクリックします。下の方にあるので、やや見つけづらいかもしれません。
ガイドの設定画面が開きます。
- 水平方向:横のガイド線
- 垂直方向:縦のガイド線
- 位置:水平方向なら画像の上からの位置、垂直方向なら左からの位置を表します。
指定した位置にガイド線が入ります。今回の場合「水平方向×位置20mm」だったので、画像の上から20mmの位置に横のガイド線が入りました。
1-5.画像の中央にガイド線をひく方法
画像の中央にガイド線を引きたいときは、「50%」の値指定でガイド線を作成しましょう。さきほどと同じようにメニューバーから[表示]⇒[新規ガイド]を選びます。
縦中央に水平のガイド線を作りたければ[水平方向]を選び、位置に[50%]と入力します。
すると縦中央にガイド線が表示されます。
横中央に垂直のガイド線を作りたければ[垂直方向]を選び、位置に[50%]と入力します。
これで横中央に垂直のガイド線が表示されます。
4分割のガイド線を作成する方法
4分の1の位置にガイド線を引きたければ[25%]や[75%]と入力しましょう。
たとえば[垂直方向]で[75%]と入力してみます。
すると右から4分の1の位置にガイド線が表示されました。
このように値を「%」で指定すると、自分の好きなように分割ができます。5分割したければ[20%]や[40%]などと入力すれば良いわけですね。
1-6.ガイドを削除する方法
一本ずつガイド線を削除する
[移動ツール]を選び、削除したいガイドを定規の上までドラッグします。これでガイド線を1本ずつ消すことができます。
ガイド線を全て削除する
全てのガイド線をまとめて削除したいときは、メニューバーから[表示]⇒[ガイドを消去]をクリックしましょう。これで全ガイドが削除されます。
1-7.ガイドを非表示にする方法
もしガイド線を一時的に非表示にしたいのであれば、こちらの方法をとりましょう。
メニューバーから[表示]⇒[表示・非表示]⇒[ガイド]をクリックします。ガイドをもう一度表示させたいときは[ガイド]を再クリックすればOKです。
ガイドの表示・非表示はctrl+:を押すことでも切り替えることができます。覚えておくと便利でしょう。※Macならctrlの代わりに⌘を押しましょう
1-8.ガイドを固定(ロック)する
ガイドが作業中に意図せず動いてしまうことがあります。ガイド線をロック(固定)しておきたいときは、メニューバーから[表示]⇒[ガイドをロック]をクリックしましょう。
ガイドのロックの解除
ガイドのロックを解除したいときは、もう一度[表示]⇒[ガイドをロック]をクリックします。
1-9.ガイド線の色を変える
ガイド線の色は初期設定では水色ですが、この色を変えることもできます。
メニューバーから[Photoshop]⇒[環境設定]⇒[ガイド・グリッド・スライス]をクリックします。
このオレンジ枠の部分でガイド線の設定が変えられます。
このようにガイド線の色とスタイル(実線か破線か)を選ぶことができます。
例としてガイドのカラーを[サーモンピンク]に変えてみましょう。
するとこのようにガイド線が赤くなります。
2. 斜めのガイド線を作成する方法
もし斜めのガイド線を表示させたいときはどうすれば良いのでしょうか。実はフォトショップには斜めのガイド線を作成する機能がありません(イラレにはあるのに・・・)。
ラインツールで斜めに線を作る
ツールバーでラインツールを選びます。ツールのアイコンを右クリックするとこのように一覧表示させることができます。
次にオプションバーで設定を以下のように変えましょう。[塗り]はガイド線の色になるので好きな色を選べばOKです。
設定ができたら、ガイド線を作りたい方向にドラッグしましょう。今回は左上の角から右下の角までドラッグしてみます。
するとななめに赤線が入りました。この赤線は別のレイヤーで作られているので、画像を書き出す(保存する)ときに、非表示にしましょう。
shiftを押しながらドラッグすると線がななめ45°に自動調整されます。
線の色が濃くて作業のジャマになるようであれば、レイヤーパネルから線が描かれたレイヤーの不透明度を下げましょう。
たとえば、不透明度を30%にしてみました。ずいぶんと線がうすくなりガイド線らしくなりました。スマートな方法ではありませんが、フォトショップに機能がないならこのように代替手段を取るしかないですね。
また、パスツールでパスをガイド線代わりに作成しても良いでしょう。自分のやりやすい方法を取るのが良いですね。
3. Photoshopのグリッドの使い方
3-1.グリッドとは?
フォトショップでのグリッドとは「作業用に編集画像上にマス目を表示させる」機能のことです。
グリッドを表示させることで、画像や図などのオブジェクトをきれいに並べやすくなったり、線をまっすぐ引きやすくなったりします。
3-2.グリッドを表示する方法
グリッドはメニューバーから[表示]⇒[表示・非表示]⇒[グリッド]をクリックすれば表示させることができます。
このように細かなグリッドが表示されます。
グリッドを非表示にする
グリッドを非表示にするには、もう1度[表示]⇒[表示・非表示]⇒[グリッド]をクリックします。
グリッドの表示・非表示はctrl+@を押すことでも切り替えることができます。覚えておくと便利でしょう。※Macならctrlの代わりに⌘
3-3.グリッドに沿ってオブジェクトをきれいに揃える(スナップ)
[スナップ]という機能を有効にすると、図形や画像などのオブジェクトを簡単にマス目に沿って配置できるようになります。
メニューバーの[表示]をクリックすると下の方に[スナップ]が見つかると思います。左にチェックがついていれば、スナップは有効になっています。チェックがついていなければ[スナップ]をクリックしましょう。
たとえば写真の上に図形をのせてみました。この状態ではグリッドのマス目にぴったりとくっついていませんが…
スナップを有効にした状態で図形をドラッグすると、図形がぴったりとマス目にくっつくように自動調整されます。
3-4.グリッドの間隔・大きさを変える方法
グリッドの1つ1つのマス目の大きさ(間隔)は変えることができます。
メニューバーから[Photoshop]⇒[環境設定]⇒[ガイド・グリッド・スライス]をクリックします。
このオレンジ枠の部分で、グリッドの設定もろもろを変えることができます。
グリッド線という欄の数字を変えることで、グリッドの大きさが変わります。たとえば、初期状態で[25mm]だったグリッド線を[10mm]に変更してみると…
マス目がさらに細かくなりました。ただ、ここまで細かくすると画像が見にくくなりますね。
3-5.グリッドの色を変える方法
グリッドの色も[Photoshop]⇒[環境設定]⇒[ガイド・グリッド・スライス]から変えることができます。グリッドのカラーをクリックして色を選びます。初期状態では[ライトグレー]が選択されています。ここでは例として[ライトブルー]を選んでみます。
するとこのようにグリッドの線が青色に変わりました。
3-6.グリッド線をもっと薄くしたいときは?
グリッドは便利な一方で目障りになりがちです。ここではグリッド線をなるべく薄く表示するおすすめの設定を紹介します。
上の画像のように設定を変更しましょう。カラーは[ライトグレー]に、スタイルは[点線]に、グリッドは[10mm]に、分割数は[10]にします。
これでグリッド線がかなり薄くなります。ちょっと薄すぎてこの画像ではほとんど見えないですね。