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今回は、フォトショップを使って写真の一部の色をきれいに置き換える方法を紹介します。フォトショップには色を置き換える方法がいくつかあるので、パターン別・目的別に紹介していきます。
どれも簡単なので、フォトショ初心者の方も是非試してみてください。
方法1:色の置き換えツールを使う
サクッと好きな部分の色を置き換えられるのが[色の置き換えツール]です。ただし、影が濃く入っていて、色が均一でない部分を置き換えるのにはあまり向いていません。
色の置き換えツールの使い方
目標
折り紙の色を置き換える
例として、この画像の「赤の折り紙の色」を置き換えてみたいと思います。折り紙の赤色が背景色とハッキリ分かれているので、とても簡単です。
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色の置き換えツールを選択
ツールのアイコンを右クリックすると、このように同グループのツールが一覧表示されます。
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オプションバーで設定を確認
オプションバーで色の置き換えツールの設定を左の画像のようにしましょう。[許容値]はとりあえず20%程度と低めにしておくと良いかと思います。
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置き換え後の色を選ぶ
ツールバーの下にある描画色(2つ並んだ□の手前側)を置き換え後の色に変えておきましょう。ここでは、オレンジ色にしておきます。
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色を変えたい部分をドラッグ
色を置き換えたい部分をドラッグしていきます。
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ドラッグした部分の色が置き換わる
「ドラッグし始めた点の色」に近い色のみが置き換わっていきます。色が置き換えられなかった部分は、再度ドラッグしましょう。
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ドラッグを繰り返す
ブラシサイズと許容値を変えながらドラッグを繰り返して、色を全て置き換えましょう。
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完成!
これで完成しました。簡単ですね!
こんなことも
色の置き換えツールを使えば、1分くらいで目の色を変えるようなこともできます。例として、目の色を黄色くしてみましょう。
置き換え後の色に黄色を選び、ブラシサイズを目よりも小さくして、クリックとドラッグを繰り返します。
目の色が黄色くなりました。
このようにパパっと画像の一部分の色を置き換えたいときに、色の置き換えツールは活躍します。
方法2:[色の置き換え]機能を使う
フォトショップには[色の置き換え]というとても便利な機能がついています(さきほどの[色の置き換えツール]とは別の機能です)。この機能はざっくりというと「画像の中の”指定した色だけ”を一瞬で変えてくれる」というものです。早速使い方を見ていきましょう。
使い方
目標
ルービックキューブの1面の色を変える
例として[色の置き換え]を使って、ルービックキューブの黄色面を置き換えてみます。
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メニューバーから[色の置き換え]を選ぶ
メニューバーの[イメージ]⇒[色調補正]⇒[色の置き換え]をクリックします。
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スポイトで置き換えたい部分をクリック
[色の置き換え]の設定画面が開きます。まず画像の何色の部分を置き換えるかを決めましょう。1番左のスポイトアイコンをクリックします。その次に、画像の中の置き換えたい色の部分をクリックします。 すると、下の画像のようにオレンジ枠の部分の表示が変わります。この黒塗りの中の「白くなっている部分の色」が置き換えられます。
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何色に置き換えるかを決める
次に、選んだ部分を何色に置き換えるかを決めます。設定画面の下の方にあるカラフルなアイコンをクリックしましょう。
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色を選ぶ
置き換え後の色を選択しましょう。選択ができたらOKをクリックします。
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設定ウィンドウのOKをクリック
置き換えたい色と、置き換え後の色を設定できたのでOKをクリックします。
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完成!
ルービックキューブの黄色面が青に置き換わりました!このように、フォトショの[色の置き換え]機能を使えば、簡単に画像の一部の色を変えることができます。
複数の色を置き換えたいときは?
複数色をまとめて置き換えたいときは、+がついたスポイトを選んで、追加で置き換えたい部分をクリックしましょう。するとその部分も置き換え範囲に含まれるようになります。この方法は、同系色の置き換え範囲を広げたいときにも便利です。『許容値を下げると、置き換えたくない色まで置き換わってしまう…』というときは、許容値はそのままにして+スポイトで置き換え範囲として加えたい部分をクリックすれば良いのです。
[色の置き換え]を適用する範囲を指定する方法
次に、もう少し複雑なものを置き換えてみましょう。
今度は[色の置き換え]機能を使って、車の色を「赤」から「青」に置き換えてみたいと思います。さきほどと手順はほとんど一緒なので、ポイントだけ解説します。
ポイント1:色を変えたい部分だけを選択範囲で囲む
さきほどの折り紙のときと同じように全体で[色の置き換え](赤⇒青)をすると、背景の赤まで一緒に青に置き換わってしまいます。背景はそのままにして車の色だけを変えたいですよね。
そんなときは変えたい部分を選択範囲で囲ってから[色の置き換え]をしましょう。
今回の例では、[なげなわツール]で大まかに選択範囲を作ります。より、正確に色を置き換えたい場合は、[クイック選択ツール]や[境界線の調整]などの機能を使って、変えたい部分だけをきれいに選択すると良いでしょう。
※[クイック選択ツール]や[境界線の調整]を使ってきれいに選択する方法は、こちらの記事↓で詳しく解説しています。
ポイント2:許容値を高く上げる
選択範囲を作成したら、メニューバーの[イメージ]⇒[色調補正]⇒[色の置き換え]をクリックします。さきほどと同じようにスポイトで色を変えたい車のボディーをクリックします。次に許容値のつまみを動かします。車のボディーには影が濃く入ってます。言いかえると、明るめの赤、暗めの赤、ピンクっぽい赤、黒っぽい赤…とたくさんの種類の赤が含まれています。これをまるっと青に変えたいので、許容値を高くして車全体の色が置き換えられるようにします。 最後に、置き換え後の色を青にすれば、設定は完了なのでOKをクリックします。
車の色がきれいに青く変わりました。
このように選択範囲を作ってから[色の置き換え]をすることで、好きな部分の色だけを変えることができます。
方法3:選択範囲を指定してから色調補正
こちらは違和感なく、きれいに色を変えることができる便利な方法です。例として、空の写真の色を変えてみたいと思います。
選択範囲作成⇒色調補正の手順
目標
写真の空の色だけを変える
例として、こちらの写真の空の色だけを変えてみようと思います。
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[自動選択ツール]を選ぶ
空とビルの境界線がハッキリとしているので、[自動選択ツール]で簡単に選択できそうです。
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空をクリックして選択していく
1回のクリックでは空全体が選択されないので、shiftを押しっ放しにして、選択しきれなかった部分をクリックしていきます。※ shiftを押しながらクリックすると選択範囲が追加されます。
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クイックマスクで確認・修正
クイックマスクモードにして、選択範囲にモレがないか確認します。赤くなっていない部分が選択範囲ですね。うまく選択されていない部分があれば、[ブラシツール]や[消しゴムツール]を使って、赤の部分を塗り足したり、消したりします。選択範囲の修正が終わったら、もう一度クイックマスクのアイコンをクリックして選択状態にします。
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色相・彩度を調整する
選択ができたので色を変えていきます。レイヤーパネル下部の半月のようなアイコンをクリックして[色相・彩度]をクリックします。
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色相や彩度のつまみを動かす
属性パネルに色相や彩度の調整画面が表示されるので、それぞれのつまみを動かします。今回はこちらの画像のようにつまみの位置を変えてみました。
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完成!
空の色が少しファンタジーっぽく変わりました。
参考
レンズフィルターを変えた場合
レンズフィルター機能を使うのも良いでしょう。選択範囲に好きな色をナチュラルに足すことができます。さきほどと同様にレイヤーパネルの色調補正アイコンをクリックして、今度は[レンズフィルター]を選びます。属性パネルに設定ウィンドウが開くので、[カスタム]で加えたい色と、[適用量]で加える色の強さを選びましょう。 ここでは青色を選択して、適用量を98%にしてみました。すると、写真のように空の色が変わりました。CGっぽくて良い感じですね。
このように、フォトショップでは様々な方法で、写真の一部の色を変えることができます。写真レタッチの際にぜひ試してみてください!
色の置き換え まとめ
- 手軽に写真の一部の色を置き換えたいときは[色の置き換えツール]が便利【方法1】
- 色を置き換えたい範囲が広いときや、置き換える物の形が複雑なときは[色の置き換え機能]が便利【方法2】
- 置き換えたい部分を選択範囲で囲うことで、一部分だけ色を置き換えられる
- 風景などの色を置き換えたいときには、選択範囲で囲ってから色調補正をすると、違和感なく色が変えられる【方法3】