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今回はPhotoshopの[遠近法の切り抜きツール]を使って、斜めに写ってしまったポスターや写真、本の装丁などをあたかも正面から見たかのように補正する方法を紹介します。
1. CS5以前をお使いの場合
遠近法の切り抜きツールはCS6〜対応
[遠近法の切り抜きツール]は、Photoshop CS6から追加された機能です。
ただし、CS5より前のバージョンでも同じ機能がついてます
名前と使い方は異なるものの、Photoshop CS5以前でも同じように、歪みを補正して正面から見たように切り抜くこと機能があります。
CS5以前の場合は、通常の[切り抜きツール]を選択して、切り抜き範囲を選ぶときにオプションバーの[遠近法]にチェックを入れましょう。これで[遠近法の切り抜きツール]と同じ補正&切り抜き機能になります。
2.「遠近法の切り抜きツール」で斜めの写真を正面から見たように補正
それでは、遠近法の切り抜きツールを使って、写真に斜めに写っているものを正面から見たように補正&切り抜きする手順を解説していきます。
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遠近法の切り抜きツールを選択
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正面視にしたい画像の角4点をクリック
正面から見たように切り抜きたい画像の角4点をクリックしていきます。どの角からクリックを始めてもOKですが、一周するようにしてください。
3
4点クリックすると切り抜きボックスが作られる
切り抜きたい画像に沿ったボックスが作られました。必要に応じて角をドラッグして調整しましょう。
4
enterで完了!
キーボードのenterを押すと切り抜きが完了します。きれいに正面から見たように切り抜かれました。まるでタブレットの画面でスクリーンショットを撮ったかのようです。
3. 活用例:斜めに撮られた写真を正面かた見たように補正
同じ手順で、次のような切り抜きができます。
斜め上から撮られたお札の写真を、正面視に
ノートやポスター、写真のように輪郭が直線でハッキリとしているものは、遠近法の切り抜きツールで切り抜くのにピッタリでしょう。
斜め横から撮られた小屋の写真を、正面視に
※ オレンジの枠は、クリックで作成した切り抜き範囲の形を表しています。 パッと見は正面から撮られたようになりましたが、よく見ると窓やドアの枠のあたりが少し不自然です(白枠が右側にはありません)。これは、ドアの枠が突き出ていたため、一部分が隠れてしまったのですね。遠近法の切り抜きツールや立体的な物よりも、平たい物に使うと切り抜きの完成度は高くなります。
下から見上げた建物を、正面視に
※ オレンジの枠は、クリックで作成した切り抜き範囲の形を表しています。少し高い位置から建物を撮ったような構図になりました。このように、下から見上げるようにして撮った建物も、高すぎたり、複雑な形をしていない限り、正面から見たように補正して切り抜くことができます。
このように、遠近法の切り抜きツールを使うと、色々なことができます。これぞPhotoshop!と言いたくなる素晴らしい機能ですね。簡単ですので、是非お試しください。
4. 遠近法の切り抜きツールまとめ
- 【遠近法の切り抜きツールの使い方】正面視に切り抜きたい物の角4点をクリックするだけ。
- PCやスマホ画面、ポスター、本の装丁などの平面のものだと、特にきれいに切り抜くことができる
- Phosothop CS5以前なら、[切り抜きツール]を選び、オプションバーで「遠近法」にチェックをつける。