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この記事では、Photoshop(フォトショップ)の「パネル」の使い方やおすすめの設定などを、図と写真をたくさん使って説明します。
1. Photoshopのパネルとは?
上の画像の枠内が、”パネル”が表示されているところです。この部分で画像編集を効率化するための様々な機能を実行することができます。パネルにはたくさんの種類があります。たとえば、書式設定を変えるもの、画像の色調補正をするものなどがあります。
これらを使いこなせば、作業のスピードがかなり上がるはずです。パネルの種類については、のちほど全て説明します。
2. パネルの基本的な使い方
まず、基本的なパネルの操作方法を覚えましょう。すでに知っているという方は、読み飛ばして頂ければと思います(3.おすすめの配置へスライド)
2-1.パネルメニューを表示
パネルメニューでもろもろの設定ができます。表示するときには、各パネルの右上にある「▼≡」をクリックしましょう。
2-2.不要なパネルを消す(非表示に)
不要なパネルがある場合、作業スペースをスッキリさせるために非表示にしましょう。非表示にする方法は、パネルメニュー内の「閉じる」をクリックするだけです。
2-3.表示されていないパネルを表示させる
誤ってパネルを消してしまったときや、目当てのパネルが見当たらなかったときは、メニューバーにある「ウィンドウ」から探しましょう。「ウィンドウ」にはパネル名が並んでいるので、表示させたいものをクリックしましょう。
2-4.分離しまったパネルをドッキングする
Photoshopを使っていると、ときどきパネルが分離してしまったりします。そんなときは、タブのあたりをドラッグし、パネル群の中にドッキングさせましょう。逆に分離させたいときは、外側に向かってタブをドラッグすればOKです。
2-5.たたむ
パネル群のいちばん右上の「」をクリックすると、パネルを一気にたたむことができます。
2-6.幅をせばめる&広げる
たたんでもまだパネル幅が広いと感じたら、左端を右にドラッグしましょう。さらに幅を狭めることができます。逆に左にドラッグすれば幅を広げることができます。
2-7.位置を変える
各パネルはドラッグして好きな位置に動かすことができます。よく使うものは使いやすい位置に動かしましょう。
3. おすすめのワークスペース(パネル配置)
パネルにはたくさんの種類があります(種類の解説はセクション5で)。結局のところ、どれを表示させておくべきなのでしょうか。ここでは、おすすめの配置例を紹介します。
これはあくまでも一例です。使っていく中で「このパネルはよく使うなぁ」というものがあれば追加し、あまり使わないものは非表示にしていきましょう。
4.お気に入りの配置を保存する
Photoshopユーザーなら誰しもが悩まされることだと思いますが、作業を進めていくと、どうしてもパネルの並びがぐちゃぐちゃになってしまいます。色んな機能を使えば、その分だけ表示されるパネルも増えてしまうので、これは避けようがありません。
おすすめの対処法はいちばん使い勝手の良い配置を保存しておき、いつでも取り出せるようにすることです。
現在表示中の配置を保存する方法
1
“新規ワークスペース”をクリック
保存したいパネルを表示したい状態で、メニューバーの「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「新規ワークスペース」をクリックします
2
名前を入れて保存
名前は後から分かるものであれば、何でも構いません。下の「キーボードショートカット」「メニュー」には特にチェックをつける必要はありません。そのまま「保存」をクリックしましょう。
3
“ウィンドウ”→”ワークスペース”から呼び出し
保存されたパネル配置は、メニューバーの「ウィンドウ」→「ワークスペース」からいつでも呼び出すことができます。
4
配置が崩れてきたら…
作業を進めていく中でパネルの配置がごちゃごちゃとしてきたら、迷わず「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「”◯◯”をリセット」をクリックしましょう。これで、保存されたときの綺麗な配置に戻ります。
5. パネル全種類を解説!
ここからは全パネルの種類・役割を解説していきます。
5-1.文字入力系
文字パネル
フォントの種類、サイズ、行間などの設定はここで行います。たまにパネル下部が隠れて簡易版が表示されてしまうときがありますが、そんなときはパネルメニューの「オプションを表示」をクリックしましょう。
段落パネル
テキストを「中央寄せ」や「右寄せ」にしたり、改行の仕方を変えたりすることができます。
段落スタイル/文字スタイルパネル
段落スタイルパネルでは、自分のお気に入りの段落の設定を保存しておくことができます。同様に文字スタイルパネルでは、自分のお気に入りのフォント設定(フォント種類やサイズ、行間など)を保存しておくことができます。
5-2.ペイント・色設定系
ブラシ/ブラシプリセットパネル
ブラシツールを使う上での詳細な設定(ブラシの角度、硬さなど)ができます。ブラシプリセットパネルでは、ブラシの種類と直径を変更できます。
スウォッチ
基本的な色パターンが並ぶパネルです。パッと色を変えられるので便利です。お気に入りの色は、どんどん追加しましょう。追加方法は簡単。追加したい色を選んだ状態でパネル右下の をクリックするだけです。
カラーパネル
色を選ぶときに使います。RGBスライダにより色を設定することができます。
5-3.上記以外でよく使うもの
レイヤーパネル
Photoshopを使うなら必ずや触れることになる”レイヤー”の管理をここで行います。「画像や文字の重なり順」をドラッグにより簡単に変えたり、各レイヤーに「影」などの効果をかけることができます。レイヤーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
色調補正パネル
色調を変えるためのツールが並んでいます。写真の彩度や明度、コントラストなどを簡単に変えることができます
ヒストリー
これまで行ってきた作業が一覧で表示されるパネルです。1番下に表示されている項目が、直近で実行された作業になります。作業名をクリックすることで、その作業を実行したときの状態まで一気に戻すことができます。「1段階戻る」を連打するより楽ですね。
ツールプリセット
各ツール(ブラシや自動選択ツールなど)の設定を保存しておくことができます。たとえばブラシツールなら「太さ」や「硬さ」を保存しておけば、ブラシツールを使うときにいちいち設定を変える必要が無くなります。
ナビゲーターパネル
現在、画面に表示されているのが画像全体のどの部分なのかを教えてくれます。また、パネル内の赤枠をドラッグすれば、表示位置を簡単に動かすことができます。
属性パネル
画像に色調補正をかけたときに自動的に表示されます。たとえば、「明るさ・コントラスト」を調整したときには、画像のような属性パネルが表示されます。つまみを左右に動かすことで色調補正の度合いを簡単に調整できます。
5-4.Photoshopに慣れてきたら使いたいもの
アクションパネル
一覧の作業を記録しておいて、一気に実行させることができるPhotoshopの機能が”アクション”です。右下の をクリックして新規アクションを作成することができます。また、自分で作らなくともネット上で素晴らしい”アクション”たちがダウンロードできたりします。Photoshopに慣れてきたら探してみましょう。
レイヤーカンプ
1ファイル内で、複数のレイアウトを記録することができます。やや分かりづらいので、慣れてきてから使い方を覚えれば良いでしょう。
5-5.あまり使う機会のないもの
(使用用途によって使用頻度は異なるかとは思いますが…)
スタイルパネル
レイヤースタイルを保存しておき、ワンクリックで適用できる機能のパネルです。使い方は慣れてきてから覚えれば良いでしょう。
ヒストグラムパネル
カラー情報をヒストグラムで表示します。しばらくは無視してしまって良いパネルでしょう。
チャンネルパネル
画像のカラーをチャンネル別に表示します。画像加工の際にときどき使います。ただ使い方をいきなりマスターする必要はありません。ネット記事や本の手順に沿って、使いながら覚えましょう。
情報パネル
画像内の現在カーソルを当てている位置の情報を表示してくれます。パネル下側には、使用中のツールの使い方を表示してくれています。便利なのですが、いちいち読むのは面倒ですね。
コピーソースパネル
修復ブラシツールや、コピースタンプツールと一緒に使うパネルです。これらのツールで使うサンプルを5つまで保存しておくことができます。はじめは覚える必要はありません。
注釈パネル
注釈ツールと合わせて使います。作業用に画像の中のクリックした位置に「覚書き」を残しておくことができます。
パスパネル
ペンツールやシェイプツールで作成したパス一覧を表示してくれます。また、パスで画像をくりぬく”クリッピングマスク”の設定もここでできます。
アクションパネル
Photoshop CC、CS6でこのパネルを使って動画を編集できます。Gifアニメを作ったりするのにも便利です。必要となるまでは使い方を覚える必要はないでしょう。
まとめ
- パネルの基本的な使い方をおさえよう
- よく使うパネルだけを並べたMyワークスペースを保存しておこう
- どんなパネルがあり、どんなことができるのかをざっと押さえたら、あとは使いながら覚えよう