【Photoshop】写真に自然で美しい雪を降らせるレタッチ

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この記事では、フォトショップを使って写真に自然に雪を降らせる方法を紹介します。

対象バージョン
Photoshop CC/CS6/CS5/CS4/CS3/CS2

【方法1】ブラシ素材を使う

所要時間:5分

雪のブラシ素材

手っ取り早く雪を降らせたい方は、ブラシ素材をダンロードして使うと良いかと思います。ただし、後ほど紹介する方法の方が雪をホンモノっぽく自然に降らせることができます。

無料ダウンロード

downloadをクリック

こちらのページにアクセス② 画面右側の[download]をクリック(図オレンジ枠)③ ダウンロードが始まります

※フォトショップへのブラシの追加方法は「ブラシ素材を追加する方法」でていねいに解説しています。

【方法2】イチから自然な雪を合成する方法

所要時間:15分

写真に本物のような美しい雪を降らせたければ、この方法がおすすめです。少しだけ複雑ではありますが、1つずつ丁寧に解説してくので、フォトショ初心者の方も是非試してみてください。

完成イメージ

写真レタッチ完成イメージ
写真に自然に雪を合成する

この画像のように、ホンモノっぽい雪を合成してみましょう。使用する写真は、ポートレート写真でも風景写真でもOKです(なんならイラストにも使えます)。ちなみにこの写真は山形県の銀山温泉で撮った写真です。千と千尋の神隠しっぽい壮大な雰囲気がありますね。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
まず雪を表現するためのオリジナル・ブラシを作成します。
雪ブラシ用のキャンバスを作成 キャンバスが作られた

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500×500のキャンバスを作成

メニューバーの[ファイル]⇒[新規]から、500×500ピクセルのキャンバスを新規作成します。※ キャンバスの新規作成方法は『Photoshopの画像新規作成のポイント』で解説しています。

楕円形ツールを選択 正円を3つ作る

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楕円形ツールで円を3つ描く

楕円形ツールを選択して、キャンバスの上にバラバラの大きさの正円を3つ作ります。3つの円の位置は、この画像のように並べると良いでしょう(だいたいでOKです)。shiftを押しながらドラッグすると、簡単に正円形を作ることができます。

ブラシを定義 ブラシ名を入力してOK 雪用のオリジナルブラシが追加された

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ブラシを定義

円が3つ作成できたら、メニューバーの[編集]⇒[ブラシを定義]をクリックします。するとブラシ名を決める画面が表示されるので、「雪ブラシ」などテキトウに名前を入れて[OK]をクリックします。これで3つの円が並んだブラシが新しく追加されます。

雪を降らせたい画像を開く 画像レイヤー

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雪を降らせる画像を開く

雪を合成したい画像をフォトショップで開きます(さきほど雪ブラシ用に作成したキャンバスとは別ファイルで開けばOKです)。

新しくレイヤーを追加 レイヤーを3つ追加

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レイヤーを3枚追加

レイヤーパネルの新規作成アイコンを連続クリックして、画像の上に3枚新しくレイヤーを作成します。

レイヤーの名前を変更する方法 レイヤーの名前を分かりやすく変更

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レイヤー名を変更

後から分かりやすくするためにレイヤー名を変更しておきます。上からそれぞれ「大きな雪」「普通くらいの雪」「細かな雪」というような名前に変えましょう。のちほど3枚のレイヤーそれぞれに異なる大きさの雪を加えていきます。

ブラシプリセット設定 雪用ブラシを選択

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雪用のブラシ設定に変更

ここからが今回の加工作業のキモです。ブラシツールを選び、オプションバーの筆入れのようなアイコンをクリックします。するとブラシの設定画面が開くので①[ブラシ先端のシェイプ]を選んでから、②さきほど追加した雪用のブラシを選択します。

ブラシのシェイプの設定

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[シェイプ]の設定

次に左側のバーから[シェイプ]を選択し、つまみを動かしていきます。つまみの位置はこちらの図を参考にしましょう。つまみ以外の設定は、変更しなくてOKです。下のプレビュー画面を見れば、ブラシが現在どのような形になっているかが分かります。

ブラシの散布の設定

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[散布]の設定

今度は[散布]を選択し、こちらの図を参考につまみの位置を動かしていきます。

ブラシのその他の設定

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[その他]の設定

最後に[その他]の設定をします。さきほどと同様に図を参考にしてつまみの位置を調整しましょう。プレビュー画面を見れば、ブラシの形がずいぶん雪らしくなったことが分かりますね。

細かな雪レイヤーを選択 画像全体をドラッグして雪を振らせていく

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細かな雪を降らせる

ようやく雪を加えていきます。「細かな雪」のレイヤーを選択し、ブラシ色を白に、ブラシサイズを小さくします。画像全体をぐるっとドラッグして、つぶつぶの白点をまんべんなく描きましょう。 ※ この画像例ではブラシサイズを50pxとしていますが、画像のサイズによってベストなブラシサイズが異なります。この画像例くらい白の点が細かくなるようなサイズにすると良いでしょう。

普通くらいの雪レイヤーを選択 ドラッグして中くらいの大きさの雪を降らせていく

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中くらいの大きさの雪を降らせる

「普通くらいの雪」レイヤーを選択し、ブラシサイズを4〜5倍くらい大きくして、また画像をまんべんなくドラッグしていきます。

大きな雪のレイヤーを選択 ドラッグして大きな雪を降らせる

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大きな雪を降らせる

「大きな雪」のレイヤーを選択し、さらに4〜5倍ブラシサイズを大きくして、画像をドラッグしていきます。これで雪のベースが作られました。

大きな雪のレイヤーを選択 25 角度を70くらいに 雪がぶれたように

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大きな雪にぼかし(移動)を加える

雪をぶらすことでより本物っぽく加工します。「大きな雪」のレイヤーが選ばれていることを確認してから、メニューバーの[フィルター]⇒[ぼかし]⇒[ぼかし(移動)]を選びます。ぼかしの設定ウィンドウが開くので、角度を70度くらいにして、[OK]をクリックします(角度を変えれば、雪がなびく方向を変えることができます)。これにより、雪が上から降っているような躍動感が出ました。

普通くらいの雪レイヤーを選択 小〜普通の大きさの雪にガウス(ぼかし)を加える %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2017-01-05-20-04-39 普通くらいの大きさの雪がボケた

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普通くらいの雪にぼかし(ガウス)を加える

「普通くらいの雪」のレイヤーを選び、メニューバーから[フィルター]⇒[ぼかし]⇒[ぼかし(ガウス)]をクリックします。ぼかしの設定ウィンドウが開くので、画像を見ながら雪がぼやっとするくらいまでつまみを動かしましょう。※プレビューにチェックをつけておくことを忘れずに!

細かな雪レイヤーを選択 小〜普通の大きさの雪にガウス(ぼかし)を加える %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2017-01-05-20-04-39 細かな雪がボケた

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細かな雪にぼかし(ガウス)を加える

「細かな雪」のレイヤーを選び、さきほどと同様にぼかし(ガウス)を加えます。これで全ての雪がぼんやりとして本物らしくなりました。

大きな雪レイヤーの不透明度を40%程度に 完成!

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雪のレイヤーの不透明度を変更

最後に、必要に応じて雪のレイヤーの不透明度を変更します。今回の例の場合、大きな雪が少し濃いので、「大きな雪」のレイヤーを選び、不透明度を40%くらいに下げます。

完成!

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完成!

これで完成です。写真に壮大な印象を加えることのできる便利なレタッチですね。

参考
How to Create Snow in Photoshop
こちらの動画を参考にさせて頂きました。
サルワカ