【Photoshop】料理写真に湯気を加えて美味しく見せる方法

Photoshopで食べ物や飲み物に湯気を合成する

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対象バージョン
Photoshop CC/CS6/CS5/CS4/CS3/CS2

この記事では、Photoshopを使って画像・写真の中に湯気を加える方法を解説します。飲み物や食べ物をより美味しく見せるのに、ものすごく効果的かと思います。フォトショ初心者の方でも分かるように、図をたくさん使って丁寧に説明していくのでご安心ください。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん
広告業界では、食べ物に湯気やジューシー感を加えることを『シズル感の演出』と言ったりしますね。

1. 写真加工の準備

1-1.完成イメージ

食べ物に湯気を入れる

料理に湯気を合成して美味しく見せる
完成イメージその1

飲み物に湯気を入れる

飲み物に湯気を加えて美味しく見せる
完成イメージその2

食べ物の場合も、飲み物の場合も、加工の手順は同じです。

1-2.使用する画像

この記事で使用する『鮭料理』の写真はこちらから、『コーヒー』の写真はこちらからダウンロードができます。どちらも著作権フリーで自由に利用できる写真です(ありがたい!)。

1-3. 画像を開きましょう

リタッチする料理の画像を開く
加工する画像を開く

まず、加工する画像を開きましょう。Photoshopをはじめたばかりで画像の開き方、フォトショの基本的な画面の見方がよく分からないという方は、こちらの記事を参考にしてみると良いでしょう。

2. 写真に湯気を加えるレタッチ(食べ物編)

それでは、Photoshopを使って料理に湯気を加えてみようと思います。

レイヤーパネルを開く

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レイヤーパネルを開く

加工にあたって主にレイヤーパネルを使っていきます。レイヤーパネルが表示されていない場合は、画面1番上のメニューバーの[ウィンドウ]⇒[レイヤー]をクリックしましょう。

レイヤーを新規作成

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レイヤーを新規作成

レイヤーパネルの右下の「新規作成アイコン」をクリックして、レイヤーを新規作成しましょう。

フィルターから雲模様1をかける 雲模様がかかった!

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[雲模様1]を適用

カラーを基本に戻すまず、画面左下のカラーを基本色に戻しておきましょう(カラフルな湯気になってしまいます)。

新規レイヤーを選択してメニューバーの[フィルター]⇒[描画]⇒[雲模様1]をクリックしましょう。画面がおぞましいことになりますが気にせず次に進みましょう。

レイヤーをスクリーンに レイヤーが白い雲模様に覆われる

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レイヤーを[スクリーン]に

レイヤーを[通常]から[スクリーン]に変えましょう。※ スクリーンに変えると、明るく透けたように下のレイヤー画像に馴染みます。すると下の画像のように、写真が白いモヤモヤに覆われました。

ぼかし(ガウス)をクリック

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ぼかし(ガウス)を適用

メニューバーの[フィルター]⇒[ぼかし]⇒[ぼかし(ガウス)]をクリックしましょう。

ぼかし(ガウス)のつまみを右に動かす 写真全体に湯気がかかったように

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つまみを右に動かす

ぼかし(ガウス)の設定ウィンドウが開いたら、つまみを右に動かしましょう。「プレビュー」にチェックをつけておくと、どのくらいぼけるのかを画面で見ながらつまみの調整ができます。湯気っぽくなるくらいまでつまみを動かしたらOKをクリックしましょう。

湯気を一部にだけ残す

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湯気を一部消していく

お風呂の中みたいに湯気に覆われてしまっているので、周辺の湯気を以下の手順で消していきましょう。

ベクトルマスクを追加

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ベクトルマスクを追加

湯気のレイヤーを選んだ状態で[ベクトルマスクを追加]をクリックしましょう。これでレイヤーにマスクがかかりました。※ 湯気を直接 消しゴムツールで消しても良いのですが、マスクをかけることで後で簡単に元に戻すことができます。

マスク上で湯気を消したい部分をドラッグ

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ブラシツール(黒)で湯気を消したい部分をドラッグ

[ブラシツール]を選び、カラーをにした上で湯気を消したい部分をドラッグしていきましょう。ブラシは太めで、硬さを10〜30%程度にすると自然に消しやすくなります。※ マスク上で黒に塗られた部分は見えなくなるので、直接[消しゴムツール]を使うのと同じ効果になるのですね。 ※ 消しすぎた部分は白色で塗りましょう。湯気が復活します。

透明度を下げてブラシツールで塗る

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料理の上は透明度を下げてまだらにドラッグ

湯気を残したい料理の上も、黒ブラシで不透明度を30%くらい、ブラシの硬さを10%くらいまで下げてまだらに塗ると、湯気が部分的に薄くなってより自然になります。

レイヤーの不透明度を調整

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湯気の濃さはレイヤーの[不透明度]で調整

もし湯気が全体的に濃すぎると感じたら、レイヤーパネルで湯気のレイヤーを選んだ状態で[不透明度]を調整しましょう。80%くらいだとちょうど良いかもしれませんね。

湯気がかかった!

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完成!

より美味しそうに見えるようになりましたね。

3. 湯気を加える写真加工(飲み物編)

次に、Photoshopで飲み物に湯気を加えてみましょう。さきほどの料理に湯気を加える手順と、9番までは全く同じ手順になりますので、それ以降の流れ説明していきます。

同じ手順で湯気を加える

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先程の1〜9と同じ手順で湯気を加える

鮭料理と同じように、湯気を作りましょう。コーヒーカップから湯気がハッキリと立っている状態から説明していきます。

フィルターから波形を選ぶ

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[フィルター]⇒[変形]⇒[波形]

湯気のレイヤーを選択した状態で、メニューバーの[フィルター]⇒[変形]⇒[波形]をクリックしましょう。

フォトショ波形ウィンドウ

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つまみを調整

波形の設定ウィンドウが開くので、こちらの画像のようにそれぞれのつまみを動かしましょう。つまみを調整し終わったら、OKをクリックします。

湯気が波のように自然に

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湯気がうねうねする

すると、湯気が波のようにうねうねしました。より飲み物から立つ湯気らしくなりましたね。

湯気をまだらにドラッグ

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ブラシツールで湯気を調整

最後に湯気の調整をしましょう。さきほどの鮭料理のときと同様に、マスクの上から、ブラシツール(黒・太め・不透明度30%程・硬さ10%程)で湯気を調整しましょう。まだらにクリック・ドラッグすることで、より自然な湯気らしくなります。

完成!

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完成!

自然な湯気が完成しました。

フォトショップは素晴らしいですね。いろんな食べ物や飲み物の写真に湯気をつけて、より美味しく見せましょう。

4.まとめ

振り返り
  • 【湯気のベースを作る】雲模様を「スクリーン」レイヤーで料理写真の上にのせる
  • 【湯気をぼかす】フィルターからぼかすことでより湯気らしくなる
  • 【不要な湯気を消す】マスクをかぶせ、不要な湯気をブラシツール(黒)で消していく
  • 【湯気をより自然に】料理や飲み物の上の湯気も、不透明度30%・硬さ10%ほどのブラシでまだらにドラッグすることで、より自然に見える
  • 【飲み物なら…】波形フィルターにより、湯気をうねうねさせられる
サルワカ