Photoshopで逆光補正:写真に入った影を消す簡単な方法

フォトショップの逆光補正

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フォトショップの写真レタッチ講座です。今回は逆光により暗くなってしまった部分だけを明るく補正する方法を解説します。ものすごく簡単なので3分ほどでできるかと思います。

逆光補正のイメージ

今回の補正の完成イメージは以下のようになります。

逆光補正の完成イメージ

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

写真全体を明るくすると、もともと明るかった部分が白飛びしてしまいます。そこで、逆光により暗くなっている部分だけを明るくするような補正をします。

なお、例として使用する写真は、こちらからダウンロードできます。

逆光で暗くなっている部分だけを明るくする手順

手順1:画像をスマートオブジェクト化しておく

スマートオブジェクトとは?

スマートオブジェクトとは、写真を縮小・拡大・加工しても、元の画質を保ってくれる機能のことです。あらかじめ加工する写真をスマートオブジェクトに変換しておくと、「後からやり直したい」という時なんかに便利なのです。詳しくはこちらの記事で解説しています。

画像を開く

まず画像を開きます。開き方はなんでもOKです。 参考:フォトショップでの画像の開き方

レイヤーパネルで写真のレイヤーを右クリック

レイヤーパネルで写真のレイヤーを右クリックします。レイヤーパネルが見つからないときは、画面の1番上にあるメニューバーの[ウィンドウ][レイヤー]をクリックしましょう。

スマートオブジェクトに変換をクリック

[スマートオブジェクトに変換]をクリックします。

スマートオブジェクトのマークが表示される

これで画像がスマートオブジェクト化されました。図のようなアイコンがついていれば、スマートオブジェクトであることを表しています。

手順2:シャドウ・ハイライトを適用

「シャドウ・ハイライト」という色調補正の機能を使うことで「暗い部分だけを明るくする」というようなことができます。

シャドウ・ハイライトを適用

メニューバーから[イメージ][色調補正][シャドウ・ハイライト]を選びます。

シャドウ・ハイライトの設定画面

設定画面が開きます。この中の「シャドウ」と「ハイライト」のつまみを動かすことで明るさを調整していきます。

※ [プレビュー]にチェックを入れておくと、実際の写真の変化を見ながらつまみを動かせるので便利です!

手順3:シャドウを大きくすると「暗い部分」が明るくなる

元の写真

違いが分かるように改めて、元の写真をのせておきます。

シャドウの値を変えた場合

シャドウの「量」のつまみを右に動かします。これにより、写真の「暗い部分」だけが明るくなります。不自然にならないくらいまで動かしましょう。

シャドウ=影=暗い部分ということですね。シャドウのつまみを動かすことで「逆光により暗くなってしまっている部分」だけを明るくすることができるのです。

手順4:必要に応じてハイライトも調整

明るい部分が暗くなる

「ハイライト」のつまみを右に動かすと、写真の「明るい部分」が暗くなります。

この写真だと背景の空のあたりが明るいですね。そのため、ハイライトにより空のあたりの明るさだけを調整できるのです。今回は調整せずにこのままにしますが、「太陽が明るすぎて白飛びしている…!」というときなんかには、ハイライトを調整すれば良いわけですね。

手順5:詳細オプションを表示

詳細オプションを表示

もっと細かく調整するために[詳細オプションを表示]にチェックを入れます。

さらに細かい設定が表示される

このようにシャドウ・ハイライトの細かい設定項目がずらっと表示されます。

たくさんの項目がありますが、それぞれの意味は次の図のようになります。

詳細オプションの意味

詳しい説明はこちら の記事で解説しているので、ぜひ目を通してみてください。

手順6:必要に応じて[階調の幅]を調整

階調の幅を右に動かすと、明るくなる範囲が大きくなる

シャドウにより「補正される暗い部分」の範囲をさらに大きくしたいときには、[階調の幅]のつまみを右に動かします。

サルワカくんの顔(喜)
サルワカくん

これで「ものすごく暗い部分」だけでなく「そこそこ暗い部分」も明るく補正されるようになるわけですね。

手順7:必要に応じて[カラー補正]を調整

変更部分の彩度が高くなる

このつまみを右に動かすと、変更部分の彩度が高くなります。変更部分というのは「シャドウやハイライトのつまみを動かしたことで明るさが変わる部分」のことです。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

「暗かった部分」は明るくされたときに、どうしても鮮やかさが不足してしまいがちです。そこでこの[カラー補正]が便利なわけですね。

手順8:必要に応じて[中間調のコントラスト]を調整

軽い部分と暗い部分の中間のコントラストを調整

中間調というのは、簡単にいうと「明るい部分と暗い部分の中間」のことです。つまり、このつまみでは、ハイライトとシャドウの中間のあたりのコントラストを変更できます。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

写真に濃淡をハッキリとつけたいときには、このつまみを右に動かしましょう。

【参考】写真に不自然な「もや」がかかってしまった時は…

明るさを調整していると、写真が不自然にもやがかかってしまったように見えることがあります。そんなときは、シャドウの[半径]のつまみを右に動かしましょう。これにより「もやっ」っとした部分にハッキリとします。あまり使う必要はないかと思いますが…。

OKをクリックして完了!

今回の例では、最終的に下の図のようにつまみを動かしました。赤丸がついているのが動かしたつまみです。

全体の調整

つまみが動かせたら、あとは[OK]をクリックして完了です。簡単ですね。

逆光補正の完成イメージ


サルワカ