Photoshopの自由変形の使い方:画像や文字を斜めに傾ける

画像や文字を変形させて斜めから見たように

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今回は、Photoshopの「自由変形」という機能を使って、画像や文字をあたかも斜めから見たかのように歪ませてみましょう。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

自由変形の使い方を覚えれば、画像の加工がもっと楽しくなるはずです。

画像の自由変形の完成イメージ

今回はPhotoshopで次の2つの画像加工を行ってみたいと思います。

例1:写真を斜めから撮られた額縁に合わせる

画像を歪ませて斜めから見たように

例2:文字を歪ませて、斜めから撮られた本に合わせる

フォトショで文字を歪ませて斜めかた見たように

どちらも丁寧に加工方法を説明していきますので、ご安心ください。

予備知識:自由変形のショートカット

CtrlT※ Macの場合、Ctrlの代わりに⌘のショートカットで自由変形モードにできます。後ほど手順の中でも説明するので、まだ覚える必要はありません。

例1: 写真を斜めから見たように自由変形

それでは、例1から手順を解説していきます。

画像を同キャンバス上に開く

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画像を同じキャンバス上に開く

まず、斜めに変形したい画像と、はめこむ先の画像をそれぞれ同じキャンバスで開きます。画像を重ねて開く方法などは『画像の開き方・配置のポイント』で詳しく解説しています。

フォトショで画像を拡大

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額縁に覆いかぶさるくらいに女性画像を拡大

キーボードでctrl(⌘) + Tを押すと変形ができるようになります。額縁が見えなくなるくらいに画像を拡大しましょう。変形モードを解除するときには、enterescapeを押せばOKです。

画像の不透明度を下げる 歪ませる画像の不透明度が下がった

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女性画像の不透明度を下げる

このままだと額縁が全く見えないので、女性画像を少し透明にします。レイヤーパネルで女性の画像レイヤーを選択して、不透明度を70%くらいに下げましょう。

これで、歪ませる方の画像も、額縁画像も両方見ながら作業ができます。

ctrlを押しながら自由変形 画像の角を歪ませる

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「画像の角」を「額縁の角」に自由変形で合わせていく

ここがポイントです。まず、ctrl(⌘) + Tで女性画像を自由変形できる状態にします。※ このショートカットを使わずに、メニューバーの[編集]⇒[自由変形]をクリックしてもOKです。

次に、ctrl(⌘)を押しながら、女性画像の角を、額縁の角にドラッグして合わせます。4つの角全てをあわせましょう。

画像が歪んで額縁に

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画像が額縁にピッタリはまる

4点の角を合わせると、このようにピッタリと額縁にはまりました。ただ、明らかに画像が歪んでいて不自然ですね。

横をドラッグ 画像を拡大して歪みを補正

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ドラッグして横長に変形

歪みを補正するために、キーボードのどこも押さずに、自由変形枠の左右の■をドラッグして横に広げます。今回はctrl(⌘)を押す必要はありません。画像が自然な比率になるまで横に拡大しましょう。

※ 左右にバランス良く拡大して、女性が額縁内に綺麗におさまるようにしましょう。

Enterを押して確定

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enterで自由変形を終了

はみ出てる部分を消したいですね。次からの手順で、額縁に合わせて女性画像を切り抜きます。

多角形選択ツールを選ぶ

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[多角形選択ツール]を選ぶ

額縁の角をクリックして選択範囲を作成 額縁型の選択範囲が作られた

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額縁の角をクリックして選択範囲を作成

額縁の角を1点ずつクリックして、額縁型の選択範囲を作ります。1周ぐるっとまわるようにクリックしていきましょう。

下側の画像のように額縁に沿った選択範囲ができればOKです。

レイヤーマスクを追加をクリック 画像がゆがんだ状態で切り抜かれた

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[レイヤーマスクを追加]で切り抜き

選択範囲で女性画像を切り抜くために、レイヤーパネルの下側にある[レイヤーマスクを追加]をクリックしましょう。※ 女性の画像レイヤーが選択されていることを確認したうえで、クリックしましょう。

これで額縁の形に、きれいに画像が切り抜かれました。ちなみに、フォトショの画像の切り抜き方法については、こちらの記事でまとめています。

不透明度を100%に戻す 不透明度を戻して完成

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不透明度を戻して完成!

最後に、レイヤーパネルで女性画像の不透明度を100%に戻せば完成です。斜めから見たように綺麗に画像が変形されましたね。

例2:文字を斜めから見たように自由変形

次に、例2の「文字を斜めから見たように歪ませる」手順を説明していきます。

歪ませたい文字を入力 レイヤーパネル

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歪ませたい文字を入力

画像を開き、[文字ツール]で好きな文字を入力しましょう。

これでレイヤーパネルには、本の画像レイヤーと、文字のレイヤー2つが表示されますね。

文字レイヤーを右クリック スマートオブジェクトに変換 文字レイヤーからスマートオブジェクトに

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文字レイヤーをスマートオブジェクト画像に変換

文字レイヤーのままだと変形させにくいので、画像に変えてしまいましょう。文字レイヤーを右クリックして、[スマートオブジェクトに変換]をクリックします。これで文字が画像に変わりました。

※ スマートオブジェクトとは、縮小しても画質が落ちない画像形式のことです。詳しくは、フォトショのスマートオブジェクトとは?使い方まとめを見て頂くのが良いかと思います。

※ 一度スマートオブジェクトに変換してしまうと、文字のつづりは変えられなくなるのでご注意ください。

画像を自由変形⇒ドラッグ 画像を自由変形&ドラッグ

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自由変形で文字を傾けて本の上へ

ctrl(⌘) + Tで、文字の大きさと向きが変えられるようになります。文字画像を本に沿って傾けましょう。その後、文字を本の上にドラッグして動かします。

平行線を意識する

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平行線を意識する

ここから、文字を斜めから見たように変形します。このとき、本の輪郭線との平行線(オレンジの点線)を意識すると、うまく変形ができます。※ 実際に平行線を書く必要はありません。意識するだけでOKです。

文字画像の角を自由変形 文字画像の角を自由変形

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文字画像の角を、平行線に合わせる

ctrlを押しながら、文字画像の角を平行線へとドラッグします。

ctrl+Tで文字画像を自由変形にした状態で、角をctrl+ドラッグをしましょう。

文字が斜めから見たように歪んだ

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完成!

これで文字が本の角度と合い、うまく斜めから見たようになりました。

やってみると簡単ですね。色んなところで応用が効きそうなフォトショ技かと思います。

ちなみに

遠近法の切り抜きツールの使い方

この方法とは正反対の、斜めから撮られた写真を、あたかも正面から見たように切り抜く方法もあります。とても簡単なので、興味のある方は是非読んでみてください。

まとめ

振り返り
  • 写真を斜めに歪ませたいときは、ctrl(⌘)+Tで自由変形の状態にしたうえで、画像の角を、ctrl(⌘)+ドラッグ!
  • 文字を斜めに歪ませたいときは、文字レイヤーをスマートオブジェクトに変換しておく。
  • 背景の額縁や本の輪郭線(or平行線)を意識すると、自然に変形させやすい。
サルワカ