PhotoshopとElementsの違い13個:結局どっちを選ぶべき?

PhotoshopとPhotoshop elementsの違い

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Photoshop(フォトショップ)とPhotoshop Elements(フォトショップ・エレメンツ)、その違いは一体何なのでしょうか。買うならどちらを選ぶべきなのでしょうか。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

今回は両ソフトを一度も触ったことが無い方でも分かるように違いを解説します。

1. PhotoshopとElementsそれぞれの特徴

Photoshopのロゴ フォトショッププロも使う本格的画像編集ソフト。写真加工から合成、本格的な絵画など様々なことができます。以下の記事で具体的な使用例をまとめています。


photoshop elements エレメンツフォトショップの主要な機能がギュッと凝縮され、使いやすくまとめられたソフト。初心者でも使いやすい一方で、本格的な写真の合成や加工をするにはちょっと不便。

サルワカくんの顔(通常)
サルワカくん

Photoshopのロゴフォトショップの方がたくさんの機能を備えています。そのぶん覚えるのが大変なのですが、慣れてくると効率的に作業を行うことができます。

2. PhotoshopとElementsの具体的な違い

ここからは2つのソフトの具体的な違いを解説していきます。

価格

Photoshopのロゴ 約1〜2万円/年

photoshop elements 約1.5万円(買い切り)

一瞬どちらも同じくらいの価格に見えますが、大事なポイントはフォトショップの方は期間限定ライセンスの購入しかできないということです。つまり、フォトショップは1年間もしくは1ヶ月ごとに契約を更新し、お金を払わなばならないのです。一方でエレメンツは買い切りができます。つまり、追加料金を払わずにずっと使い続けることができます(実際の価格はこちらからチェックできます)。

機能

Photoshopのロゴ 盛りだくさん

photoshop elements 少なめ

価格が高いだけあり、フォトショップの方が機能が充実しています。具体的な機能の違いは後ほど解説します。

作業画面の違い

Photoshopのロゴ 複雑

Image

フォトショップはたくさんの機能がある分、画面が複雑です。そのため「何がどこにあるのか」慣れるまでには少し時間がかかります。逆に言えば、慣れると非常に効率的な作業が可能になります。


photoshop elements シンプル

エレメンツの画面

Photoshop Elements 15

一方でエレメンツは作業画面がシンプルで何がどこにあるのか分かりやすくなっています。画面の1番右側をフォトショップと見比べると、その簡潔さがなんとなく分かるかと思います(上の画面例は英語ですが、もちろん日本語で使えます)。

3. Elementsにはできないこと

では具体的にどんな機能をエレメンツで使うことができないのでしょうか。

トーンカーブを使うことができない

トーンカーブがゆるく上がった

トーンカーブとは細かな明るさやコントラストの調整をするための機能です。フォトショップで本格的な写真加工を行うときによく使います。

トーンカーブの使用例

エレメンツでも単純な明るさやコントラストの調整はできるのですが、トーンカーブの機能はありません。

印刷用のカラーモード「CMYK」を使うことができない

カラーモードには主に「RGB」と「CMYK」という2種類があります。ウェブ用のデータでは主にRGB使います。

雑誌のレイアウト

一方で、冊子や新聞、チラシなどの印刷物(DTPと呼ばれます)では基本的にCMYKを使います。CMYKを選んだ方がパソコンで見た時と、実際に印刷された時とで色の違いが生じにくいのです。

エレメンツではRGBしか選ぶことができないので、印刷物のための画像編集が目的ならフォトショップを選んだほうが良いでしょう。

16bitモードで画像編集ができない

bit数はざっくりというと「色の細かさ」を表す指標です。bit数の値が大きいほど、同じ面積あたりに使われる色の数が多くなります。言い換えると、加工しても写真のきめ細やかさを保つことができます。エレメンツだと8bitしか選ぶことができません。よく見ないとその差は分からないものの、写真の質を落とさずに加工をしたいときにはフォトショップの方が良いでしょう。

ぼかし機能の種類が少ない

フォトショップであれば、ぼかし加工をするときに様々なぼかし方を選ぶことができます。

足元に虹彩絞りが移動

たとえばこれは「虹彩絞りぼかし」と呼ばれる機能で、指定した位置から周囲に広がるように段々とぼかしていくことができます。これは一眼レフで撮ったようなボケ味を写真に出したいとき等に便利です。

エレメンツの場合、単純なぼかし機能しかありません。加工にこだわりたいときには、これがけっこう不便だったりします。

扱うことのできるデータが少ない

エレメンツではベクトルデータと呼ばれるものを扱うことができません。

アイコンの例

ベクトルデータとはどれだけ拡大してもぼやけないデータのことです。主にロゴやアイコンなどに使われます。

エレメンツではこのベクトルデータを取り扱うことができません。ロゴやアイコンなどはネット上で無料の素材がたくさん見つかりますが、その多くがベクトルデータとなっています。つまり、エレメンツではそれらのアイコンや素材をダウンロードして使うことができないのです。

保存できる画像形式が少ない

フォトショップの方が保存時により多くのデータ形式を選ぶことができます。

EPS形式

とくに重要なのはエレメンツではベクトルデータである「EPS形式」で保存することができないということです。EPSはロゴなんかを作るときによく使います。写真加工をするだけなら問題はありませんが、ロゴを作ったりアイコンを作ったりするときには不便ですね。

スマートオブジェクトを使うことができない

スマートオブジェクトとは、作業中に画像を縮小・拡大を繰り返しても画質が落ちないようにする機能のことです。

スマートオブジェクト

スマートオブジェクト化されていない画像は、作業中に一度でも画像サイズを小さくすると画質が落ちてしまい、元に戻らなくなってしまいます。

エレメンツではこの機能を使うことができません。つまり、作業中にうっかり画像サイズを小さくすると、いざ画像を保存したときに「画質が悪すぎる…!やり直そう」なんていうことになりかねないのです。仕事で使っていくなら間違いなくスマートオブジェクト機能のあるフォトショップがおすすめです。

HDR合成ができない

hdr合成ができない

「HDR」とは明るさの異なる複数の写真を合成することで、いかにもCGらしい1枚の写真を作る技術のことです。このような写真を見たことがある方も多いのではないかと思います。

フォトショップであれば、HDR合成機能を使うことができますが、エレメンツでは使えません。とはいえ、HDRを全く使う予定がないのであれば気にする必要はないでしょう。

クイックマスクモードを使うことができない

クイックマスクモードとは選択範囲をブラシにより調整することのできる機能です。

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赤く塗られていない部分が選択範囲です。この赤をブラシで塗ったり、消しゴムで消したりすることで選択範囲を調整することができるのです。

写真加工や合成をするときには選択範囲を作成することがよくあるのですが、このクイックマスクモードはきれいな選択範囲を作るためにとても便利なのです。エレメンツだとこの機能を使用できません。

その他フォトショップでできてエレメンツでできないこと

  • 動画編集ができない
  • アクションを作ることができない(読み込みはできる)
  • RAW形式で保存できない
  • ペンツールを使うことができない…などなど
  • 3D系の編集ができない

エレメンツの良いところ

エレメンツにも良いところは初心者でも使うのが簡単なことです。使い方のヒントなどを見ながら、楽しく写真加工をすることができます。

ガイド機能

とくにエレメンツにしかついていない「ガイド付き編集機能」はとても便利です。目的に合った写真加工種類をたくさんの選択肢の中から選ぶことができ…

Photoshop Elements15

ガイド機能が充実

選んだら後は表示される指示に従って操作するだけで、加工が完了します。

とにかく使いやすいのがエレメンツの良いところですね。

4. 結局どっちを選ぶべき?

使う目的によって、どちらにするのかを決めると良いでしょう。

こっちがおすすめ

  • デジカメやスマホで撮った写真を軽く加工したい⇒photoshop elements エレメンツ
  • 本格的な写真加工や合成をしたい⇒Photoshopのロゴ フォトショップ
  • 仕事で使う⇒Photoshopのロゴ フォトショップ
  • ロゴやアイコンを作る⇒Photoshopのロゴ フォトショップ

ご参考になれば幸いです。

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サルワカ