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今回は手書きの文字をスマホで撮影し、それをPhotoshopに取り込んで切り抜いたり加工したりする方法を解説します。
1.手書き文字をフォトショップに取り込む
まず手書きの文字をスマホやデジカメで撮りましょう。スキャナーを使ってもOKです。 線の入ったノートなどより白紙に書かれた文字の方がきれいに取り込みやすいです。
撮った写真はAirDropなりメールなりでPCに送りましょう。
フォトショップで画像を開く
PCに取り込んだ写真はいつもと同じようにフォトショップで開きましょう。
フォトショップでの画像の開き方は以下の記事が参考になります。
2.文字をきれいに切り抜くための準備
文字をきれいに読み込んでいきますが、その前にすこし準備をしましょう。
2-1.背景からレイヤーへ
もし画像のレイヤーが背景になっている場合は、① 右クリックして②[背景からレイヤーへ]をクリックしましょう。これは後で文字を切り抜いたりしたときのために必要な作業です。
2-2.文字の部分を切り抜く
切り抜きツールを使って、不要な部分を除いた画像にトリミングしようと思います。
ツールバーから切り抜きツールを選び、画像の角をドラッグしていきます。
この写真だとペンが写ってしまっているので、その分は取り除き、文字まわりだけ残します。
文字だけが写る画像になりました。ここから文字を読み込み、デザインに組み込んでいきましょう。
3.レベル補正で文字をくっきりさせる
写真で撮った感が出てしまっているので、紙っぽさを無くして手書き文字をはっきりとさせましょう。
3-1.レベル補正をかける
メニューバーから[イメージ]⇒[色調補正]⇒[レベル補正]を選びます。
この3つのつまみの位置を動かすことで、画像の中の黒の部分(=文字)と、白の部分(=背景)の濃さと明るさを調整することができます。
参考 例えば、3つのつまみを左によせると、手書きっぽいインクのかすれが残ったまま、背景が白くなります。
3つのつまみを中央に寄せると、手書き文字がより濃くハッキリします。今回はこの設定で[OK]をクリックします。
背景が真っ白になり、手書き文字の輪郭がはっきりとしました。
4.手書き文字を選択して切り抜き
ここからは手書き文字型の選択範囲を作ることで、文字色を変えたりしていきます。
4-1.自動選択ツールで文字の外側を選択
ツールバーから自動選択ツールを選びます。
文字の外側のどこかをクリックします(どこでもOKです)。
手書き文字の外側(白の部分)が自動で選択されました。少し見えづらいですが…
「る」や「P」などのように文字の中に白色が含まれていると、その部分が選択されません。shiftを押しながら、中をクリックして白色の部分を全て選択しましょう。
4-2.白の部分を除去して文字を切り抜き
手書き文字以外の部分を消しましょう。
白の部分が選択された状態でdeleteを押すましょう。すると白の部分が消えて透明になります。
きれいに文字の部分だけが切り抜かれました。状態で画像などに貼っても良いですが、せっかくなのでもっと色々な加工を加えてみます。
4-3.文字型の選択範囲を作る
手書き文字の形をした選択範囲を作ることで、さまざまな加工ができるようになります。
透明の部分が選択されているので、メニューバーから[選択範囲]⇒[選択範囲を反転]をクリックします。
これで文字選択されました(この画像だと選択範囲がほとんど見えませんが、ちゃんと文字が選択されています)。
文字が選択された状態でdeleteを押します。するとこのように文字の塗りが消えて選択範囲だけが残ります。
この選択範囲を使ってさまざまな手書き文字の表現ができます。
4-4.手書き文字の選択範囲を保存しておく
大事な選択範囲なので後から呼び出せるように保存しておきましょう。
メニューバーから[選択範囲]⇒[選択範囲を保存]をクリックします。
保存ウィンドウが表示されるので、チャンネルで[新規]を選び、名前をテキトウに入力し、[OK]をクリックしましょう。
同じファイル内であれば、いつでも保存した選択範囲を再表示することができます。
保存した選択範囲をもう1度読み込みたいときはメニューバーから[選択範囲]⇒[選択範囲を読み込み]をクリックします。
ウィンドウが開くので[チャンネル]のプルダウンで保存した選択範囲名を選び、OKをクリックします。
これでキャンバスに選択範囲が再作成されます。
5.文字の色を変える
手書き文字の選択範囲は好きな色で塗りつぶすことができます。
①レイヤーパネルの下側にある半月のようなアイコンをクリックして、②表示されるメニューから[べた塗り]を選びます。
カラーピッカーが開きます。ここで選択範囲の塗りつぶし色を選びます。たとえば、オレンジを選ぶと、オレンジ色の手書き文字が作成されます。
今回の例では後で写真の上にのせるので、白色を選ぶことにします。
OKをクリックすると、白色の手書き文字が完成しました。
ちなみにレイヤーパネルを見ると、選択範囲型のマスクで覆われた白色のべた塗りレイヤーが追加されています。
6.画像の上にのせる
作成した手書き文字をデザインに組み込んでみましょう。例として写真の上に白の手書き文字を重ねてみます。
6-1.画像に手書き文字をドラッグして配置
フォトショップの別タブで好きな画像を開いておきます。開いたら元の手書き文字タブに戻りましょう。
移動ツールを選び、手書き文字をドラッグして、さきほど開いた画像のタブにドラッグします。タブの上で1秒くらいドラッグしたまま待ちましょう。
↓まだドラッグしたままにしておいてください!
するとタブが切り替わるので、手書き文字を置きたい位置までドラッグしましょう。
ここに置きたいというところまできたら、ドラッグを離しましょう。すると文字が配置されます。
6-2.文字の大きさや傾きを変える
手書き文字の大きさや角度を変えたいときは、ctrl+Tを押します。すると自由変形モードになるので角をドラッグして大きさや傾きを変えることができます。 Macならctrlのかわりに⌘
6-3.文字のギザギザをなめらかに補正する
もし文字がギザギザしてしまっているな…というときには、次の方法をとりましょう。
レイヤーパネルでマスクをクリックして選択しておきます。 白黒の四角いやつです!
次にメニューバーから[選択範囲]⇒[マスクを調整]をクリックします。
表示される設定ウィンドウの中に[滑らかに]というつまみがあります。これを右にぐいっと動かしましょう。 手書き文字の大きさにもよりますが[30]くらいにすれば良いでしょう。設定ができたら[OK]をクリックします。
文字のギザギザがとれてなめらかになりました。
配置位置を調整してみました。シブい・・・!博多の塩感が出ていて悪くないですね。
6-4.文字に影(ドロップシャドウ)をつける
この手書き文字にはドロップシャドウなどのレイヤースタイル効果を加えることもできます。
レイヤーパネル下のfxマークをクリックして表示されるメニューから[ドロップシャドウ]を選びます。
影の角度や大きさ、濃さを調整して[OK]をクリックします。
手書き文字に影がつきました。さらにシブい…!丸い文字の可愛気が一切なくなりました。
このようにスマホで撮った文字の写真でも、写真やデザインにきれいに組みこむことができるのですね。
- 手書き文字を紙に書いてスマホなどで撮る
- フォトショップで開き文字だけをトリミング
- レベル補正で文字と白の部分をハッキリさせる
- 自動選択ツールで文字以外を選択してdeleteで切り抜く
- 選択範囲を反転して再delete⇒選択範囲だけに
- べた塗りで手書き文字を好きな色に
- 別タブで画像を開き、手書き文字をドラッグして配置
- 手書き文字のギザギザをとり、自由に加工して完成!