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卵を割ったときに黄身に血のようなものが付着していたり、白身が透明ではなく白っぽくなっていたり・・・。卵の「これって食べてもいいの?」というような状態についてQ&A形式で解説します。
卵の殻に異常がある場合
Q.白い卵の殻の表面に、灰色の斑点模様があるけど大丈夫?
卵の殻が作られる途中に、殻に含まれる水分がうまく移動せず、完成した殻に水分が留まってしまうと、その部分が灰色に見えます。点斑卵と呼ばれ、中身には何の問題もないので食べても大丈夫です。
Q.殻の表面に茶色いor白い斑点があるけど食べても問題ない?
茶色い卵(赤玉)の殻の表面に、そばかすのように茶色い斑点が現れていることがあります。これは殻に色素がつく際に、色むらが生じて斑点になってしまっただけです。なので問題なく食べることができます。
また、赤玉の殻の表面に無数の白い点々が現れている場合もあります。それは、卵を出荷前に洗浄する際、ブラッシングによって気孔(卵が呼吸するための小さな穴)の色素が落ちたためです。よって、ただの色落ちなので、これも問題なく食べることができます。
卵の黄身に異常がある場合
Q.黄身に少し血がついていたんだけど、食べても大丈夫?
鶏の体内で卵が作られる際に、鶏に一時的なストレスがかかると卵巣や卵管の毛細血管が破れ、そこから出た血が卵黄表面に付着することがあります。
鶏が病気なわけではなく、健康な通常の鶏でも見られる現象なので、食べても問題ありません。
Q.卵黄に小さな白い点みたいなものが付いてるんだけど・・・
胚盤と呼ばれるヒヨコになる部分は白い点のようなもので、卵黄の表面についています。卵黄はヒヨコにはなりません。詳しくは以下のページで解説しています。
なお、食べても問題ありません。
Q.黄身のオレンジが濃すぎるor白っぽいんだけど・・・
黄身は黄色、と思っても、実際にはオレンジに近かったり、白っぽい黄色だったりするものもあります。これは、鶏に与えられるエサの影響です。エサに赤い色素を含むもの(パプリカ色素など)が多く含まれると、卵黄の赤みが強くなります。
逆に、米など色素が少ないものをエサとして多く与えていると、白っぽい卵黄になります。
どちらにせよ栄養価は変わりませんし、安心して食べることができます。
Q.黄身が2つ出てきた!嬉しいけど、食べても平気?
「複黄卵」と呼ばれます。卵黄が2つ、多いときだと3つ入っていることがあります。産卵しはじめたばかりの鶏が産む卵に生じます。
産卵のリズムが安定していない場合に、1日1個卵黄の元を排出するところ、2個以上排出してしまい、そこに殻ができることが原因です。
卵の白身に異常がある場合
Q.白身に血が混じってかなり赤いんだけど・・・
白身に血が混ざり込んでしまっている卵は「血卵」と呼ばれ、食用には不適とされています。食べても体に害があるわけではありませんが、味にも影響が出ますし、食べるのはあまりおすすめしません。
Q.卵白の中にある、白いひも状のものって・・・?
半透明な卵白のなかにある白いひも状のものは、カラザと呼ばれます。卵黄を支えるためのパーツで、食べても問題ありません。ただ、生で食べるときに食感が気になる場合は取り除いてもOKです。
カラザについて詳しくは以下のページで解説しています。
Q.白身が半透明ではなく、白く濁っているのだけど・・・
卵は産まれて間もないうちは、白身に二酸化炭素が溶け込んで小さな泡となっているため、それが白っぽく見えてしまいます。時間が経つと二酸化炭素が抜けて半透明になります。よって、買ったばかりの卵の卵白が白く見える場合は、食べても問題ありません。
卵のなかに異物があった場合
Q.茶色っぽい小さな塊が入っていたけど食べても平気?
木くずのような茶色い小さな塊は、肉斑と呼ばれるものです。黄身を包む膜などが剥がれ落ち、それに色素が沈着するとできます。鶏の体内成分なので食べても害はありませんが、気分的に気が進まないのであれば取り除きましょう。
殻が褐色の卵に多く見られる傾向があります。
Q.殻の内部に黒いものが付着しているけれど、食べても大丈夫?
生卵、ゆで卵問わず、殻の内部に黒い点々や塊が付着している場合は、カビの可能性があります。表面は綺麗でも、小さなヒビ等の隙間から菌が侵入し、カビが生えてしまうことがあるのです。食べないほうがよいでしょう。
Q.たまごを割ったら虫が出てきた・・・
鶏の体内で卵が作られる過程で、鶏に寄生していた回虫などが入り込むことがあります。食用には不適なので、廃棄しましょう。
Q.卵を割ったら、噛んだ後のガムみたいなものが出てきた・・・
本来卵黄になるはずだった部分に異常が生じ、卵黄にならずに異物になり、卵に含まれてしまったものです。異物の状態はチーズっぽかったり、ゆで卵っぽかったり、いろいろです。このようなものが含まれた卵は食用不適とされています。
まとめ
以上、卵の様子がおかしい場合の解説でした。「これは食べないほうがいい」という判断基準を以下にまとめておきます。
- 卵の内側に黒い点や塊が生じている
- 血が大量に混ざっているなど、明らかに色がおかしい
- 大きな異物が混じっている(カラザ以外)
- 変なにおいがする