このページでは、最近至るところで耳にする「Wi-Fi(ワイファイ)」について解説していきます。なるべく丁寧に説明していくので、ご存じの部分は読み飛ばしてくださいませ。
Wi-Fiとは?
Wi-Fiとは、スマホやパソコン、タブレット、ゲーム機、プリンターなどを無線で接続する技術のことです。
長いケーブル(コード)に繋がなくても、様々な機器をインターネットに接続できるようになるのです。
しかも同時に複数台の機器をWi-Fiにつなぐことができます。
Wi-Fiとは何の略?
Wireless Fidelityの略称と言われています。
直訳すると、Wireless(無線)のFidelity(忠誠)という意味になりますが、実のところこの意味は後付けされたようですね。
Wi-Fiの名称は、キャッチーな名前を求めてHi-Fi(ハイファイ)の韻を踏んで命名された。「Wireless Fidelity の略である」という由来解釈は、「意味を持たないのはまずい」との理由から命名ののちに後付けされたものである
ーWikipedia
具体的にWi-Fiでできることは?
本当にたくさんのことができます。ここでは代表的な例をいくつか紹介します。
代表的なのは、パソコンやスマホをWi-Fiに接続し、インターネットを楽しむことですね。
ネットサーフィンしたり、YouTubeで動画を観たり、Skypeで誰かと会話したり…様々なことができます。長いケーブルに繋ぐ必要はありません。
スマホだと「月間通信容量が7GBを超えるとスピードが落ちる!」のような制限があるのですが、Wi-Fiならその制限が無かったり、制限がゆるめだったりします。
「家にいるときはWi-Fiをつないで、できる限り7GBのモバイルデータ通信容量を節約する」という方も多いはず。
ゲーム機もだいたいインターネット接続に対応しています。オンライン対戦などで楽しみたければ、Wi-Fiは欠かせません。
Wi-Fiを提供しているマクドナルドには、子どもたちがこぞって任天堂DSを持ち込んでいたりしますね。
パソコンとプリンターもWi-Fiを通して繋ぐ機会が増えていますね。スキャナーなんかも同様です。長いケーブルが絡まったりしないのはとても楽。もちろんスマホから印刷することもできます。
Wi-Fiによりテレビとスマホを繋ぎ、スマホで撮った動画をテレビで鑑賞する…というようなこともできたりします。
「スマートハウス」という言葉もよく聞くようになりました。Wi-Fiを通して「エアコン」「スピーカー」「冷蔵庫」などをインターネットに接続し、スマホを通して簡単にON/OFFを切り替えたり、設定・操作したりできるようになります。
このような機能に対応している家電製品もかなり増えていますね。
こんなことも…
- カメラをWi-Fiに繋いで、写真をサクッとパソコンに送る
- 自宅のWi-Fiでスマホに動画をダウンロードしておき、電車の中で観る
- Wi-Fi対応の音楽プレイヤーでインターネットラジオを聴く
- パソコンやスマホとスピーカーを繋いで、音楽を再生する
複数の機器を同時にWi-Fiにつなげるのは嬉しいですね。家やオフィスにWi-Fiを導入すれば、みんなが一斉にネットを楽しむことができるようになるのです(2階建ての家でもたいてい大丈夫)。こんな便利なものを導入しないのはモッタイナイ!
Wi-Fiの仕組みは?
ざっくりと図にしてみました。
Wi-Fiの電波を飛ばすのは真ん中にいるWi-Fiルーターです。「アクセスポイント」や「親機」「無線LANルーター」などと呼ばれることもあります。
パソコンやスマホ、ゲーム機などはWi-Fiルーターを通して、インターネットに繋がります。ルーターとインターネットの間には回線が通っており、こちらは別途プロバイダ※と契約する必要があります。この仕組みは、自宅でもオフィスでもお店でも同じです。※人気のプロバイダは、フレッツ光やコミュファ光、au光、ソフトバンク光などですね。このあたりは「自宅にWi-Fiを導入する方法」で解説しています。
Wi-Fiはどこに飛んでるの?
コンビニやカフェ、ショッピングセンター、ホテルなどなどあらゆるところに飛んでいます。設定なしで接続できる場合もあれば、パスワードや認証が必要な場合もあります。
お店によっては入り口に「Wi-Fiマーク」のシールが貼ってあったりしますね。とくに海外に行くとよく見かけます。
「無線LAN」との違いは?
ほとんど同じ意味で使われています。
無線LANという言葉もよく聞きますね。とはいえ「Wi-Fi」と「無線LAN」という言葉を使い分けている人はほぼいないはずです。きっと皆同じ意味で使っています。
ただし厳密に言えば、無線LANの規格の1つにWi-Fiがあります。
「有線LAN」との違いは?
有線LANで機器をインターネットに繋ぐには、ケーブルが必要です。ケーブル用の穴(LANポート)がついているパソコンなら良いですが、スマホにはその穴はありません。スマホまで繋げたいならWi-Fi(無線LAN)が良いですね。
一般的には「有線LANの方が通信速度が速く安定している」と言われます。とはいえ、無線LANの性能は一昔前と比べてかなり向上しています。
よほど理由がない限り、無線LANにするのが良いでしょう。
Wi-Fiにはどうやって繋ぐ?
パソコン、スマホなどは簡単にWi-Fiに繋ぐことができます。詳しい手順は別の記事にまとめました。
Wi-Fiは安全?
公共のWi-Fiを使うときには注意しましょう
自宅で普通に使う分には、危険はほとんどありません。
一方で、ショッピングモールやカフェなどの公共Wi-Fi(公衆無線LANサービスと言われたりします)は不特定多数の人が利用します。この場合、通信内容がのぞき見されてしまう可能性もあります(通信が暗号化されている場合とそうでない場合があります)。
公共のWi-Fiでは、クレジットカード番号を入力したり、オンラインショッピングをしたりするのは避けるようにしましょう。