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「賞味期限」と「消費期限」、どちらも食品についての期限ですが、どのような違いがあるのでしょうか。今回はそれぞれの意味を分かりやすく解説します。
賞味期限と消費期限の違いは?
まずはざっくりと解説します。
賞味期限とは
賞味期限は「おいしさの保証期限」です。正しい方法で保存した場合に、品質がきちんと保たれることが保証される期限です。
消費期限とは
消費期限は「安全性の保証期限」です。正しい方法で保存した場合に、腐ったりなどの危険な状態にならない期限を示しています。
違いは
まとめると、賞味期限は「おいしさ」を、消費期限は「安全性」を保証するものというわけですね。
ここからは「賞味期限を過ぎると食べれないの?」などについてより詳しく解説していきます。
賞味期限について
まずは賞味期限について知っておきたいことをまとめておきます。
賞味期限を過ぎても食べれる?
「この期限内なら、おいしく食べられるよ」という期限なので、賞味期限を過ぎても食べることはできます。
ただし、栄養価や味は多少落ちている可能性があります。食べても食中毒等の問題はないのですが、品質については賞味期限後は劣化しやすくなります。
いつまで食べられる?
品質さえ気にしなければ無限に食べても大丈夫かというと、そうでもありません。食べても大丈夫かどうかは、見た目・におい・味での判断になります。
見た目
異常な変色をしていないか、カビが生えていないか確認しましょう。また、粘り気が出ている場合も危険です。
におい
酸っぱいにおいや、ツンとした悪臭がする場合は危険です。
味
見た目とにおいで異常がなければ、味で判断します。変な酸味や苦味がある場合は、やめておきましょう。
たまごの賞味期限は?
たまごの賞味期限は、「生で食べられる期限」となっています。そのため、過ぎていてもしっかり加熱すれば食べることができます。(加熱後はすぐに食べましょう)
殻にヒビが入っている卵はすぐに食べよう
殻にヒビが入っている場合などは、そこから菌が入ってしまうことがあります。期限にかかわらず、早めに食べましょう。
加熱した卵はすぐに食べよう
たまごは生の方が長くもちます。ゆでるなど、加熱したたまごは傷みやすいので、早めに食べましょう。
消費期限について
消費期限とは、正しく保存した場合に腐敗等の危険な状態にならない「安全性の保証期限」を示しているのでしたね。
消費期限を過ぎたら食べれない?
基本的には食べない方がよいです。ただ、期限は多少ゆとりをもって定められています。保存状態と食べ物にもよりますが、しっかりと加熱すれば半日程度は過ぎていても大丈夫なこともあります。
それでも安全をとって、極力食べるのは控えた方がよいでしょう。
冷凍した食品の期限は?
冷凍した食品の期限は無限・・・な気もしますが、そんなことはありません。
冷凍した食品の期限
お肉やパン、野菜など冷凍するかと思いますが、冷凍した食品は3週間程度、長くとも1ヶ月以内には食べ切りましょう。あまり長い間冷凍していると、油が酸化してしまったり、霜がついたりして劣化してしまいます。
冷凍しても期限が無限にならない理由
家庭用冷蔵庫の機能の限界
家庭用冷蔵庫の冷凍機能には、限界があります。温度もマイナス18度程度ですし、外気温によって多少上下します。
開閉ですぐに温度が上がる
冷凍庫の中で食品を冷凍している期間中、他のものを取り出すために何度も開け閉めします。それによって温度が激しく上下してしまうため、残念ながら適切な冷凍状態がずっと続くということがありません。
賞味&消費期限 共通の注意点
保存状態に気をつける
適切な保存方法(冷暗所、直射日光を避ける、など)を守らない場合は、賞味期限・消費期限内でも品質・安全性が損なわれる場合があります。パッケージに書いてあるとおり、保存しましょう。
開封後は早めに
期限は「未開封の場合」のものが多いです。開封後は期限にかかわらず、早めに食べましょう。
- 賞味期限はおいしさの保証期限なので、多少過ぎても食べることはできる。
- 消費期限は安全性の保証なので、期限内に食べるべき。
- 適切な保存状態でないと、期限内でも傷むことがある。
- 開封後は期限にかかわらず早めに食べる。
- たまごの期限は、「生で食べられる期限」。過ぎたら加熱すればOK。
- 冷凍した食品は、遅くとも1ヶ月以内には食べた方がよい。