記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります
「お菓子作りは手間がかかる」とは限りません。簡単に作れるものもたくさんあるのです。この記事では、簡単なのに本格的に見えるアップルパイの作り方を解説します。
これが完成イメージです。手順は写真付きで1つずつ分かりやすく説明していきます。
アップルパイを作るのに必要なもの
食材と調味料
※ 10×15cmのパイ4つ分
りんご 中2玉
今回は中くらいのを2つ使いました。作ったアップルフィリング(アップルパイの中身)は余りましたが、アップルフィリングは他のものに使えるので、りんごがたくさんあるなら多めに作っても大丈夫です。
冷凍パイシート1袋
いろんなメーカーから出ています。どれでも大丈夫です。今回の例では、20cm×15cmほどのシートが4枚入りの冷凍パイシートを使いました。
砂糖 100gくらい
普通の上白糖か、グラニュー糖でOKです。
バター 30gくらい
普通の有塩バターでOKです。
はちみつ50gくらい
普通のはちみつでOKです。
この5つの材料だけで作れちゃうのです。
もしあれば上記5つでおいしいアップルパイを作ることは可能ですが、見た目をよりよくしたい場合は、たまご(卵黄)があるとよいです。焼く直前にアップルパイに塗ることで、焼き上がりが綺麗になります。
調理器具
特別な道具は不要です。基本的には家にあるもので作ることができます。
包丁
りんごやパイシートを切るのに使います。
まな板
りんごを切るのに欠かせません。
大きめのボウル
切ったりんごを入れておく用。なければ大きめのお皿などで代用してもOKです。
フライパン
パイの中に入れるアップルフィリング(りんごを甘く煮たもの)を作るのに必要不可欠。大きめの方がりんごを広げて加熱できるので、早く作れます。今回僕は直径26cmのものを使いました。
木べら
耐熱性のへらでもOKです。りんごをフライパンで加熱するときに使います。なければ菜箸でもよいですが、木べらや耐熱性のへらの方が混ぜやすくておすすめです。
オーブン機能付レンジ
アップルパイを焼くときには「電子レンジのオーブン機能」を使います。なければトースターでも作れますが、アップルパイが焦げやすいのと膨らみにくいのとで、電子レンジのオーブン機能があるとなお◎です。
大さじスプーン
材料をはかります。
フォーク
アップルパイの端をくっつけるために跡をつけるのに使います。
クッキングシートまたはアルミホイルアップルパイを焼くときに敷きます。電子レンジのオーブン機能ならクッキングシートかアルミホイル、どちらでもOKです。トースターで焼くなら、アルミホイルを用意してください。
はかり材料をはかります。デジタルがわかりやすくてオススメ。
だいたい家に置いてあるのではないのでしょうか。
レシピ:アップルパイの作り方
それでは「簡単なアップルパイの作り方」を解説します。
りんごによって甘さもちがうので、砂糖やはちみつの量はそこまで厳密である必要はありません。目安だと思って、神経質にならずリラックスして作りましょう。
手順1:りんごを細かく切る
皮をむいてから8等分に切って芯をとり、細かく切ります。
5ミリ〜1センチ四方に収まるくらいの大きさになればOKです。きれいに大きさを揃える必要はありません。
「よく分からん!」という方はこちらの図を参考にしてくださいませ。
手順2:リンゴの重さをはかる
次の手順で「りんご100gあたり」に対して砂糖等の量を決めるので、重さをはかっておきます。
今回はりんご中2個だったので、536g、面倒なので540gとします。
手順3:バターと砂糖の量をはかる
りんご100gに対して、バターは5g、砂糖は18g入れます。
あくまで目安なので、だいたいで大丈夫ですよ。ちょっとりんごを食べてみて、かなり甘いものなら砂糖は減らしてみてもOKです。
今回りんごは540gなので、基準の「りんご100g」に対して5.4倍の量があります。よって、バターと砂糖も基準の量(りんご100gに対する量)の5.4倍入れればよいというわけです。バターは基準の5gの5.4倍で27g、砂糖は基準の18gの5.4倍で97.2gとなるので、ざっくりバター30g、砂糖100g入れることにします。
手順4:フライパンでバターを溶かす
フライパンにバターを入れてコンロに置き、中火で熱します。こんなかんじで溶けていきます。
手順5:りんごと砂糖を投入
フライパンにりんごを入れて、その上に砂糖をどばっと入れます。一気にいって大丈夫です。
手順6:よく混ぜながら中火で加熱
木べらか耐熱性のヘラでよく混ぜながら、中火で加熱します。りんごから水分が出て、砂糖が溶けて粒が見えなくなるまでよく混ぜます。
手順7:平らにならして放置
左の写真くらい水分が出てきてりんごが浸るようになったら、混ぜる手を止めて、15分ほど弱火〜中火の間くらいの火力で煮ます。ときどき(2〜3分に1回くらい)混ぜてください。
りんごの黄色が濃くなって柔らかくなったら火が通った合図です。
全体がそうなる前にフライパンの底のりんごに焼き色が付くなら、それは火が強すぎますので弱めましょう。ちょっと焼けてしまっても味的には問題ないので、失敗のうちには入りません。
手順8:はちみつを投入
全体的にりんごの黄色が濃くなって柔らかくなったら、はちみつを入れます。りんご100gに対してはちみつは小さじ1くらいです。今回はりんご540gなので「大さじ2弱(≒小さじ5.4)」くらい入れます。ちなみに「小さじ3=大さじ1」です。
まぁ量はだいたいでOKです。
手順9:りんごを煮詰める
よく混ぜてはちみつを全体に絡めたら、りんごを煮詰めて、りんごから出た水分をとばします。この写真くらいまで煮詰めてください。煮詰まったら、火を止めて粗熱をとります(放置して、少し冷ます)。
手順10:冷凍パイシートを用意する
りんごの粗熱をとっている間、冷凍パイシートを用意します。パッケージに書いてあると思いますが、冷凍庫から出して常温で10分ほど解凍しましょう。今回はこちらのパイシートを使います。
解凍したら、適度な大きさで長方形に切ります。15cm×20cmくらいのものだったので、半分に切って15cm×10cmの仕上がりにしたいと思います。
もし、ピケ(穴)が空いていないパイシートの場合は、フォークで刺して適度に穴を開けてくださいね。
また、仕上がったときにアップルパイっぽさを出す切れ目を入れておきます。アップルフィリングをパイシートで上下で挟んでアップルパイにするので、2枚一組になるわけですが、上になる方にだけこの写真のように縦に切れ込みを入れます。
手順11:アップルパイの形にする
いよいよアップルパイの形にします。まずは切れ込みを入れていないパイシートの中央にアップルフィリングをのせます。のせすぎるとはみ出すので、ほどほどに。縁は1cm以上残しておいてください。
次に、切れ込みを入れたパイシートをかぶせ、写真のように手で縁を軽く押さえます。なんとなくくっつけばOKです。
最後に、フォークで周りを押さえつけて、上下のパイシートを結合させます。ちぎれない程度にぐっと押して、跡をつけていきましょう。
こんなかんじで、アップルパイの原型ができあがりました。クッキングシートかアルミホイルの上にのせて、次のステップに進みます。
ちなみに、アルミホイルを敷く場合は、焼きあがった後にアップルパイがホイルにくっついてしまうことがあります。アルミホイルを一度くしゃっと丸めてから広げるとでこぼこになり、くっつきにくくなるのでおすすめです。
省略可:アップルパイに卵黄を塗る
この手順は見た目をよくするためのものなので、省略可能です。焼き上がりの見た目を綺麗にするために、卵黄を溶いて表面に塗ります。ハケがあればよいですが、なければスプーンの裏側でもなんでも使って塗ればOKです。
手順12:アップルパイを焼く
まず、オーブンを200度に予熱しておきます。予熱が完了したら、15分ほど200度で、表面に軽く焼き色がつくまで焼いてください。高温で最初に焼くことで、生地の中で水分が一気に水蒸気になり、生地が膨らみます。
いい感じに焼き色がついて、少し膨らみました。そうしたら180度に下げてもう15分ほど焼いてください。これで完全に焼き上げます。
オーブントースターで焼く場合は、アルミホイルを敷いてその上にアップルパイをのせ、焼き色がつくまで焼きます。その後はアルミホイルをかぶせて焦げないようにし、さくさくに膨らむまで焼けばOKです。焦げないよう、様子を見ながら焼くのがポイントです。
完成!
アップルパイのできあがりです。確認してみて、まだ焼き色が不十分であれば追加で5分ずつ焼いてみてくださいね。
作り方まとめ
以下に、簡単に材料とレシピをまとめておきます。
食材(10×15cmのパイ4つ分)
- 冷凍パイシート4枚入り(約20×15cm)
- りんご中2個(約540g)
- 砂糖100g
- バター30g
- はちみつ大さじ2
- 卵黄(あれば)
アップルパイの作り方
- りんごの皮をむいて、5mm〜1cm角にカットする(大きさはバラバラでOK)。
- フライパンにバターを中火で熱し、カットしたりんごと砂糖100gを入れて水分が出るまで加熱し、15分ほど弱火〜中火でときどき混ぜながら煮込む。
- りんごが柔らかくなったらはちみつを大さじ2入れて混ぜ、中火にして水分がほとんどなくなるまで煮詰め、火を止める。
- 冷凍パイシートを半分に切って、2枚1組にし、片方に縦に切れ込みを入れる。
- 切れ込みのないパイシートに③のりんごを乗せ、切れ込みを入れたパイシートをかぶせて周りをフォークで跡をつけながら一周し、パイシートを上下で合体させる。
- アルミホイルかクッキングシートを敷いて、アップルパイを乗せる。このとき、卵黄があれば溶いて表面に塗る。
- オーブンを200度に予熱してから15分焼き、その後180度に下げてもう15分焼いたら完成。
あとがき
市販の冷凍パイシートなら失敗なく膨らみます。アップルフィリングは、多少砂糖などの量が違ってもまずくはなりません。簡単ですので、ぜひ作ってみてください。
ちなみに、シナモンをお好みで入れるとより本格的な味わいになります。が、人にプレゼントする場合は好き嫌いがあるので、入れずに作っておき、渡すときに「嫌いだったら申し訳ないなと思って、抜いちゃった(ハート)」と言えば丸く収まります。ぜひお試しあれ。