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お肉は洗うのか、洗わないのか。家庭ごとに「洗うのが普通」「え、洗うなんて考えたこともない」と違いがあるはず。
この記事では、結局どちらが良いのかを解説します。
1. 肉は洗うべき?
結論から言うと、基本的にはお肉は洗わない方がよいです。理由を説明していきます。
1-1.肉を洗わない方がよい理由
うまみ成分が流出する
スーパーで売っているお肉はカットされています。
食材に含まれる成分は、カットした断面から流出しやすいので、カットされたお肉を水で洗うとうまみ成分が流れ出てしまいます。
水っぽくなる
お肉の表面には無数の凹凸があるため、水で洗うとその凹凸に水が付着し、水っぽくなってしまいます。それにより、形くずれを起こしやすくもなります。
1-2.お肉を洗うと不衛生?!
うまみ成分が流出しようが、水っぽくなろうがお肉を洗いたい!という方にはおそらく衛生面での理由があるかと思います。お肉には確かに、食中毒の原因になる菌がいることがあります。
しかし実は、表面を洗うだけでは菌はいなくなりません。また、お肉を洗うことが、逆に不衛生を招いてしまっている可能性もあるのです。
その理由について解説します。
食中毒菌はお肉の内部にも
食中毒を引き起こす菌は、お肉の表面だけでなく内部にもいます。
表面を洗い流すだけでは意味がありません。多くの場合は加熱することによって菌をなくすことができます。菌がいる可能性のあるお肉は、中までしっかりと加熱することが有効な対策になります。
はねた水が不衛生
お肉を洗って飛び散った水に、菌が含まれることがあります。これはシンクや水道の蛇口等に付着し、それに触れてから生食するサラダを素手でちぎれば、菌がそのまま口の中に入ることになります。
お肉を洗って飛んだ水に無頓着では、「菌をなくすためにお肉を洗う」という行為は逆効果になってしまいます。
加工過程で人の手の菌は付かない
誰が触ったかわからないから、と洗う人もいるかもしれませんが、お肉というデリケートな食材を加工するときに、素手で触るのはありえません。
衛生面には非常に気が遣われていますし、手袋する前の段階でも徹底的な手洗い・消毒が行われている場合がほとんどです。気にする必要はないでしょう。
2. 洗いたくなるようなお肉の対処法
洗うことによるデメリットをお話ししてきましたが、そうは言っても肉の表面に血やドリップ(組織液)がにじんでいる場合もあります。
「これはちょっといやだな・・・」というときは、軽く水でさっと洗い流し、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ってから調理するとよいでしょう。
3.肉を切ったまな板は冷水で洗おう
お肉を切ったあとのまな板、なんか菌がいそうなかんじがして、熱湯で洗いながしたくなりませんか。実はこれ、やらないほうがいいんです。
お肉を切ったあとのまな板についた汚れは主にたんぱく質です。そのため、お湯をかけると凝固してしまい、逆に汚れが落ちにくくなるのです。ということで、まずは水で洗い流し、洗剤でよく洗いましょう。汚れが落ちたら、お湯ですすいでもOKです。
まとめ
ご家庭によって、やり方はさまざまかと思います。ですが、ここまで解説したことを考えると、お肉は洗わないほうがよさそうです。参考になると嬉しいです。
- お肉は洗わないほうがよい。(うまみ成分が抜けたり水っぽくなったりするため)
- 洗うと逆に、跳ねた水が不衛生になる。
- 血やドリップを取りたいなら、軽くさっと洗ってキッチンペーパーで拭うべし。
- まな板の汚れは水と洗剤で洗う。