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レシピを見ていると「熱したフライパンに油をひき」とか「フライパンに油を熱し」とか書いてあることが多いですよね。このとき、フライパンに油を入れてから火にかけるのか、火にかけて熱くなったフライパンに油を入れるのか、混乱しませんか。
ということで、フライパンに油を入れるべきタイミングはいつなのかについて解説します。また、油を入れる意味・効果についても解説します。
1.油を入れるのは、フライパンを熱する前?後?
油をフライパンにいつ入れるのか、結論からいうと、フライパンによって異なります。使用しているのが鉄製のフライパンか、テフロン・フッ素加工のフライパンかによって油を入れるタイミングが異なるのです。
フライパンに油を入れるタイミング
鉄製のフライパンの場合
耐熱温度の高い鉄製のフライパンは、フライパンを十分に熱してから油を入れます。
十分熱くなったかどうかは、油を入れる前にフライパン表面に手をかざして確認しましょう(触らないように気をつけてください)。
テフロン・フッ素加工のフライパンの場合
テフロン・フッ素加工のフライパンは焦付きにくくて便利ですよね。しかし、油もなにも入れないまま加熱(から焼き)しすぎると、その加工が痛んでとれてしまうことがあります。というわけで、テフロン・フッ素加工のフライパンの場合は火にかけると同時に、フライパンが冷たいうちに油を入れるのが正解です。
なお、表面に加工があるので油は少量(小さじ1とか)でOKです。便利。
共通の注意事項
油を入れるタイミングは異なりますが、鉄製フライパンもフッ素加工フライパンも、共通した注意点があります。
水分をしっかり拭き取ってから火にかけるべし
フライパンを洗って大きな水滴がついたまま火にかけた場合、油を入れると水滴が一瞬で高温になって跳ねることがあり、危険です。湿っている分には問題ないですが、水滴がついている場合は拭ってから火にかけるようにしましょう。
2.フライパンに油を入れる意味は?
ここまで、フライパンに油を入れるタイミングについて解説しました。では、そもそもなぜフライパンに油を入れて調理するのでしょうか。
食材がフライパンに焦付きにくくする
たまご料理なんかだと特に顕著ですが、油をひいていないとガッスガスにくっつきますよね。
もちろんたまごに限らずお肉や野菜も、油をひいて食材とフライパンの間にワンクッション設けることでこびりつくのを防ぐことができます。
おかし作りでも、型にバター(油)を塗ってから焼いて、型から外しやすくしたりします。
食材をコーティングしてうまみや水分を閉じ込める
野菜炒めを作るときなんかに油が活躍します。
油が野菜をコーティングしてくれるので、うまみを閉じこめて水分を逃がさずに炒め物を作ることができ、うまみがあってシャキッとした野菜炒めになります。
油の風味をつける
オリーブオイル、バター、ごま油なんかで炒めるときには、油そのものの風味を食材に移すことができます。
オリーブオイルでにんにくを熱して、にんにくの風味をオリーブオイルに移し、そのオリーブオイルで食材を炒めることで風味がつきます。バター炒めなんてもろにバターの味を楽しむ料理です。ごま油も、仕上げに入れるほどにそのもの自身の風味が強く、食材を風味豊かにすることができます。
3.まとめ
フライパンに油を入れるタイミングなんて細かいこと、レシピには書いてありませんが、初めて料理をする人からすればひっかかるところではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。
- 鉄製フライパンなら熱い状態で、テフロン・フッ素加工のフライパンならまだ冷めている状態で油を入れる。
- フライパンについた水滴は拭ってから火にかける。
- 油を入れる理由は、くっつき防止・うまみと水分の閉じこめ・風味付け。
参考
以下に、フライパンに油を入れるタイミングのまとめ図解を貼っておきます。