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今回は犬を飼い始めたときに必要となる手続きを総まとめしていきます。
登録手続きや、予防接種などのイマイチ分かりづらいスケジュールもまとめて紹介します。
犬を飼い始める前
必要なものを用意をする
こちらの記事で必要なものをまとめています。
飼い始めてから必要な手続き・予防接種など
やるべきことを並べてみます。詳しい説明は後ほどしていきます。
- 動物病院で健康診断
- 混合ワクチン接種
- 狂犬病の予防接種
- 畜犬登録
- 去勢・避妊手術
- マイクロチップ埋め込み
- フィラリア予防
- ノミ・ダニ予防
1. まずは動物病院に健康診断へ
犬を飼い始めて落ち着いたら、なるべく早く動物病院につれていきましょう。健康診断をしてもらい、獣医さんに分からないことや不安なことをまとめて聞いておきましょう。とりあえず、以下の項目については聞いておくことをおすすめします。
獣医さんに聞くこと
- 混合ワクチンはいつ打つか
- 狂犬病の予防接種はいつ打つか
- 去勢・避妊手術はいつするか
- 散歩にはいつから行っていいか
- あげるべきごはんの種類・量
①〜④については、以下で説明していきますが、犬種や年齢、獣医さんの方針によって、時期がまちまちです。そこで、獣医さんに予め確認を取っておくと良いのです。
2. 混合ワクチンの接種
はじめに打つ予防注射は、基本的に①混合ワクチンと②狂犬病予防接種の2つです。どちらを先に打つかという決まりはないため、獣医さんと相談しながら決めると良いでしょう。
混合ワクチンとは?
混合ワクチンとは、一度かかってしまうと治療が困難な感染症の予防のために接種するものです。「◯種混合ワクチン」というように予防する感染症数に応じて、種類が分かれています。
打つのが義務?
混合ワクチンは義務ではありませんが、接種することが推奨されています。
何回打つ?
3回打つ場合が多いようです。うちのワンコも1ヶ月間隔で3回打ち、その後に狂犬病注射を打ちました。獣医さんに聞いてみましょう。
散歩に行けるのはワクチンを打ってから
こちらも相談するべきポイントですが、散歩に行くことができるのは、混合ワクチンを必要回数打った10日後くらいからです。
3. 狂犬病の予防接種
狂犬病の予防接種は、生後91日以上のワンコに打つことが、法律により義務付けられています。なお、1年に1回打つ必要があります。
初めてはいつ打つ?
獣医さんに相談して決めますが、3回の混合ワクチンを打ってから1ヶ月空けての接種となることが多いようです。
届け出は必要?
市町村に届け出をして「狂犬病予防注射済票」というものを交付してもらう必要があります。ただし、動物病院側でまとめて手続きをしてくれることもあります。
動物病院が手続きしてくれない場合は?
「注射済票の交付」の手続きを動物病院がしてくれない場合には、「狂犬病予防注射済証」という紙だけをもらい、それを役所に持っていきます。役所にて数百円の手数料がかかるので、ご注意ください。
「◯◯市 犬 予防接種」などと検索すれば、どこにいつ行けばよいかを確認できるはずです。
4. 畜犬登録に行く
畜犬登録とは、お住いの市町村に犬を飼っていることを登録する手続きのことです。
いつまでに行けばいい?
生後91日〜120日の間に行きます。それ以降に飼い始めた場合には、犬を飼いはじめた日から30日以内に行きます。
どこに行けばいい?
まず、一部の動物病院では手続きをしてくれます。「狂犬病予防接種の登録」と合わせて畜犬登録をしてもらえるか聞いてみましょう。
動物病院でできない場合には、お住まいの地域の役所に行って登録をします。3000〜3500円ほどの手数料がかかります。狂犬病予防の手続きと合わせて登録すると楽かと思います。
5. 去勢・避妊手術
「去勢手術、避妊手術をするべきか」ということについては、賛否両論があります。
実際、メリットとデメリットがあるので、獣医さんに時期や費用なども含めて詳しく聞いてみると良いかと思います。
手術の目安時期は?
メスの場合、発情期を迎える前に避妊手術をすることが多いようです。だいたい生後4ヶ月〜6ヶ月くらいですね。うちのワンコはメスですが、生後6ヶ月頃に手術を行いました。
オスの場合、6ヶ月頃が目安になるようです。もちろん犬種や個体によって差があります。
6. マイクロチップ埋め込み
マイクロチップとは、迷子対策の小さな電子タグです。これを犬の身体に埋め込むことで、仮に離れ離れになったときにも飼い主の特定ができるのです。
GPSがついているの?
ついていません。実際に獣医さんに見せてもらいましたが、マイクロチップが装着済みの場合、首のあたりに専用のリーダーを近づけると、そのワンちゃんの身元情報がリーダーに表示されます。
マイクロチップ装着は必要?
埋め込みの義務化は現状されていません。ただし、環境省により義務化の検討も行われているようです。
また、保健所に保護されたときに、マイクロチップがなければ飼い主不在として殺処分対象になってしまう可能性があります。個人的には迷子対策に装着しておくべきかと思います。
どこでできる?
動物病院でできます。費用は5000円前後のことが多いようです。
いつ行うべき?
うちのワンコの場合には、避妊手術を行ったタイミングで同時にマイクロチップの装着もしてもらいました。どちらにせよ麻酔が効いてるときなので、ワンちゃんへの負担が小さくて良いのではないかと思います。
7. フィラリア予防
こちらは薬を飲むべき時期が近づくと、獣医さんから案内してくれる場合もあるかと思います。
フィラリア症とは?
フィラリア症は、蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が起こす病気です。犬だけでなく、猫もかかります。犬フィラリアは成虫になると30cm にもなる糸状の寄生虫です。
犬フィラリアが寄生することで血液の流れが悪くなり、様々な障害が出現します。放置すれば死に至ることもある、犬にとっては重大な病気です。
犬フィラリア症について
いつ薬を飲む?
フィラリアの予防薬は基本的に飲み薬で、5〜12月頃の蚊が活動する時期に月1回の頻度で飲みます。一部皮膚に垂らすタイプの薬もあるようです。
どこで薬を買う?
動物病院で検査後に買います。
8. ノミ・ダニ予防
ノミ・ダニ予防の薬については、ドラッグストアなどにも売っていますが、やはり動物病院で処方してもらうのが安心ですね。
ノミ・ダニ予防薬はいつ飲む?
暑い時期にを月1回のペースで飲ませることが多いようですが、私がお世話になっている動物病院では年中処方する方針となっています。獣医さんに相談してみるのが良いですね。
フィラリアと一緒になっていることも
我が家の愛犬には、フィラリアの時期には「フィラリア・ノミ・ダニ」の予防がセットになった飲み薬を月1回与えています。このあたりは動物病院によっても違いがありそうです。
シャンプーや部屋の清潔な環境作りも忘れずに
予防薬を飲ませるだけでなく、普段の生活でも清潔な環境づくりや、こまめなシャンプー、草むらなどを避けた散歩を心がけましょう。
その後、毎年しなければいけないこと
ここまで「犬を飼い始めたらやるべきこと」を8つ紹介してきました。この中で、翌年以降も忘れずにする必要のある項目をまとめておきます。
翌年以降も忘れずに
- 健康診断:義務ではありませんが、犬の健康を定期的にチェックするのは大切。
- 混合ワクチン接種:獣医さんと相談しつつ基本的に毎年。
- 狂犬病の予防接種:法律で毎年「4月1日〜6月30日」の間に打つことが義務付けられています。
- フィラリア予防:5〜12月頃の蚊が活動する時期に毎月予防薬を飲む。
- ノミ・ダニ予防:獣医さんと相談しつつ、暑い時期には毎月予防薬を投与。
なお、狂犬病予防接種については、毎年動物病院で打つこともできますが、市町村が開催する「集合注射会場」で打つこともできます。詳しくは、3月頃に市役所から届く「通知文書」を参考にするかと良いかと思います(市町村によって違いがあるのでご注意)。
愛犬の健康を守るために予防接種や予防薬は忘れないようにしましょう。