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無料デザインツール「Canva」を使って、真っ白なデザインに素材を追加していき、デザインを作ってみましょう。
画像つきで丁寧に解説するので、一緒に操作すればCanvaの使い方を身につけられます。今回は、インスタ投稿用画像のテンプレートを作成してみます。

1.Canvaでインスタ用テンプレートを作ろう
今回は、このようなインスタ投稿用画像のテンプレートを作成してみたいと思います。
いっしょにCanvaを開いてデザインを作ってみましょう。
Canvaを利用するには、無料の会員登録が必要です。まだ登録していない場合は、こちらから簡単に登録できます。

2.デザインを新規作成する
まずは、Canvaのホーム画面から、真っ白なデザインを新規作成して、編集画面を開きましょう。
まずは、ホーム画面左上の新規作成のボタンをクリックします。
するとメニューが開くので、左のカテゴリーで「SNS」をクリックし、「Instagram投稿」をクリックします。
Canvaの編集画面で、新規デザインを開けました。ここから素材を追加して、デザインを作っていきます。

3.覚えておくべき操作の超基本
Canvaは自動保存なので、自分でなにかボタンを押して保存する必要はありません。
作業が終わってCanvaのホーム画面に戻りたければ、左上の3本線のメニューをクリックします。
メニューが開くので、Canvaのロゴか「ホーム」のボタンをクリックすればOKです。
もしくはブラウザのタブをとじて、Canvaを開き直しても大丈夫です。(もし未保存の場合は注意メッセージが出るので、しばらく待ちましょう)
Canvaでは、クリックしてデザイン上のパーツを選択します。選択されると紫色の枠線で囲まれた状態になります。
パーツを移動させたいときは、パーツの上をクリックしたままマウスを動かせばOKです。
パーツを動かし終わった後などに、何も選択されていない状態にしたいときは、デザインの外側(図の赤枠らへん)のどこかをクリックしましょう。もしくはキーボード左上の「esc(エスケープ)キー」を押すと、無選択状態になります。
「もどる」「すすむ」ボタンもあります。操作をひとつ前に戻したいときに使用しましょう。
さて、それでは一緒に操作して、実際にデザインしていってみましょう。
4.背景を設定する
まずは、真っ白なデザインに背景をつけてみましょう。背景をつける方法は2パターンあります。
- 「背景」の色を変更
- 写真画像を背景として埋め込む
背景の色を変更する
まずは背景の色を変更する方法です。単色またはグラデーションも可能です。
今回はこのようなグラデーションを作ってみたいと思います。
まずはデザインをクリックして、上に表示されるメニューのカラーをクリックします。
するとカラーメニューが開くので、「カラーを追加」をクリックしましょう。(ちなみに下のパレットから単色をクリックして設定することも可能です)
「グラデーション」のタブをクリックします。
グラデーションにしたい色と、グラデーションの方向を設定できます。
カラーをクリックするとこのようなパネルが開くので、小さな丸2つを移動させて色を調節します。もしくはカラーコードを直接入力することもできます。
今回は「#ffffff」と「#ffe4c0」を使っています。
追加したグラデーションの色は、クリックしたまま移動させれば順番を入れ替えることができます。
白を2つとベージュを2つ、方向を斜めに設定して、背景のグラデーションを設定できました。
グラデーションでは複数の色を設定できますし、あえて同じ色を複数設定することでのグラデーションの幅を調節することができます。いろいろ試してみてくださいね。
おまけ)画像を背景に設定する
今回のテンプレート作成例ではグラデーションカラーを背景に設定したのですが、Canvaでは画像を背景に設定することも可能です。簡単に方法を説明しておきますね。
まずは使う画像をCanvaにアップロードしたいので、左メニューの「アップロード」→「ファイルをアップロード」をクリックし、使いたい画像をパソコンのフォルダから選択します。
アップロードされた画像をクリックすると、デザイン上にのります。
デザイン上の写真を右クリックして、「画像を背景に設定」をクリックします。
これで、画像を背景に設定できました。
今回は例として適当なネコの写真を使いましたが、たとえば「紙」「布」「大理石」などの質感のある写真を背景に使う、といった方法で、デザインをおしゃれにすることができますよ。
5.写真のフレームを追加
背景をグラデーションで設定できたら、続いて、写真画像をはめ込むことができる「フレーム」の素材を追加したいと思います。
「フレーム」とは、このように写真を特定の形で切り抜くことができる素材です。(切り抜き箇所は調節できます)
そのまま写真をデザインに貼り付けるよりも、おしゃれな雰囲気に仕上げることができます。
フレームを検索
左メニューの「素材」をクリックし、「フレーム」を選択しましょう。
「フレーム」の項目が上の方に表示されるので、右側の「すべて表示」をクリックします。
Canvaのいろいろな形のフレーム素材が一覧で表示されます。
今回は正方形のフレームを使います。クリックしてデザイン上にのせましょう。
続いて、フレームの大きさ等を調節していきます。
フレームの形・サイズを調節
フレームの形やサイズを変更します。正方形のフレームを長方形にしましょう。
まずはサイズ変更です。フレームをクリックして表示される四隅の丸をクリックしたままマウスを動かすと、大きくなったり小さくなったりします。
ほどよく大きくできたら、縦にのばして長方形にします。
クリックして選択した状態で、下の棒をドラッグして上下に動かせば、縦の長さを変更できます。
こんなかんじで、縦長のフレームを配置できました。
ちなみに、今回は使いませんが、傾きを変更することもできます。
真下の回転矢印をクリックしたままマウスを左右に動かすと、傾きを変えることができます。
6.画像を追加
フレームをデザインに追加できたので、今度は画像を検索して、デザインに追加します。
画像を検索して追加
Canvaにはたくさんの写真素材があるので、それを検索して使ってみたいと思います。
まずは左メニューの「素材」をクリックします。もし前回のフレームが表示されてしまうなら、バツ印をクリックして消しましょう。
今回は、おしゃれなパンの画像を探してみようと思います。
「素材」のメニューで、上の検索欄に「パン」と入力します。
すると全検索結果が表示されるので、上のタブで「写真」をクリックして絞り込みます。下にスクロールするとたくさんの写真が出てきます。
なお、画像に王冠マークがついているものは有料素材のため、無料プランでは利用できません。

有料プラン「Canva Pro」についてはこちらの「CanvaProのできることやメリット、デメリットを解説」の記事で解説しているので、興味があったらどうぞ!無料お試し期間が延長できます。
さて、写真が見つかったら、ドラッグしてフレーム上まで持っていき、フレームに画像がふわっと表示されたら、マウスを離します。
もし画像が見つからなければ、こちらから☆マークをつけて、デザイン編集画面に戻り、「プロジェクト」→「フォルダ」→「スター付き」と開けば、画像が保存されているはずなので使ってくださいね。
こんなかんじで、フレーム内に画像が入っていればOKです。
フレーム内での画像の位置調節
フレームに画像をドラッグ&ドロップしただけだと、自動的に切り抜かれてしまいます。自分の好みの場所を切り抜くようにしましょう。
フレームの画像をダブルクリックすると、このような表示になります。四隅の丸をドラッグすると、画像のサイズを変更できます。
画像をクリックしたまま動かせば、好きな位置に移動できます。
画像の大きさ・表示位置を調節して、画像の好きな場所がフレーム内に表示できるようにしましょう。
7.テキストを追加
続いて、デザイン上に自由自在にテキストを追加できます。

テキストを追加・編集する
左メニューの「テキスト」をクリックし、「テキストボックスを追加」をクリックします。するとテキストがデザイン上に追加されます。
もしくは、なにも選択されていない状態で、キーボードの「T」を押すだけでもOKです。(ショートカットキーなので覚えておくと便利)
文章を変更する場合は、テキストをダブルクリックしてキーボードで打つだけでOKです。
また、テキストが選択された状態になっていると、上にテキスト関係のメニューが表示されます。ここからいろいろな変更ができます。
フォントサイズを変更する
まずはこの「New Open」のテキストを作ってみましょう。
テキストをクリックしたまま移動して、上のほうへ配置します。
右下の丸をクリックしたまま右下にひっぱると、フォントサイズを大きくできます。
それから、ダブルクリックして文字を「New Open」に変更しましょう。
なお、ここのプラスマイナスでフォントサイズを変えたり、数値でフォントサイズを設定したりもできます。ただ、大きくするとテキストが2行になってしまうことがあります。
これは、「テキストそのもののサイズ」と「テキストの枠(テキストボックス)のサイズ」が合っていないためです。
その場合は、テキストボックスのサイズを大きくすると解決します。この右端の縦棒を、右に引っ張ると…
テキストボックスが大きくなり、テキストが1行に収まりました。
フォントの種類を変更する
今度は、文字の種類を変えてみましょう。
現在のフォントをクリックするとメニューが開くので、その中から好みのフォントを選択します。今回は検索欄から検索してみましょう。
Canvaはとにかくフォントの種類が多いです。言語やフォント名で絞り込みできるので、使いたいフォントが決まっている場合は活用しましょう。今回は英数字フォントは「Futura」を使用します。
検索欄に「Futura」と入れて検索し、出てきたものをクリックすれば、フォントを変更できます。
フォントのデザインを変更する
そのままではテキストの視認性がよくないので、太さやエフェクトなどデザインを変更してみましょう。
まずは文字を太くしましょう。上メニューの「B」をクリックすると、太くなります。
色を変えたいときは、上メニューの「A」をクリックして、開いたメニューから使いたい色をクリックするだけです。今回は真っ白を使いたいのでパレットからクリックすればOKですが、好きな色に変更したいときは左上のカラフルなボタンをクリックして、色を変更しましょう。
続いて、文字色を白にしたら文字が見えづらくなったので、「エフェクト」の機能を使って見やすくしようと思います。
上メニューの「⋯」をクリックして、「エフェクト」をクリックします。
使っているPCの画面幅が広い場合は、「⋯」ではなく直接「エフェクト」などのメニューが表示されていると思うので、そちらをクリックしてくださいね。
エフェクトのメニューが開くので、「袋文字」をクリックします。これは「文字のふちどり」ができるエフェクトです。
囲いの色と、囲いの太さをここで調節できます。色は「#8c6d65」、太さは60とかでOKかなと思います。
エフェクトを使って文字を囲むと、ちょっと文字間隔が狭く感じてしまいますね。広げたいと思います。
上メニューの間隔調整のアイコンをクリックし、「文字間隔」の丸を左右に動かすか、数値を入力して調節します。今回は20にしておきました。

さて、他の文字もデザイン上にのっけていきましょう。
縦書きにする
まずは左の縦書き部分を作ってみましょう。
まずは通常どおりテキストを追加して文章を修正し、フォントを変更します。今回は「ZEN角ゴシック」を使います。

最後に、上メニューの縦書きボタンをクリックすれば、縦書きになります。
パーツの高さを揃える
残りのテキストも入力しましょう。テキストを追加し、文章を修正して、フォントの種類とサイズ、カラーをそれぞれ変更します。
ここは、間に肉球マークを入れたいので、1行で入力せずに、テキストを2つ追加してそれぞれOpen、Closeとしてあります。が、高さを合わせたいですよね。
Canvaでは「配置」の機能を使って、ワンクリックでパーツを整列させることができます。
まずは複数選択します。Shiftキーを押したまま、パーツ2つを順にクリックして、両方ともに選択された状態にします。
あとは上メニューの「⋯」をクリックして、「配置」→「中央揃え」をクリックすれば…
このように、中央の高さで揃えることが可能です。
なお、複数選択された状態であれば、パーツをまとめて移動できます。

8.イラスト素材を追加
続いて、デザイン上に使用されているイラスト素材をCanva内で検索・追加していこうと思います。
イラスト素材が使われているのは、この部分です。
デザイン上で使われているイラストは、サイズ変更していたりはみ出していたりして分かりづらいですが、元はこんな素材です。
Canvaにはたくさんのイラスト素材があり、無料で使えるものももちろんあります。まずはCanva内でイラスト素材を検索してみましょう、
イラスト素材を探す
イラスト素材は写真素材と同様、キーワードで検索したり条件で絞り込んだりして探すことができます。
今回は「abstract」「dot」で検索して、探してみましょう。(見本で僕が選択しているものと同じものは見つけづらいかもしれないので、お好みで別のものを選んでいただいてOKです)
なお、キーワード名の英語を忘れてしまって出てこない…という場合は、「ふにゃふにゃ 丸」とか「点々」とかの適当な日本語でも出てくるので、安心してくださいね。
まずは左メニューから「素材」をクリックして、検索欄に「abstract」とキーワードを入力します。
Canva内の全素材が表示されるので、上のタブから「グラフィック」をクリックします。
イラスト素材が一覧で表示されるので、使いたい素材をクリックしましょう。デザイン上に追加されます。
サイズや配置を調節する
今度はイラスト素材のサイズや向き、色などを変更してみましょう。
サイズ変更は他の素材と一緒で、四隅の丸をクリックしたまま移動させると、自由に大きさを変更できます。
下の回転矢印のボタンをクリックしたまま左右に動かすと、素材を回転できます。
こんなかんじで、くるりんとひっくり返すことができます。
色を変えたい場合は、上のメニューのカラーをクリックして、パレット上から選択するか、自分で好きな色を設定すればOKです。
あとは、クリックしたまま動かして、ちょうどよい位置へ移動させましょう。

複製して重なり順を変える
この下部も同じイラスト素材を使っているので、複製して作りたいと思います。
複製するのは簡単です。増やしたいパーツを選択した状態で、[ctrl(command)]+[D]を押せば、複製されます。
右クリックでメニューを開いて「複製」を選択、でもOKですが、コピペや複製など、Canvaでは他のツールと共通のショートカットキーもたくさんあります。簡単なものは活用していきましょう。
複製したパーツは、回転してひっくり返し、サイズを大きくして、右下に配置します。
すると、文字を覆ってしまって見えなくなっているので、レイヤーの機能を使って、パーツの重なり順を変更します。
上メニューの「配置」で「レイヤー」をクリックし、開いた一覧から重なり順を変えたいパーツを見つけます。
このレイヤー一覧は、一覧の上のほうにあるパーツほど、デザイン上で重なり順が上になっています。
重なり順を変えたいパーツをクリックして動かし、テキストの下まで移動させます。
クリックを離すと、レイヤーの順が変わり、デザイン上での重なり順も変更されました。
あとは、ここまでの操作と同様にして、「ドット」と「肉球」のイラスト素材も追加していきましょう。
素材を半透明にする
続いて、ここの部分を作ります。
写真に白いテキストをのせると、そのままでは見づらいので、背景に暗めの半透明の図形を敷くことで、文字を見やすくします。

まずは図形の素材を追加します。左メニューの「素材」をクリックして、「図形」のカテゴリーの「すべて表示」をクリックしましょう。
ちなみに、「図形」の素材と通常のイラスト素材の違いは、「縦横比を無視した変形ができる」かどうかです。図形素材は、縦横比を変更した変形ができる、つまり横長にも縦長にも変形できるわけです。
一番ベーシックな「正方形」をクリックしてデザイン上に追加します。
通常の素材同様、色変更も可能です。
楕円を作るため、まずは横幅を大きくしましょう。右の辺の真ん中あたりをクリックしたまま、右方向に引っ張ります。
続いて角の丸さを変更します。上メニューの「角の丸み」をクリックして、丸みを一番大きくします。
下の辺の中央あたりをクリックし、縦幅を狭めます。これで、いいかんじの楕円ができます。
あとは、ちょうどよい位置になるよう、はみ出すように配置すればOKです。
ただ、楕円の色がくっきりしたままではイマイチなので、透明度を下げてデザインになじませましょう。
上メニューの「⋯」をクリックして、透明度のアイコンをクリックします。丸を左右に動かして、ちょうど良さそうな透明度に調節しましょう。
おまけ)イラスト素材を反転する
気にいった素材でも「逆向きで使いたいな…」ということもあるでしょう。そんなときは反転させる機能を使います。
反転させたいパーツを選択し、上メニューの「反転」をクリックして、「水平」か「垂直」か選びます。
水平に反転するとこんなかんじです。
「abstract」のキーワードで出てくるフニャフニャ系の素材は、「ちょうどいいのがない」となったとき、反転するとしっくりくるかもしれません。活用してくださいね。
9.テンプレートが完成したら…
こんなかんじでテンプレートが完成しました。
テンプレートのURLを共有する
完成したテンプレートは、他のCanvaユーザーに共有することも可能です。

テンプレートリンクの場合、「誰がそのテンプレートのリンクを踏んで、編集したか」はわからないようになっています。また、「共同編集」とは異なり、もとのオリジナルのデザインは何も変更されずにそのままになります。

テンプレートリンクの発行は、右上の「共有」からできます。「すべて表示」をクリックしましょう。
開いたメニュー内に「テンプレートのリンク」があるので、それをクリックします。
「テンプレートのリンクを作成」をクリックします。
するとテンプレートのURLをコピーできるので、コピーして、これを共有したい人に送ったり、ブログ等に貼り付けたりすればOKです。
試しに今回作ったテンプレートを共有してみます。下の水色のボタンのリンク先が「テンプレートのURL」となっているので、ボタンをクリックするとCanvaのテンプレートを開く画面になります。
ただし、「テンプレートのリンク」の発行機能は、有料プラン限定です。

Canvaの有料プラン「CanvaPro」は、使える素材数がグッと増えますし、画像編集のとても便利な機能も使えるようになります。下のボタンから無料お試し登録をすると、無料期間が通常30日のところ45日に延長されてお得です。試してみたい場合は活用してくださいね。
Canvaのテンプレート販売はできる?

そもそもCanvaは商用利用可能
Canvaでは、有料・無料プランにかかわらず、商用利用が可能です。

また、Canvaクリエイターになれば、テンプレート作成で収入を得ることも可能です。(詳しくは公式のCanvaクリエイターのページをご確認ください)

以上で、新規デザイン作成から素材を追加し、完成後のテンプレートの共有まで操作できました。お疲れさまでした!
まとめ
真っ白なデザインに素材を追加していき、インスタ投稿用のテンプレートを作成しました。

なお、素材を探すときに気がついたかもしれませんが、Canvaには無料素材もたくさんありますが、「気に入ったものが有料素材だった」ということもなかなか多いです。
下のボタンから有料プランCanva Proに登録すると、無料お試し期間が30日間から45日間に延長されて、ちょこっとだけお得です。(無料期間中でも解約可能)

なお、サルワカではCanvaの使い方について、画像つきで丁寧に解説しています。他にも記事がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。