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ブログのアイキャッチやチラシ、インスタの投稿画像など、幅広く使える便利なデザインツールCanva(キャンバ)について、ゼロから分かるように解説していきます。
Canva(キャンバ)とは?
Canvaは、オーストラリア発のデザインツールです。Canva公式は「誰でも使えるビジュアルツールキット」と銘打っており、グラフィックデザインにとどまらず、多彩な機能があります。
2012年に創業されてから急成長しており、2017年5月には日本語版がリリースされました。世界のCanvaユーザー数はなんと1億人を超えているようです。
オーストラリア発のデザインツールCanvaが日本上陸ーTech Crunch
何がスゴイの?
▼ Photoshop
グラフィックソフトと言えばPhotoshopが有名ですね。しかし、Photoshopはライセンス費がそれなりに高く(数万円/年)、操作も難しいため、誰でも気軽に使えるようなものではありません。
▼ Canva
一方、Canvaであれば、操作が簡単なので専門知識が無くても気軽に使うことができ、デザインセンスに自信がなくてもおしゃれなデザインを作れます。
具体的にはCanvaには以下のような魅力があります。
その1:無料で使える
Canvaは基本機能を無料で使うことができます。有料の写真素材やテンプレートありますが、「デザインにこだわりたい人が課金する」「無料でも十分におしゃれなモノが作れる」という今どきらしい仕組みになっています。有料機能については、詳しくは後ほど解説します(スキップ)。
その2:ブラウザ上で使える
ソフトをパソコンにインストールする必要はありません。Webサイトにアクセスすれば、サクッとデザイン編集をはじめることができます。さらにGoogleやFacebookのアカウントで簡単にログインできるため、他の端末からでも簡単にデザイン編集の続きができるのです。(アプリ版もあります)
その3:スマホからでも使える
CanvaにはiPhone/iPadアプリやAndroidアプリも用意されています。スマホからでもサクッと画像編集をしたり、チラシを作ったりすることができるわけですね。
iPhone/iPadアプリをダウンロード Androidアプリをダウンロード
その4:誰でもおしゃれなデザインを簡単に作れる
Canvaにはたくさんのデザインテンプレートが用意されています。
テンプレの中から気に入ったものを選んで、文字や写真を変えたりすることで、簡単におしゃれなデザインが作成できてしまうのです。
その5:自由度が高い
テンプレから自由にアレンジすることができます。例えば、写真や文字、イラストの位置を変えたり、サイズを変えたり、別の画像を挿入することもできます。
もちろん自分のパソコンやスマホに入っている画像を使うこともできます。
画像編集の機能も豊富なので、作れるデザインの幅が広く、比較的自由度の高い操作性となっています。
その6:作りたいモノのベースが豊富に用意されている
後ほど詳しく紹介しますが、Canvaにはあらゆる分野のあらゆるテンプレートがあります。「あ、アレ作らなきゃ」と思ったとき、Canvaで探せばおしゃれなテンプレートが見つかり、一瞬で仕事を片付けれるかもしれません。
Canvaでできること
そんなCanvaですがおしゃれなデザインを作るのはもちろんのこと、頻繁なアップデートでいろいろな機能が追加され続けています。ここでは、Canvaでできることをまとめて紹介します。
が、できることがあまりにも多いので、使い時が多そうなものを抜粋して紹介しますね。
できること1:おしゃれなテンプレートでデザインを一瞬で作成
Canvaはおしゃれなデザインのテンプレートが豊富です。大きなカテゴリーとしては以下のものがあります。
Canvaのテンプレカテゴリー
- SNS
- ビジネス(プレゼンテーション、名刺など)
- 動画
- マーケティング(チラシやバナーなど)
- カスタムプリント(紙製品だけでなく布やマグカップなども)
- メッセージカードと招待状
- 教育
- Webサイト
テンプレート上のテキストや写真を差し替えたり、色を変更したりするだけで、あっという間におしゃれなデザインが完成します。
たとえば、インスタのストーリーズ用にテンプレートを編集してみました。左のテンプレから右のデザインになるまで2分かからずにできました。
難しい操作はないので、ノンデザイナーでも、初心者でも、パソコンに不慣れな人でも大丈夫です。
Canvaはとにかく簡単にデザインを作成できるので、ショップや飲食店、サロンなどを自営業している方には特におすすめです。メニュー表やショップカードだけでなく、広報に必須なインスタグラム用の投稿画像やリール動画も簡単に作れます。
できること2:作りたいデザインに合わせて自動で配色
色のセンスに自信がない…そんなときは、Canvaの自動配色機能に頼りましょう。
カラーパレットを選ぶだけでデザインの色を自動で変更してくれたり、デザイン上の写真にあわせて自動で色を選択してくれたりする機能があります。
カラーパレット機能
たとえば、編集画面左のカラーパレットから好みのパレットをクリックするだけで…
緑ベースだった配色が、オレンジベースに自動で変わります。
どのような機能なのか、使い方とともに下の記事で解説しています。
写真にあわせた自動配色機能
Canvaのテンプレートはとてもおしゃれですが、気に入ったテンプレートがあっても、自分で用意した写真に差し替えたらイマイチになってしまう…そんなことが起こりえます。
そんなときは、デザイン全体の配色を貼り付けた写真に合わせて自動で変更してくれる機能がおすすめです。
たとえば、インテリアのチラシのテンプレートで、グレーベースの写真からピンクベースの写真に差し替えた例をみましょう。もう少ししっくりくる配色があるはず…。
そこで自動配色機能を使うと、ワンクリックでこのようになりました。さっきよりはるかに素敵ですね。
この機能の使い方や知っておきたいコツは、下の記事で解説しています。
できること3:写真のさまざまな編集・加工
Canvaでは、明るさ調整などの基本的な写真編集はもちろんのこと、背景除去やぼかし加工などさまざまな写真編集機能があります。
「オートフォーカス」の機能なら、背景をぼかすことができます。
「背景リムーバ」ならワンクリックで写真を切り抜いて背景を除去したりもできます。
他にもいろいろな機能がありますが、特におすすめの画像加工機能についてはこちらの記事でまとめて解説しています。
最近では、AIを利用した画像編集機能も使えるようになりました。
機能をうまく使えば、こんなふうに被写体の後ろに文字を回り込ませたデザインも一瞬で作れます。(こちらで解説)
できること4:動画編集
Canvaでは、写真の編集・加工だけでなく、動画編集も可能です。
Canvaの動画編集でできること
- 動画の明るさ等の調整
- フィルターやエフェクトの追加
- テロップの追加・編集
- 動画の途中の削除・つなぎ合わせ
- 再生速度の変更(倍速やスロー)
- 動画の背景除去
- 音楽の追加 などなど…
動画編集専用ソフトではないので、正直まだ使いづらい部分もありますが、日々進化しています…!
なお、Canvaの動画編集機能を使ったリール動画の作り方について、下の記事で解説しています。
できること5:PDFやドキュメントの編集
Canvaでは、実はデザインだけでなく、PDFやWordファイルの取り込み・編集も可能です。
CanvaでのPDFの編集方法についてはこちらの記事で解説しています。
できること6:Webページ作成
いろんなWebサイト作成ツールがありますが、CanvaでもWebサイトを作ることができます。
コーディングの知識などは一切不要で、グラフィックデザインを作るように、直感的に作ることができます。
テンプレートや概要の説明は、こちらの公式ページに載っています。
できること7:紙製品やその他製品への印刷
Canvaでは、名刺やチラシなどの基本的な紙製品だけでなく、ステッカーやいろいろな印刷製品をつくることができます。(徐々に種類も増えています)
例えばこのような、結婚式アイテムやお店のパンフレットとしてよくみかける三つ折りタイプの印刷製品や…
さらにはトートバッグも!
驚きなのがマグカップ。アップロードした写真で、オリジナルマグカップが簡単に作れますね。
チラシなどでは最低注文枚数が25枚となっていますが、トートバッグなどは1点からでも注文できます。
オリジナルアイテムを作成して販売している人もいるみたいなので、誰かへのプレゼントだけでなく、いろいろ使えそうですね。
3. Canvaは何が有料なの?
さて、ここまで様々なデザインが作成できるCanvaですが「一体どこまで無料で使えるの?」というのが気になりますよね。Canvaは基本的に無料で使えますが、2つの課金ポイントがあります。
素材やテンプレート等を購入する場合
これは写真素材一覧のスクショ(一部)です。右下に王冠マークが表示されているものと、そうでないものがあります。王冠マークのものは有料です。
Canvaでのデザイン作成に利用できる写真やテンプレート、素材等には、無料のものと有料のものがあるのです。有料のものは$1で購入できます(1デザインにのみ使用可)。
なお、有料のものを買った場合、24時間以内にデザインを完成させる必要があります。24時間以上かかった場合には、再度購入する必要が出てきてしまいます。
有料会員になる場合
「Canva Pro」という月額1180円のプランも用意されています(年単位契約だと11800円)。このプランに加入すると、以下のような機能が追加されます。(おすすめ機能を抜粋)
Canva Proのおすすめ機能
- 使用できるテンプレ数が380万点以上にしかも毎日のように新しいものが追加されます。無料会員だと210万点ほど。
- 使用できる写真素材等が1億点以上に無料素材だと300万点ほどです。
- データを1TB保存できる無料会員だと5GBまで。
- ワンクリックでデザインサイズを変更可能無料プランだとA4サイズのテンプレはA4でしか出力(ダウンロード)できません。リサイズできるのは地味にめちゃくちゃ便利!
- AIを活用した写真の加工機能が充実ワンクリックで背景を削除したり、被写体のみを切り抜いて背景を補修したり、背景を拡張したりなど、多彩で便利な機能です。
- オリジナルテンプレをチームで共有できるチームで同時編集も可能。
- より多彩なフォント日本語だけでも約500種類のフォントの利用や、独自フォントをアップロードすることも可能。無料だとできません。
- 過去のデータに戻せるちょっと失敗した…というときに戻すことが簡単にできます。
料金に見合うだけの内容になっているという印象です。また、チーム利用の場合は独自の機能やお得な料金設定もあります。
無料体験も用意されているので、試しに使ってみても良いでしょう。内容についての詳細や、実際に使った感想は公式サイトやこちらの記事をご覧ください。
4. その他の疑問に一挙にお答え
ここからはCanvaの分かりづらい部分についてまとめて解説したいと思います。
パソコンとアプリで同期できる?
できます。同じアカウントでログインすれば自動的に編集データが同期されます。「パソコンで作成したデザインをスマホから編集する」というようなことができるわけですね。(その逆もできます)。
商用利用は可能?
可能です。無料プランでも、商用利用のために使うことができます。
こちらの記事にまとめてありますし、こちらの公式ページにも詳しくまとまっています。
無料プランでも十分では?
ブログのアイキャッチやYouTubeのサムネール作成などで頻繁に利用するなら、有料プランがおすすめです。「この素材いいな〜」と思ったものが結構有料だったりして悔しい思いをしがち。
今度のイベントのチラシづくりにちょこっと使いたい!というくらいなら、無料プランでも十分でしょう。無料でもおしゃれなテンプレートや素材がとてもたくさんあります。
ただし、結婚式の招待状づくりなど、一生に一度の大イベントで気合いを入れたい…!という場合は、月額のプランで契約して、契約期間中に集中して作り、終わったら解約、というのもおすすめです。
作ったデザインの印刷サービスはある?
あります。招待状やカード、チラシやフライヤー、はがき、ポスター、三つ折りパンフレットまで、Canvaで作ったデザインをそのまま印刷して、家まで配達してもらうことができます。
使ったこともありますが、品質もよく梱包も丁寧で、トラブルが生じたときも問い合わせ対応が非常に親切で助かりました…!(実際に使ってみてのレビューや注意点はこちら)