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Canvaでは、プレゼンテーションやSNS投稿画像を作成しながら、同じ画面上で簡単にグラフの作成もできます。エクセルなどで作ったものをいちいち貼り付ける必要はありません。その方法を解説します。
「Canvaとはなにか?」については下の記事をご覧ください。
はじめに)Canvaではどんなグラフを作れる?
Canvaでは、円グラフや棒グラフなど定番のものから、ちょっとおしゃれなピクトグラムまで、いろいろなグラフを作ることができます。
たとえば、パーセンテージを円や半円などで示せるグラフや…
定番の棒グラフや…
ドーナツグラフや折れ線グラフもあります。
ピクトグラムで割合を示すこともできますよ。
これら以外にも、散布グラフや積み上げグラフなどたくさんの種類があります。
また、初期設定は青ベースのグラフになっていますが、色はもちろん変更できますし、サイズや幅なども簡単に変更でき、好みのグラフを簡単に作ることができます。
1.編集画面を開こう
ここからは、実際のグラフの作り方を解説します。グラフを作るために、まずはCanvaの編集画面を開きます。
Canvaのホーム画面で、右上の「デザインを作成」をクリックします。
この中で「プレゼンテーション」を探してクリックします。検索欄に入力すると早いです。
プレゼンテーションの編集画面が開きました。
2.グラフを挿入しよう
グラフを挿入します。編集画面左のメニューバーをみて、「グラフ」がなければ下にスクロールします。
「グラフ」がありましたね。クリックしましょう。もしなければ…
一番下の「もっと見る」をクリックすると、右側にメニューが開くので、その中にあるはずです。(一度も使ったことがないと、この「もっと見る」の中にあるかと思います)
「グラフ」をクリックしたら、右側にグラフの一覧が開きます。使いたいグラフをクリックしましょう。
グラフが表示されました。
ちなみに、類似したグラフを選びたいときは、こちらからも選択できます。クリックすると…
メニューが開くので、好みのものをクリックして選択しましょう。
さて、これでグラフをプレゼンテーションに挿入することができました。続いて、グラフの数値をいじって実際にグラフを編集してみましょう。
3.グラフの値を編集しよう
プログレス系のグラフ
プログレス(進捗状況)を表せるグラフの編集の仕方は、非常に簡単です。パーセンテージで視覚的に表現できます。
プログレスグラフはリング、バー、半円、メーターなどがありますが、今回はプログレスリングで解説します。
グラフを編集するには、グラフが選択された状態でなければ編集メニューが表示されません。グラフをクリックして、水色の線で囲まれた状態にしてください。
パーセンテージの変更は簡単です。左の「パーセンテージ」のつまみをクリックしたまま左右に動かすか、数値を直接入力しましょう。
何%かのラベルを表示させることもできます。◯の部分をクリックしてオン・オフします。(ラベルの位置変更はできません)
なお、境目を曲線から直線に変更することもできます。
表から作成するグラフ(棒グラフなど)
Canvaでは、行列の少ない表であれば、その場で数値を編集してグラフにすることができます。
たとえば、棒グラフを作成してみましょう。
グラフが選択された状態で表示されるメニューのうち、「データ」の方に表示されている表を使って、グラフ数値を編集できます。
表を編集するときは、編集したい値のところをクリックして入力するだけでOKです。
表はスクロールできます。
ちなみに、棒グラフでは初期設定で3列数値が入力されていて、グラフも3本ずつあります。列の数値をすべて消せば、右側のグラフも2本ずつになります。
なお、表の行の上、または列の左の隙間部分をクリックすると…
「行または列を削除」のゴミ箱マークと、「もっと見る」のメニューが表示されます。「もっと見る」のメニューをクリックすると…
コピペや行・列の挿入、削除を行うことができます。表の編集に便利ですね。
別ソフトで作成した表からグラフを作成する
グラフを作成する際、Canva上で表をぽちぽち編集しても作れますが、他ソフトで表を作ってある場合、それをコピペするだけでグラフを作成することも可能 です。
たとえば、こういう表をエクセルで作ったとします。グラフを作りたい範囲をコピーして…
Canvaの編集画面に戻り、左下のスペースに[controlキー]+[v]または[commandキー]+[v]で貼り付けます。(「スプレッドシートから〜」と書いてありますが、エクセルでもOKです)
貼り付けたデータどおりに、グラフが編集されました。
スプレッドシートと連携してグラフを作成
グラフ作成時に、エクセルやGoogleスプレッドシートを開いてコピペすることも可能ですが、Googleスプレッドシートと連携すると、さらにサクッとグラフを編集できます。
スプレッドシートとの連携のメリット
- 複数のスプレッドシートに簡単にアクセスできる
- 表の値を変更しても、ワンクリックでグラフへ反映できる
ピクトグラムを使ってみる
資料作成や図解に使えそうで、非常に便利なのがCanvaの「ピクトグラム」です。
このような「〇〇な人は100人中37人です」の図を、一瞬で簡単に作れます。
ピクトグラムを使うには、グラフメニューの中の人のマークをクリックします。人のピクトグラムが表示されます。
人以外にもいろいろなピクトグラムがありますね。
全体のサイズ変更は、ピクトグラムを選択した状態で表示される四隅の◯のどれかを、クリックしたまま移動させるだけでOKです。
ピクトグラム全体の個数は、ここのつまみを左右に動かして変更できます。数値を直接入力することもできます。
ピクトグラムの塗りつぶし個数は、ここのつまみを左右に動かして変更できます(数値入力も可能)。色もクリックして変更できます。
ピクトグラムの間隔を変更するには、こちらを左右に動かします。
おまけ)グラフの種類を変更する
表の値を入力して縦棒グラフを作ったあとに、「やっぱり横棒グラフにしたい…」という場合には、 ワンクリックで変更可能です。
まず、左上の現在のグラフの種類名のところをクリックします。
すると類似したグラフの種類名が表示されるので、この中から使いたいものをクリックするだけです。
グラフの種類が変更されましたね。
4.グラフのデザインを変更しよう
グラフの色を変更する
グラフの色の変更方法は、基本的にどのグラフでも同じです。
まずはグラフをクリックして選択し、水色の枠で囲まれた状態にしましょう。
すると、上の方に「今現在使われている色」が表示されます。
水色とダークグレーの2色ですね。この内水色の方を変更します。
変更したい水色をクリックしたら、左に表示されるカラーパレットの中から、変更先の色をクリックします。
グラフの色が変更されました。同様にしてダークグレーの方も変更できます。
他のグラフでも同様です。変更したい色をクリックして…
カラーパレットから好みの色を選択するだけです。
注意:円グラフの色変更は1色しか選べない
グラフの色は自由に変更できますが、円グラフとドーナツグラフだけは、 メインの1色しか選べません。
色は5色使われているのに、「現在の色」のところはこのとおり1色しか表示されていません。
色を変更すると、右上がクリックした色になり、他の色は自動で変更されます。
ただし、自動で色変更されるといっても変な組み合わせにはならず、きれいな配色になるので助かります。
なお、円グラフ・ドーナツグラフ以外のグラフは、すべての色を自由に変更できます。
グラフのサイズを変更する
他のイラストなどの素材と一緒で、グラフそのもののサイズを変更するのは簡単です。
まずグラフを選択して、青い線に囲まれた状態にします。四隅に◯がついているのが確認できますね。
この◯を、どれでもよいのでクリックして、ドラッグすればサイズを変更することができます。
グラフそのもののサイズが変更できました。
グラフの幅などは変更できない
進捗や割合などを表せるプログレス系のグラフは太さを変更できますが…
棒グラフなどの太さは変更できません。
また、棒グラフの間隔も変更できません。こういった細かな編集は、今後のアップデートに期待しましょう!
ラベルの色やフォント・サイズを変更する
ラベルのフォントや色などは、グラフを選択したときに表示される上のメニューから変更できます。
ラベルのフォントサイズを大きくしたい場合は「+」を、小さくしたい場合は「ー」をクリックしましょう。サイズ数値を直接入力することも可能です。
フォントも変更できます。現在のフォントをクリックして、左のメニューからフォントをクリックします。
フォントが変わりました。
フォントの色も変更できます。文字色のメニューをクリックして、左のメニューから好みの色を選択しましょう。
ラベルの個別変更や引き出し線の表示はできない
ラベルをひとつだけ表示させたり、ひとつだけ色を変えたり、配置を変更したり、ということはできません。また、引き出し線(グラフからラベルにのびる線)の表示もできません。
例えば、「柴犬」だけ表示させて他のラベルを消したり、「柴犬」だけ赤色にする、などはできません。
ラベルを独自に作ってみる
ラベルのデザインをひとつひとつ変更したり、引き出し線を自動でつけたりはできないので、そういったグラフにしたい場合は自分でラベルを作成しましょう。
まずはラベルを非表示に
とりあえず、デフォルトのラベルを非表示にします。グラフを選択した状態で表示される「設定」で、「ラベルを表示」のボタンをクリックしてオフにします。
ラベルが消えました。
ラベル代わりのテキストを挿入
続いて、非表示にしたラベルの代わりに、「テキスト」を貼り付けます。
編集画面左のメニューの「テキスト」をクリックし、「見出しを追加」したら、表示される「テキスト」という文字をクリックして文章を編集します。(柴犬にしました)
なお、フォントやカラー等は上のメニューバーから変更できます。
引き出し線をつける
続いて、素材の「線」を使って、好みの引き出し線を作っていきます。
編集画面左のメニューの「素材」をクリックして、検索バーに「線」と入力して検索します。(デザインはあとで変更できるので)適当にひとつクリックします。
矢印の線が表示されました。これを編集して、Canvaのグラフに引き出し線をつけます。
線をクリックして選択した状態にし、上のメニューをみます。線の太さを調節するところがあるのでクリックし、つまみを左右に動かすと太さを変更できます。(数値を直接入力してもOK)
続いて、線の先端のデザインを変更します。左端と右端をそれぞれ選べます。クリックするとメニューが開くので、好きなものを選びましょう。
線の色は、上の現在の色をクリックして開くメニューから、好きな色を選択して変更できます。
線の長さの変更も簡単です。選択した状態で表示される先端の「◯」をクリックしたまま左右に動かすだけです。(クリックと同時に[shiftキー]も押しっぱなしにすると、角度を変えることなく 水平のままスライドできます)
線のデザインを一通り変更したら、クリックしたままドラッグしてちょうどよい位置(「柴犬」の横)に移動させます。続いてもう一本新しく線を追加し、これまでと同様にデザインを編集します。
追加した2本目の線を短くして…
移動して、1本目と合体させます。ただ、小さいので操作が難しく、ぴったり端をあわせるのは難しいと思います。
そこで、拡大して作業しましょう。右下のパーセンテージが書いてあるところのつまみを左右に動かすと、拡大縮小が可能です。
微調整のときは、キーボードの方向キー(矢印キー)が役立ちます。線をクリックして選択した状態で方向キーを押すと、すこ〜〜〜しだけ動かすことができます。
線同士をぴったり合わせたら拡大していたのを元に戻して、引き出し線の完成です。
グループ化しておくと便利
作った引き出し線とラベルを移動させる際、バラバラに移動すると大変です。そこで、グループ化しておくと便利です。
まずはグループ化したいものすべてを選択しておく必要があります。[shiftキー]をずっと押したまま、引き出し線のパーツ2つとラベル(テキスト)を順番にクリックします。
すべて選択した状態になったら、[shiftキー]を離して大丈夫です。今度は[controlキー](Macは[commandキー])を押したまま、キーボードの[G]を押します。
すると水色の囲み枠がひとつになりました。これでグループ化完了です。(グループ化したいものを複数選択したあと、右クリックでメニューを開いて「グループ化」をクリックしてもグループ化できます)
グループ化したものは、グループごとコピペも可能です。コピペして「柴犬」のテキストをクリックして編集すれば、「コーギー」など他の引き出し線付きラベルも簡単に作成できます。
まとめ
- Canvaなら、おしゃれなグラフをワンクリックで作れる
- グラフにする表の編集はスプレッドシートと連携すると便利
- 資料作成・図解作成にピクトグラムが便利
- ラベルのデザイン・配置は自由度が低めなので、こだわりたいなら非表示にして独自にラベルを作成するのがおすすめ
Canvaでは資料・図解作成だけでなく、SNS投稿画像などもおしゃれにサクッと作れるので、ぜひ活用してみてくださいね。
他にもCanvaの使い方や便利な機能を解説しています。