記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります
ブログを始めるときには、サイトマップを作成しましょう。
1. サイトマップとは?
サイトマップとはざっくりと言うとサイト内のリンクをまとめたもののことです。
↓サイトマップは、大きく2種類に分けることができます。
- XMLサイトマップ:検索エンジンに対して「サイト内にはこんな記事が存在してるよ」と知らせるもの
- HTMLサイトマップ:ユーザーが記事を探すために設置する「サイト内の記事」の一覧ページ
② HTMLサイトマップについては、SEO的な効果はありません。記事が増えてきて「ユーザーが記事を探しやすくしたい」というときに設置すれば良いかと思います。
今回解説するのはXMLサイトマップ
この記事で解説するのは「① XMLサイトマップ」の方です。XMLサイトマップは、検索エンジンが記事を見落としてしまわないようにするために効果的です。検索流入を期待するのであれば、必ず設置しておきましょう。
2. WordPressならGoogle XML Sitemapsがおすすめ
サイトマップの作り方には細かいルールがあります。自分の手で作ろうとすると大変なのでプラグインを使いましょう。
WordPressを使っているのであれば「Google XML Sitemaps」というプラグインを使うと簡単にサイトマップを作成することができます。
Google XML Sitemapsを使うと…
記事作成時に自動でサイトマップを更新してくれる
いちいち自分の手でサイトマップを修正する作業が必要ありません。
検索エンジンへ自動で通知してくれる
つまり記事公開時に、サイトマップについて一切気にしなくてもよくなります。
3. Google XML Sitemapsの使い方
それでは使い方を解説していきます。
3-1. インストール
まずは、いつも通りにプラグインをインストールしましょう。
インストール手順
管理画面⇒[プラグイン]⇒[新規追加]⇒「Google XML Sitemaps」で検索⇒[今すぐインストール]⇒[有効化]
3-2.設定画面を開く
続いて管理画面のサイドバーの[設定]⇒[XML-Sitemap]からいくつか設定を行っていきます。
3-3. 基本的な設定
まずは「基本的な設定」から行います。どれも初期設定のままでOKですが、念のため以下の画像通りにチェックが入っているかを確認しておきましょう。
チェック項目の解説
- Notify Google about…
⇒サイト更新時にGoogleに通知 - Notify Bing(formerly MSN…
⇒サイト更新時にBingに通知 - サイトマップのURLを仮想robots.txtファイルに追加
⇒検索エンジンにサイトマップの場所が正しく伝わるようにするもの - Try to automatically compress…
⇒サイトマップを圧縮する(軽くなります) - HTML形式でのサイトマップを含める
⇒サイトマップを人間から見て分かりやすくするためのもの(チェックを入れておけば良いかと思いますが、後ほどSearch Consoleに登録したときにエラーが出るようであれば、こちらを外してみましょう。)
3-4. Additional Pages(設定不要)
こちらも基本的に触る必要はありません。
今後、ブログを運営していく中で何らかの形で「サイトマップにデフォルトでは含まれていないけど、含めたいページがある…」というときにここからURLを登録します。
3-5. 投稿の優先順位
XMLサイトマップではページの優先度を決めることができます。具体的には「このページを優先的に巡回(クロール)してね」という指標を検索エンジンに伝えることになります。
「コメントが多い」=「優先的に巡回してもらいたいページ」とは限らないので「優先順位を自動的に計算しない」にチェックを入れましょう。
後ほど優先度を細かく設定する部分があります。
3-6. Sitemapコンテンツ
サイトマップに「どのページまで含めるか」を決めます。ここでは「検索エンジンにインデックスしてほしいページ」すなわち「価値のあるページ」だけを選びましょう。
ホーム(トップページ)、投稿/固定ページに加えて、カテゴリーページまではチェックを入れると良いのではないかと思います。
アーカイブ(日付別)やタグなどは、カテゴリーページと内容的に重複することもありそうなので、チェックを外しておきましょう。
また、「最終更新時刻を含める」にはチェックを入れたままにします。
3-7. Excluded Items(設定不要)
サイトマップに含めたくない記事や固定ページがある場合には、こちらから設定をします。
基本的にはチェックをつける必要はありませんが、何らかの理由で低品質なコンテンツばかり含まれるカテゴリーがある場合には、サイトマップから除くと良いかもしれませんね(その場合には、メタロボットのnoindex,nofollowも合わせて指定すると良いでしょう)。
3-8. Change Frequencies
それぞれのページが「どのくらいの頻度で更新されるか」という目安を検索エンジンに伝えます。検索エンジンにインデックスされる必要のないページの頻度は下げるのが良いでしょう。というわけで、下の画像のように設定するのが良いかと思います。
個人的な経験で言えば、ここで指定された頻度をGoogleはそこまで見ていない気がします。それよりもサイトのコンテンツや被リンクなどを見て「必要だと判断すれば、頻繁に巡回に来るし、来ないページには来ない」という印象です。
3-9. 優先順位の設定
こちらはサイト内のページの中での相対的な優先順位を指定するためのものです。
ホームページや投稿ページの値は高くして、インデックスされる必要のないアーカイブページなどは「0」にすると良いでしょう。下の画像の値を目安にして頂くと良いのではないかと思います。
あくまでも相対的な指標なので、全部1にしても、全部0.2にしても、それだけではクロール頻度に変化が生じるわけではありません。
3-10. 設定を更新
ここまで出来たら忘れずに「設定を更新」をクリックしましょう(し忘れるとここまでの内容が全て無かったことに…)。
もしこんな表示が出ていたら…
Google XML Sitemapsの設定画面に「Webserver Configuration:Since you are using Nginx as your web-server….」という表示が出ている場合には、別の設定も必要です(上の画像のような表示がないならスルーしてOKです)。
Nginx環境でWordPressを使用している場合にはNginxの設定にリライトルールを追加する必要があります。基本的には、表示されているコードを追加すればOKだと思います。詳しくはサポートフォーラムでのやり取りが参考になります。
4. Google Search Consoleへサイトマップを登録
ここまでの手順でXMLサイトマップの作成と設定ができました。次にGoogle Search Console(サーチコンソール)にサイトマップを登録しておきましょう。
登録することで、Googleがサイトマップの存在を確実に認識してくれるようになります。
4-1. Search Consoleにアクセス
まずは下のボタンからSearch Consoleにアクセスします(Googleアカウントにログインしておきましょう)。
4-2. URLを入力してプロパティを追加
はじめての場合、以下のような画面が表示されます。URLプレフィックスを選び、サイトのURL(例:https://saruwakakun.com
)を入力します。その後「続行」で進みましょう。
ちなみにSearch Consoleにサイトを登録するのがはじめてで無い場合は、サイドバーの「プロパティを追加」をクリックします。
4-3. サイトの所有権を確認
次に「そのサイトって本当にあなたのもの?」という確認が行われます。
確認方法はいくつか用意されています。おすすめの方法とされている[HTMLファイル]で確認するためにはFTPソフトが必要です。
FTPソフトが何なのか分からない方もいると思うので、今回はより簡単な[HTMLタグ]による確認手順を解説します。
「HTMLタグ」による所有権確認
HTMLタグを使う方法なら、WordPressの管理画面から確認を行うことができます。
↓まず[HTMLタグ]をクリックし、表示されるコードをコピーします。橙色の枠で囲まれている部分ですね。
テーマにSANGOを使っている場合
WordPressテーマSANGOを使っている場合には、このコードを[外観]⇒[カスタマイズ]⇒[詳細設定]⇒[head内にタグを追加]欄に貼り付けてから、Search Consoleで[確認]をクリックすれば設定が完了します。下記の手順は必要ありません。
管理画面から「テーマエディター」
次にWordPress管理画面のサイドバーから[外観]⇒[テーマエディター]をクリックしましょう。
header.phpを探す
するとテーマの編集画面が開きます。画面右側に並んでいるファイル名の中からheader.php
(テーマヘッダー)と書かれたものを探してクリックしましょう。
もし子テーマを使っている場合には「親テーマ◯◯のテンプレートを引き継ぎます」の◯◯をクリックしてからheader.php
を探しましょう。
header.phpをバックアップ
ここからheader.php
をいじります。念のためバックアップを取っておくのが良いですね。枠内のコードを全文コピペして、メモ帳などに控えておくなどすると良いかと思います。
</head>の直前にコードを貼付け
header.phpの枠内から</head>
というタグを見つけ出し、この直前にSearch Consoleでさきほどコピーしたコードを貼り付けます。
ファイルを更新
ここまで出来たら、下までスクロールして[ファイルを更新]をクリックしましょう。
Search Consoleで確認
Google Search Consoleに戻り[確認]をクリックします。
↑このような表示が出たら所有権の確認は完了です。[プロパティに移動]をクリックして進みましょう。
※ キャッシュプラグインを使っていたり、サーバーでコンテンツ・キャッシュ設定を特別に行っている場合は、それらをオフにしないと確認に失敗することがあります。
4-4. サイトマップの設定画面を開く
さて、ようやくサイトマップの登録をしていきます。Search Consoleのメニュー(左上の をクリック)から[サイトマップ]を選びます。
4-5. サイトマップのURLを調べて入力
「新しいサイトマップの追加」というところにサイトマップのURLを入力します。
サイトマップのURLはパーマリンク設定により異なるので、WordPress管理画面からXML Sitemapの設定を開き(設定⇒XML-Sitemap)、下の画像のようにサイトマップURLが表示されている部分を見つけます。一番上のあたりです。
この画像では/sitemap.xml
ですが/index.php?xml_sitemap=params=
などになっている場合もあります。
このURLにアクセスしたときにサイトマップが表示されない場合は、「404 Not found?」をチェックしてみてください。「サイトのパーマリンク設定を開き保存ボタンをクリックすることで直るかも」「nginxを利用している場合はリライト設定が必要だよ」などという説明が書かれています。
このURLをSearch Consoleで入力し[送信]をクリックします。下のような表示になればサイトマップの登録は完了です。
4-6. しばらく待つ
サイトマップのステータスに「取得できませんでした」と表示されているかもしれませんが、これは正常に送信されていても表示されます。
しばらくしてからSearch Consoleを読み込み直すと、以下のように「成功しました」というステータスに変わると思います。
「検出されたURL」が0となっているかもしれませんが、こちらも基本的に気にする必要はありません。サイトマップの名前あたりをクリックすると詳細情報ページが表示されます。
Google XML Sitemapsではサイトマップが月別に分けて生成されます。そのため、構造が入れ子になっています。下の画像のように詳細情報ページには入れ子になった部分も表示されます。
↑部分的に「取得できませんでした」などとエラーが出ているかもしれませんが、こちらも時間が経つと勝手に解決したりするので深刻にとらえる必要はありません。1週間くらい待ってから再度チェックしてみましょう。
サイトマップが無いからといって検索エンジンからの評価が下がるわけでは全くないのでご安心ください。
参考リンク