良質なコンテンツとは:良い記事を書くための14のポイント

良質なコンテンツとは

記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります

最近では、SEO対策として「良い記事を書こう」「良質なコンテンツを作ろう」とよく言われます。しかし、多くの場合、その具体的な定義や目安は説明されません。
明確な答えはGoogleの中の人でさえ分かっていないのかもしれませんが、仮説であっても自分なりの答えを持っておくことは重要なはずです。今回は、当サイトが考える「良質なコンテンツの定義」を14点紹介します。※ あくまでも当サイト管理人の意見であることにご注意ください。

良質なコンテンツ:14の定義

文章

1. 主題が明確であること

1つの記事では、1つのテーマについて書きます。言うまでもなく「美味しいご飯のお供」の話と「アメリカの大統領」の話は、1つの記事に書くべきではありません。

SEOを強化したいのであれば「何というキーワードで、検索ユーザーに訪れてきてもらうか」まで考えると、記事が書きやすくなります。

2. ユーザーが探している答えを、すぐに提示していること

検索ユーザーが探している情報をできる限り早く、明確に提示することが重要です。
例えば「リンゴの皮って食べて良いの?」という疑問を持って、検索してくるユーザーに向けて記事を書くとします。このとき「そもそもリンゴという食べ物は…」「私はミカンよりもリンゴが好きで…」などと前置きをするべきではありません。できる限り早く、疑問に対するYES/NOの答え(もしくは条件別YES/NOの答え)を提示するべきです。
「知りたいことに対する答えが、すぐに見つけられること」は、良質なコンテンツの重要な条件です。

滞在時間を伸ばそうと遠回しの表現をしたり、結論を後回しにすることはハイリスクでしかありません。ユーザーは「このページでは答えを見つけるのに時間がかかりそうだ」と判断したら、すぐに離脱してしまうからです。

3. 既存のコンテンツと異なること

他の記事に既で書かれている情報を、同じような形で書いた記事には価値はありません。むしろ、検索結果に同じ内容の記事ばかり並べば、ユーザーが目的の情報を探しにくくなります。以下のような、意味のある「違い」を作るようにしましょう。

  • 既存の記事より分かりやすいこと
  • 既存の記事にはない図・グラフなどを載せていること
  • 既存の記事ではカバーできていない最新の情報が載っていること
  • 既存の記事より(ユーザーが知りたい情報が)豊富に載っていること
  • 内容を自分なりに解釈しており、独自性があること

サイトとしてSEOが強い場合は、既にあるような記事を書いても検索上位に表示されるのかもしれませんが。

4. 理解に必要な労力が、最小限であること

読み手が知りたい、もしくは理解したい内容を、最小限の負担で知ることができるようにすることが、結果として「良質なコンテンツ」に繋がります。

複雑な説明をするとき「1000文字の文章で説明するより、1枚のを見せた方が理解しやすい」というような事はよくあります。そのような場合には、時間をかけてでも図を用意するべきです(ただし、図や画像を用いるべきかどうか、というのは記事のテーマに依ります)。

また、言うまでもなく、読みやすい文章を書こうとすることは読み手への負担を減らすために重要です。
関連: 分かりやすい文章の書き方 10のポイント

Googleは記事の内容を把握するための1つの手段として、文中のキーワードを見ています。そのため、図を用いる場合にも、簡潔な説明文を合わせて載せておくことが(現状の)最善のSEOと言えるかもしれません。

5. 自然で理解しやすい流れ・構成となっていること

複雑な内容について書くときは特に、理解しやすい構成にすることを心がけるようにします。書かれていることが同じであっても、伝える順番やまとめ方により、コンテンツの説得力や理解のしやすさに大きな違いが生じるのです。
以下に基本的な構成例をいくつか紹介します。

例1:手順を説明する場合

必要な予備知識について触れたうえで、手順を1から説明していきます。はじめに行うべき事柄から順番に説明していけば良いので、構成は比較的簡単です。

例2:何かを主張したい場合

例えば「前提 → 根拠/事例/データ → 結論」という流れは、多くの人が読み慣れている形と言えるでしょう。なお、結論を記事の冒頭にも書くことは、読み手にかかる読破コスト(労力)を軽減させるために効果的です。

例3:内容が複数に分けられ、かつ、それぞれが独立しても理解できる場合

例えば、「映画マッドマックスの面白さ」について語る記事を書くとします。マッドマックスの面白さは5つのポイントがあると感じており、その中の1つだけを取り出しても内容が伝わるような場合。このような場合には、5つのセクションを作り、魅力を1つずつ当てはめるのが簡単です。「マッドマックスが最高の映画である5つの理由」のような記事はチープに見えても、なんかんだ読みやすく、理解しやすかったりするのです。

6. 専門的な用語をできる限り避けること

「専門的な用語」の定義が曖昧ですが、つまり「そのページを訪れるであろう人々」の大半が理解できない言葉は使わないということです。
一方で、専門用語を使わずに、徹底的に易しい言葉で説明することは、その分野についてある程度知識がある人からすると、負担に感じられてしまいます。
そこで、専門用語についてのリンクを貼ったり、脚注を活用したりして、文章が冗長にならないようにします。このあたりはバランスを取っていくのが良いでしょう。

7. 情報を探しやすい仕組みを作ること

目次、見出し、画像、強調文などを利用して、ユーザーが素早く情報を探せるようにします。

検索ユーザーはつまみ食いをします。良質な記事であっても、隅から隅までを読んでくれる人は、おそらくほとんどいません。

8. 簡潔に書かれていること

重要なポイントが埋もれてしまわないように、できる限り簡潔に書きます。ただし、内容を理解できるだけの情報量は保つようにします。

9. 可読性が高いこと

「可読性」とは、簡単に言うと「文がいかに読みやすいか」を示す言葉です。可読性を高めるための要素としては以下のようなものがあります。

  • 文字の大きさが丁度よい
  • 行間が丁度よい
  • 字間が丁度よい
  • 長文には、箇条書きを活用
  • 複雑な文章には、見出しを活用

上3つについては「タイポグラフィの基本 23のポイント」という記事で具体的な設定値まで解説しています。

10. タイトルが記事の内容を表していること

タイトルは「何について書いてあるのか」ができる限り予測できるもの、かつ記事の内容を表すものとします。

内容以上に価値があるように見せかけるタイトルをつけられることはハイリスクです。検索ユーザーには探している情報があり、そのページで目的の情報を見つけられないと判断した場合には、早々と離脱してしまうからです。検索ユーザーの行動は、Googleが検索順位を決める上での1つの判断基準になります(詳細)。

11. 関連するページへのリンクが貼られていること

その記事を読みたいと思う人が、関心を持つであろう魅力的な関連記事へのリンクを貼ります。自サイトの記事であるに越したことはありませんが、できる限り本当に有益になるであろう記事へリンクをすることが大切です。

「ライバルの検索順位が上がらないように」などの考えで、本当に良い記事へのリンクを貼らないことは、結果としてその記事の質を下げることを意味します。ユーザーは飛んだ先でも「あなたのサイトで紹介されていたページ」だということを覚えています。

12. 読む人を不快にするような言葉遣いや煽りをしないこと

良質な記事には、乱暴な言葉遣いや、煽るようは使われません。読む人に不快感を与えることは、一時的にソーシャルメディアでのシェア数を増やすかもしれませんが、多くの人に長く読まれるようなコンテンツとしては不適切です。

Googleは「文章の暴言度」を測るための仕組みを持っています。それが現状SEOに影響を与えるかどうかは分かりませんが、評価指標の1つとして用いられるようになる(or既に用いられている)可能性は十分に考えられます。
参考:書き込みの「暴言度」を評価するAPI

13. 読み手の集中を阻害しないこと

読み手が集中して記事を読むことができるような環境を整えます。とくに派手なスクロールアニメーションや、画面の大部分を占める追尾のシェアボタン、頻繁に挿し込まれる広告などは、集中を阻害し、読み手のストレスになります。

14. 信憑性に欠ける広告を貼らないこと

これは個人的な意見ですが、アフィリエイトの問題点は、多くの人が「本当に良いもの」よりも「高い広告収入が得られるもの」を紹介してしまっていることだと思います。低品質な商品をおすすめするということは、その記事の価値を下げるということです。
検索ユーザーのネットリテラシーは近年高くなっています。価値の低い広告に誘導していることは、見る人が見れば、すぐに分かってしまいます。その際にページから離脱するユーザーは多くいるはずです。場合によっては、そのサイト自体信頼に足るものでないのだと判断するかもしれません。

では、どうするか。記事本文には本当におすすめできる広告リンクだけを貼るようにします。あるいは、「良質なコンテンツ」であることを諦めます。

良質なコンテンツ≒見る人が求めているもの

一言でいうと良質なコンテンツとは、ユーザーが求めているものを的確に再現することに尽きるかと思います。何がユーザーにとって嬉しいのかを考えていけば、自ずと良質なコンテンツに繋がるのではないかと思います。
と、ここまで偉そうなことを書いてきましたが、当サイト自身が実行できていない部分も多々あります。ただし良質なコンテンツを作っていくための基本方針として、上記のポイントを守っていくつもりです。

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