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CanvaのAIによる画像編集機能「マジックスタジオ」の中に、「写真から文字を切り抜く(抜き出す)」ことができる機能があります。
どれくらいの精度なのかや、使い方、注意点などについて解説します。
1.Canva「マジックスタジオ」の「テキスト切り抜き」とは?
Canvaの「マジックスタジオ」とは、AIによる画像編集のツールです。
このように複数の機能があります。
「テキスト切り抜き」の機能もそのひとつで、写真の中のテキストを認識し、さらにそのテキストを分離して、Canvaの編集画面で編集できる普通のテキストとして扱えるようにする機能です。
フォントは一番近いものに置き換えられます。
具体的な例としては、左のような写真の場合、ファイルの背表紙のテキストを認識して切り取ることができます。
例えばですが…
- デザインに使いたい写真の中の看板の文字を変更
- 写真の中の文書のテキストを変更
- 写真内のテキストを自然に消す(テキストがあった部分がAIによって修復されるためいいかんじになる)
2.「切り抜き」の使い方
それでは、実際の機能の使い方を解説していきます。
まず写真をクリックして選択し、上に表示されたメニューの中から「写真を編集」をクリックします。
マジックスタジオのツールが並んでいるので、「テキスト切り抜き」をクリックしましょう。
画像の処理には少し時間がかかるので、待ちましょう。
テキストが切り抜かれました。紫の線で囲まれ、クリックして選択できるようになっています。
普通のテキストと同様に扱えるので、このようにテキストを移動させることもできます。
四隅の丸をドラッグすれば、テキストのサイズを変更することも可能です。
普通のテキストと同様なので、もちろん、文字の変更も可能です。
3.精度はどのくらい?
AIを使った機能だと、気になるのはその精度ですよね。どの程度のものできちんと切り抜きできるのか、実験してみました。
読みづらいフォントも含め、色々なフォントでテキストを作成し、画像にしました。これをきちんと認識できるのか試してみます。
写真をクリック→上メニューの「写真を編集」→左メニューの「切り抜き」をクリック、でしたね。さて、結果は…
このとおり、全てシンプルなフォントになったものの、ほぼほぼ正確に置き換えられました。
では、イラストや写真の上にある文字はどうでしょうか。3箇所にテキストを入れた画像を用意しました。
結果はこちら。イラストの上の文字は、割と正確に認識されたようですが、写真上の文字はフォントがかなり変わったり、文章が変わったりと、写真の影響が出ましたね。
背景とテキストのコントラストが大きい、テキストがはっきりと認識できるほうが、より精度が高く切り抜くことができるようです。
ちなみに、テキストを切り抜いた後のイラストや写真はどうなったでしょうか。切り抜く前のものと比べてみましょう。
まずイラストです。テキストが載っていた部分が、一応修復はされていますが、口元が消えてしまいましたね。
写真の方は、首元の部分は綺麗に自然なかたちで修復されています。頭の部分も許容範囲でしょうか。ちょっとボケてはいますが、悪くはないですね。
AIによる予測が難しいイラストや、複雑な写真などの上にあるテキストは、切り抜いた跡が少し不自然になることもありますが、概ね問題はなさそうです。
ちなみに、もう一度同じ画像で同じ操作をしたのですが、少し結果が違ったりしたので、気に入った結果にならなければ何回かトライするのもおすすめです。
4.マジックスタジオ「テキスト切り抜き」の注意点
覚えておくと便利な「切り抜き」の機能ですが、注意点もあります。
日本語は未対応
今のところ、日本語には対応していません。英字のみ認識できます。
AIの機能なので、AIがまた進化すればそのうち対応するかもしれませんね。
完全に同じフォントにはならない
Canvaで使えるフォントの中から、一番近いものを自動で選び、そのフォントに変換されます。
そのため、写真上と同じフォントに必ずしもなるとは限りません。
元の写真が複雑すぎると切り抜きは難しい
これは他のAI機能にも言えることですが、境界線がはっきりしていなかったり、ぼやけていたりする場合は、うまく機能が適用できないことが多いです。
AI機能の限界を知って、うまく活用しましょう。
まとめ
- Canva「マジックスタジオ」の「テキスト切り抜き」ツールは、写真の中の文字を認識し、切り抜いてテキストに変換できる機能
- 切り抜いた後の背景もいい感じにしてくれる
- 写真が複雑すぎると、うまく切り抜けないことが多い
- 日本語は現時点で未対応