濃口醤油と薄口醤油の違いとは?使い分け方法は?

薄口醤油と濃口醤油の違い

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ひとくちに「醤油」と言っても、「濃口醤油」や「薄口醤油」など、いろんな種類がスーパーには並んでいます。

勘違いしてしまいがちなのが「薄口だから塩分は少ないんじゃないか」ということ。今回はこの2種類の醤油の違いと使い分け方を解説します。

1. 濃口醤油と薄口醤油の違いは?

まずは違いを見ていきましょう。

実は「薄口醤油」の方が塩分濃度が高い

濃口醤油と薄口醤油のちがい

名前的には、「濃口」の方が塩分が高く、「薄口」の方が塩分が低いように思いますよね。しかし、実は「薄口」の方が「濃口」よりも2%ほど塩分濃度は高いのです。

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つまり、「濃口醤油」と「薄口醤油」の濃い・薄いというのは、塩分ではなく醤油の色を表しています。

「薄口」の塩分濃度が高い理由

薄口醤油の方が塩分が高めになっている理由は、色を薄くするために塩を多く使用し、熟成(色が濃くなる)のを抑えながら作るためです。

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塩分は高めですが熟成を抑えるので、醤油の香りやコクについては濃口よりも軽めになっています(もちろん味はちゃんと醤油の味です)。

カロリーの違い

ちなみに気になるカロリーですが、大さじ1あたり、濃口醤油は13kcal薄口醤油は10kcalです。大して変わらないので、そこまで気にする必要はないでしょう。

参考:減塩醤油とは?

減塩醤油は、その名のとおり塩分が低めの醤油です。色は濃口と同じような濃さです。作るときに加える塩を少なくする、、、のではなく、濃口醤油を作ってから塩分を取り除く、という方法で塩分を低くしています。この「塩分を取り除く」という工程が加わっているため、普通の醤油よりも値段は若干高めです。

2. 濃口醤油と薄口醤油の使い分け

「濃口醤油」よりも「薄口醤油」の方が塩分が高いですが、色が薄く、香りやコクも軽め、という特徴があります。その特徴を活かして、自分の作りたい料理に合わせて使い分けしましょう。

濃口醤油が向いている料理

濃口醤油の料理

濃口醤油は色が濃く、香りやコクもしっかりとしています。濃いめの味付けの煮物を筆頭に、できあがりの色にこだわる必要がない料理全般で使うことができます。

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寿司を食べるときなど、卓上で小さい容器に入れてちょろっと使うのも、濃口醤油です。

レシピで「醤油」と書いてあれば「濃口醤油」

料理レシピで「醤油」とある場合には、基本的に「濃口醤油」を指してます。

薄口醤油が向いている料理

薄口醤油は色が薄く、香りやコクは濃口に比べて軽めとなっています。

薄口醤油の料理

この「色が薄い」というのを活かして、素材の色をきれいに仕上げたい料理や透き通った仕上がりにしたい吸い物のつゆなどに使います。

つまり、醤油の味はつけたいけれど茶色っぽくしたくない料理に適しているのです。

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ただ、濃口醤油に比べて香りやコクが弱いため、素材の味を活かすこともできますがどこか物足りなくなりがちなので、ダシと組み合わせることによってうまみを追加する場合が多いですね。

3. まとめ

以上、濃口醤油と薄口醤油の違いと使い分けについて解説しました。それぞれの持つ特徴を理解して、料理に活かせるとよいですね。

まとめ

まとめ
  • 「濃口醤油」と「薄口醤油」の「濃い・薄い」は色を表す。
  • 塩分は薄口醤油の方が高い。(色を薄くするための製造過程で塩を多く使うため)
  • 料理全般に使えるのは「濃口醤油」。素材の色・味を活かしたい料理には「薄口醤油」。
  • 薄口醤油は香りやコクが軽いため、ダシと組み合わせるとよい。

参考

参考本
料理の基本と常識|世界文化社
料理の基本について、丁寧に書かれています。
参考
カロリーSlim
いろいろな食材・調味料のカロリーが検索できます。
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